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伝えるのに効果的な3つの文章の型。その1 「対比」

こんにちは、にょびたです。

最近、Youtubeで都市伝説系や怪談系の動画をよく見ています。

都市伝説や怪談のような不思議な話が好きなこともありますが、それ以外にも理由はあります。

それは、動画で話をしている話し手さんが、とても上手でわかりやすいので、どのように話をするのかを観察しているのです。

要するに、話の流れや話し方を観察して、自分の文章に活かそうと思っているのです。

特に都市伝説の話は、私が聞いたことが無い話もよくあるので、メインの話をする前に、どのような情報を話すのか、どのような順番で話すのかなど、文章を書く上でもとても参考になります。

また、お笑い芸人をしながら怪談をしている人などは、無駄のないストーリーテリングだったり、話の強弱の付け方や雑談を入れるタイミングなどが本当に上手で、

話を聞くたびに「すごいなぁ〜、わかりやすいなぁ〜、面白いなぁ〜」と思うことが多々あるので、本当に尊敬します。

ところで、

都市伝説や怪談を話しする時には、話の流れがとても大切ですよね。話の流れは「型」と言っても良いでしょう。

コピーライティングやセールスライティングでも、どのような順番で話を展開するのかという「型」を必ず勉強します。

例えば、QUEST Formulaや、PASoNAや、AIDAなどと言われているものです。

特に最初のうちは、このような「型」から外れた書き方をしてしまうと、見込み客はランディングページを読んでくれませんし、内容を信じてくれませんし、商品やサービスを購入してくれません。

その為、コピーライティングやセールスライティングでは、「型」を勉強しその話の流れに文章を当てはめていくのです。

このような型は、お分かりの通り、見込み客に物やサービスを購入してもらうための「型」なのですが、

それ以外にも、小説や映画の脚本など物語の「型」として有名なものに、三幕構成や、ヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅)といったものがあります。

では、このような「型」というのは、どのような意味があるのでしょうか?


「型」の意味

QUEST Formulaや三幕構成のような「型」が存在するのには、

「人間の脳に理解しやすい形にする」

という意味があります。

すなわち、

文章を読んだり、映画を見たりした時に話の内容が、人間の脳にとって無理なく理解できる流れだったり、強弱の付け方だったり、飽きないような工夫だったりが行われているということです。

ただ単に、ゴチャゴチャとした感じの無秩序な情報を出しても、人間の脳というのは混乱するだけです。すると、文章なら読んでもらえませんし、映画ならお客さんは途中で帰ったり、寝てしまったりします。

このようなことを防ぐため、ゴチャゴチャとした無秩序な情報に、ある一定の「秩序」を与えて、人間の脳が理解しやすい形にする必要があるのです。

そのため、情報を「無秩序」な状態から、ある一定の「秩序」を与えるために「型」は存在しているのです。


文章の「型」

今まで話してきたのは、ランディングページや物語の為の「型」ですが、もう少しコンパクトな文章においても「型」は存在します。

それは、

・対比
・同格
・因果

の3つの「型」です。

もちろん、国語や現代文の授業で教わるものには、もっと色んな分類や構文がありますが、ライティングを考えた時に必要十分なのは、この3つの「型」なのです。

この記事では、3つの型の中でも「対比」について、その効果や積極的に使っていきたい場面など説明していくことにしましょう。


人間は何かと何かを比べると理解しやすい

ここからは「対比」について詳しく説明していきます。

「対比」とはみなさんご存知の通り、何かと何かを比べることです。

では、なぜ人間は何かと何かを比べるのでしょうか?

それは、人間が物事を理解する時には、基準となるものと、ある物を比べることで、ある物について理解しやすくなるという理由があります。

例えば、次の写真を見てください。

カタツムリの赤ちゃんが写っていますが、その近くに比較対象としてマッチ棒を一緒に写しています。

これはマッチ棒という、誰でも直感的に大きさがわかる物を一緒に写すことで、直感的にカタツムリの赤ちゃんの大きさがわかるようににする為に、写しているのです。

つまり、マッチ棒とカタツムリの赤ちゃんを対比させることで、カタツムリの赤ちゃんの大きさがわかりやすいだけでなく、その小ささが強調されるのです。

しかし、めちゃくちゃ捻くれた人が同じことを聞いたと仮定すれば、

「写真のカタツムリは普通のカタツムリで、巨大な葉っぱの上に乗せて、超巨大マッチ棒と写している」

と、メチャクチャな事を言うかもしれませんが、

普通の人が何も言われずに写真を見たのであれば、見た人の中に基準としてある普通のマッチ棒と比べるのです。

このように、何かと何かを「対比」させることで、人間はとても理解しやすくなるのですが、これは大きさのような視覚的なものに限りません。

例えば、「1,000万円の新車」と言われた時に、あなたは高いと感じますか?安いと感じますか?

日本メーカーの一般的な車からすれば、「1000万円の新車」は高級車の部類に入るので、高いと感じる人は多くいると思います。

一方で、中東の石油王や海外セレブのような、湯水のようにお金を使える人からすれば、

5,000万円のフェラーリやランボルギーニやロールスロイスと比べたり、はたまた車ではなく、数十億円もするプライベートジェットのような物と比べたりするので、「1,000万円の新車」は非常に安いと感じるのです。

すなわち、「1,000万円の新車」と聞いた時に、人は無意識のうちに自分の中にある基準と比べているのです。

その基準は、その人が生まれてから今までの人生で、育まれてきた価値観から生まれるものであり、その人が妥当と思う新車の価格と比べて、「高い・安い」という判断をしているのです。

以上のように、

人間は物事を理解する時には、何かと何かを比べたり、自分の中にある基準と比べたりすることで、脳が理解しやすい仕組みになっています。

その為、ライティングの観点から見ても、何かと何かを対比させることで、文章の内容がわかりやすくなるのです。

次からは、「対比」の効果・使い所・種類について、具体的に見ていくことにしましょう。

特に、効果については「理解しやすくなる」以外にも、もう一つ非常に大切な効果がありますので、それをご紹介したいと思います。

「対比」の効果や使い所、種類を理解することで、ただ何となく対比させた文章を書くだけよりも、あなたの文章はさらに読者に読まれるようになることでしょう。


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