言葉のチョイスで読者にフィルターをかける
こんにちは、にょびたです。
最近、Amazonプライムで「ジョン・ウィック」シリーズを見たのですが、その中でキアヌ・リーブス演じる主人公のジョン・ウィックが、「バーボン」をたのむシーンがありました。
そのシーンを見て、私は「かっこいいなぁ〜」と思ったのですが、それがきっかけでウィスキーに興味が湧いてきたのです。
以前から、友達と居酒屋に行った時にはハイボールを飲んでいたので、ウィスキーは飲んでいたことになるのですが、あまりウィスキーそのものに興味はなかったのです。
しかし、興味を持ってウィスキーを調べてみると、本当に奥の深い世界が待っていたのです。
もちろん、入手困難で世界的人気のあるサントリーの「山崎」や、マッサンでブームになったニッカウヰスキーの「竹鶴」などは知っていたのですが、それ以外にも数多くのウィスキーがあり、飲んでみたいと思ったのです。
今では、世界の五大ウィスキーであるスコッチウィスキー・アイリッシュウィスキー・アメリカンウィスキー・カナディアンウィスキー・ジャパニーズウィスキーを味わってみたいと思っています。
そして、その中で自分の好みのウィスキーに出会うのを楽しみにしています。
さて、
従来よりコピーライティングやセールスライティングでは「小学校高学年の子供が読んでも理解できるくらい、シンプルで簡単な言葉で文章を書きなさい」と教えられます。
これは文章を読むのが大人だっとしても、その読解力にバラツキがあるので、誰でも読みやすく、わかりやすくする為に言われていることなのですが、最近私は敢えて少し難しい表現を説明なく使っています。
なぜそのような事をしているのかというと、
「言葉のチョイスで読者にフィルターをかける」
ためです。
では、「言葉のチョイスで読者にフィルターをかける」とは、どういう事なのか説明していくことにしましょう。
この記事を読めば、あなたは「言葉のチョイスで読者にフィルターをかける」とはどういう事か知るだけでなく、読者からアンチをある程度排除することができるようになるでしょう。
ある程度、難易度の高い言葉を使うことで、書き手が読者を選ぶことができる
以前、「いつやるの?」「今でしょ!」でお馴染みの東進ハイスクール現代文講師の林修先生が、自身のご夫人に関して次のような内容の事をテレビで言っていました。
「自分が結婚する際に重要だったのは、頭の良さでした。」
林先生がなぜ「頭の良い女性」を伴侶に選んだのかというと、林先生が言った言葉が理解できない人だと、いちいち説明しなければいけない為、とても面倒臭いですし、それがストレスに感じるからだそうです。
その為、ある程度難しい言葉を言っても、説明なしに理解してくれる女性を伴侶に選んだそうです。
ちなみに、林先生のご夫人は産婦人科の医師をされています。
このエピソードから、
「言葉のチョイスで書き手が読者を選ぶことができる」
という事を思いついたのです。
すなわち、敢えて「小学校高学年の子供でもわかる様な簡単な言葉」ではなく、「ある一定の知識のある人ならわかる程度の難易度の言葉」をチョイスする事で、読んでもらう読者を、書き手がある程度コントロールするという考えです。
例えば、
「人間が思わず反応してしまう3種類の情報とは」では、「玉石混交」という言葉を説明なしに使いました。
コピーライティングの常識からすれば、「玉石混交」という言葉を使う時には、その意味を説明しなければいけません。そうでないと、意味がわからない読者は離脱してしまうからです。
しかし逆に言えば、敢えて「玉石混交」を説明なく使うことで、その意味がわかる読者に対して文章を届けることができるのです。
このように、敢えて説明なく少し難易度高い言葉をチョイスすることで、読者の読解力を一定以上にする効果を期待しているのです。
説明なく難易度の高い言葉を使うリスク
コピーライティングの「小学校高学年の子供が読んでも理解できるくらい、シンプルで簡単な言葉で文章を書きなさい」というのは、「できるだけ多くの人に文章を読んでもらう」という観点から出てきたもので、「広告」という分野では当然の考え方だと思います。
逆に「敢えて説明なく難易度の高い言葉を使う」事には、もちろんリスクもあります。
それは、先ほども言ったように「読者が離脱する」確率が上がる事です。
しかし、「玉石混交」の例であれば、意味がわからなくても漢字から意味を推測したり、意味を自分で調べたりする人を、私は読者として迎え入れたいという希望を優先したのです。
つまり、「玉石混交」程度の四字熟語を見て読む気が無くなる人を、私は切り捨てる決断をしたという事なのです。
なぜその様な決断ができるのかと言えば、もちろんその方がメリットがあるとの予測があるからです。
では次に、そのメリットについて述べていくことにしましょう。
読解力のある読者に絞るメリット
先ほど述べたメリットとは、読解力のある読者に読んでもらうことで、意味のない否定的な意見を言う、所謂アンチと呼ばれる人をある程度、排除できるのではないかということです。
反対意見というのは、的を得ている指摘ならば非常に有益であり、建設的議論もできますが、ただのアンチは百害あって一利なしです。
その様なアンチが現れると非常に面倒くさいですし、鬱陶しいです。そして何より、書き手である私の精神衛生上良くないです。
ビジネスにおいて、顧客からクレーマーをいかに排除するかという事が非常に大切だと聞いたことがあります。それは、クレーマーからのクレーム対応で、時間と人材とお金を無駄に消費してしまうからだそうです。
それと同じように、執筆活動を行う上で、意味のない無駄なだけのアンチを排除することは、クリエイティブな活動をしているからこそ、不必要なストレスを受けない様にする為に大切なことなのではないでしょうか。
コピーライティングの考え方というのは、見込み客の量を重視しています。
一方、私の「言葉のチョイスで読者にフィルターをかける」という考え方は、読者の質を重視した考え方なのです。