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キラキラとした生の言葉を、いつまでも残る言葉に。

取材こそ、ライターの晴れ舞台。見事に舞えるかどうか。観客(読者)に、印象深い演技表現を見せられかどうか。

それが、職業的な生命線なんです。

ライターって、パソコンの前で、文章書く地味な人・・・・。いえいえ、そのあなたの先入観を捨ててください。そのために今回は取材の話を書きます。

取材の朝は、ちょっと緊張します。なぜですかって? それは人生で一度も会ったことのない人に会って、お話を聞くからです。しかも、1時間とか時間を決められて。相手の事務所や研究室や工場や社長室や店舗。つまり、アウエイ過ぎる場で。どんな服装で行くかも迷いますよね。社長に会うんだから、上下揃いのスーツ、いや、そこまでするとどうなんだろう・・・

お話を聞くのは、多くの場合、ライターです。←ここ大事!

司会役なんてものは、ほとんどいません。あなたがライターであれば、あなた(インタビュワー)が、取材相手(インタビュイー)に質問して、会話して、素敵で有益で新鮮な情報を引き出して、そして、言語化するんです。全部、ひとりで、やります。ひとりで。

わー、大変! ビビる、そんなことしたくない! 

そういうあなたは、世の中を一つの角度でしか見ていません。

インタビューをする必要がある人というのは、どういう人かわかりますか。それは、読者・視聴者が話を聞きたい人。自分に素晴らしい価値や気づきや明日への勇気を与えてくれると考えている人なのです。今、輝いている人たちなんです。

僕は数多くのインタビュイーに会ってきましたが、間違いなく全員、素晴らしい人でした。そして、思うのです。もし、ライターやコピーライターになっていなかったら、会えなかった人ばかりなんじゃないか! と。

作家、歌手、タレント、スポーツ選手、棋士、研究者、学者、技術者、経営者、女将、バーテンダー、政治家、農業従事者、漁業従事者、大学生、職人・・・・コピーライター、広告人etc

もう本当に多種多様でした。会う前に、その職業について、その人の著作や発言について勉強をし、質問を考えていく。それは、時間を取って、わざわざ話していただくための「礼儀」のようなものです。

華やかな女優さんにインタビューして、それだけで、こちらもキラキラと華やかな気分になったこともあります。北海道の広大な大地で野菜の取材をした時は、雪が激しく降ってきました。京都の料亭で取材した時は、女将が美味しいお弁当を取ってくれたこともあります。

ライターという職業の厳しさ、奥深さを感じるのも、取材ですし、楽しさ、晴れやかさを感じるのも取材です。

3ラ塾では、セミナーで、取材をベースとした原稿作りについて、教えています。そちらでは、役立つポイントを丁寧に伝授しています。

2期生の募集も、間もなく始まります。詳しくは、このnoteでもお知らせしますね。

そうそう、取材では、インタビュワーから、素敵な発言・言葉をいただくことがあります。人生の記憶にずっと残る、そんな言葉です。いつか、その話も、このnoteでしたいと思います。

失敗談はないのですか、ですか? それももちろん、あります(笑)。それについても、またの機会にお話します。

それでは、今回は、これで。




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