ChatGPTとTOEFL®ライティング練習2-5
※※※ ご注意 ※※※
TOEFL iBT®は、2023年7月26日から形式が変更され、
それ以降 "Independent Task" は消滅します。
【参考】 TOEFL iBT®が大幅リニューアル
前回に続いて、2つめのBodyパラグラフです。
お題:
Social media companies should censor certain types of speech.
◆答案(Body 2)
Moreover, social media’s profound impact on society today should also be taken into consideration. Now that Twitter, Facebook, Instagram and other similar services have a tremendous presence in our daily lives, proper regulation on the content shared there seems quite reasonable. Everyone can be influenced by social media to varying degrees, but the impact on children is particularly significant. Children, generally being more impressionable than those in other age groups, are susceptible to misinformation on the Internet. They are more prone to believe the content on the Web without questioning its validity, and this belief could persist into adulthood. Whereas people in the past largely obtained news from newspapers and television programs, the content of which is generally well investigated before made public, the major source of information is social media for some people today. Considering this, censorship on certain types of speech is of paramount importance.
予定通り、ソーシャルメディアの存在感の大きさと、それに絡めて子どもへの影響について書きました。ChatGPTのコメントをもらっていきましょう。
◆やりとり①(文法)
との答えでしたが、これが信用できないことは分かっているので、もう少し突っ込んで改善点を探ってみます。
そのうちの1点がこれ。
実際にngramを見てみると、確かにcensorship of O の方がよく使われているようです。ここは素直にofに修正することにします。
◆やりとり②(内容・構成)
ChatGPTは基本的にポジティブなフィードバックを返してくれるのが嬉しい一方、「本当はもっと改善点あるんでしょ」という気持ちになるのも事実。
ただ、ChatGPTに改善点を尋ねると、「ここの議論をもっと深めましょう」とか「もっと具体例を」とか言ってくれるんですが、制限時間が設定されたTOEFLのライティングテスト環境ということを考慮すると、「そこまで要求されても それはちょっと現実的じゃないよ」ということも結構あります。
なので今回は素直にChatGPTの褒め言葉を受け止めておいて、次の語彙強化に進んでしまいたいと思います。
◆やりとり③(語彙)
まずvocabulary useについて尋ねると、特に以下の表現をポジティブに評価してくれました。
profound
proper regulation
prone to
well(-)investigated
of paramount importance
最後のやつは、of importance ≒ important と高校英語でよく教わるやつの変形です。paramount(最重要の、最高の)を加えていますが、一般にはgreatを用いることが多め。(下図ではparamountは第2位ですね)
では、
とお願いしてみましょう。
目を引く表現が随所に!
contemporary society(現代社会)は良いですね。
そのほか:
necessitate O(Oを必要とする)
judicious(思慮深い、賢明な)
↑ 「判断力の確かな」との訳もあります。
語源的に"judge"と関連していると分かれば覚えやすそう。
malleable(影響されやすい、従順な)
↑ 答案では impressionable(感受性豊かな、多感な)を
使ったんですが、ChatGPTはmalleableを選択。
well-vetted(よく吟味された)
↑vetはveterenarian(獣医)の略語としてよく登場しますが、
ここでは動詞で「綿密に調べる」という意味で使われています。
◆やりとり④(Overall)
毎回スコアを出してもらっていましたが、歯切れが悪いので、今回は全体的な改善点を聞き出してみました。
5点も提示してくれたので、かいつまんで紹介します。
Use more precise language
→"proper regulation" や "certain types of speech" といったやや曖昧な表現に頼らず、もっと明確にどんなregulationやspeechなのか書く。そうすればよりクリアで説得力のあるエッセイになるよ、と。仰る通りです…。Provide evidence
→これはTOEFLの試験中はほぼ無理なのでスルーします。Consider alternative viewpoints
→たしかに今回のパラグラフでは反対意見への考慮はしていません。(social mediaの影響力はほぼ議論の余地がないものとして扱ったので、今回は不要と判断してよいと思います。)Use varied sentence structure: The paragraph has a lot of sentences that follow a similar structure, which can make it sound repetitive. ….
→ここは課題ですね…。良いところ突いてくるなあ。Provide a stronger conclusion: The paragraph ends somewhat abruptly without a clear conclusion. ….
→somewhat abruptlyにパラグラフが終了している、というのは自分でも感じていたんですが、ChatGPTにもそこまで伝わるのかと思うと笑えてきます(『ChatGPTすごっ』という素朴な感動)。
まとめ
あとはConclusionパラグラフを書くだけ。ちなみにここまでの3段落で約350語なので、全体で400語ぐらいのエッセイになりそうです。
以前にTOEFL®を受験していたときは、長いほどスコアが出やすいと思って500語ぐらい書いていました。が、冗長だと評価が下がる傾向にあるっぽいIELTSのライティングにもトライし始めてからは、そこまで長いエッセイを書くのは好まなくなりました(スピードが落ちているのも絶対に要因の1つですが…)。
適切なTOEFLライティングの分量に関しては、ちょっと最新のe-raterの傾向なんかも調べ直そうかなと思っています。
もちろん長いほど多様な語彙・文構造・話の展開をアピールできるわけですが、他方でミスが登場する確率が上がる・冗長な文章になりかねないわけで、一長一短という気もします。受験される方は、受験時の自分に合った分量で勝負することになりますね…って、当たり前なことを書いてしまいましたが、今回はこの辺で :)
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