英検®準2級ライティング・トレーニング問題002

〔おことわり〕
・英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
・このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

◆QUESTION (目安50-60語)

Is it a good idea to force young people to do volunteer work?

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◆Plan例

◇YES
・社会について学べる
・今後も同様の行動がとれる
・他者と交流する機会に

◇NO
・強制すると抵抗を生むかも
 →人助けが苦手に
・忙しいので負担は増やすべきでない
 例)勉強や部活
・ボランティアされる側に迷惑かも

  

◆答案例1 (YES版)

I think requiring young people to participate in volunteer work is beneficial. First, they can learn more about society. Through volunteer activity, they may notice issues that they do not encounter in their daily lives. Moreover, young people may continue volunteering in the future. They will feel more willing to help others if they have the experience of doing volunteer work. (61 words)

  

【解説】
I think requiring young people to participate in volunteer work is beneficial.
(若者にボランティア活動に参加するよう要求することは有益だと思う。)
・問題文をパラフレーズ(言い換え)しています。準2級ではパラフレーズしなくても高評価が得られると思いますが、練習の時に可能ならトライしてみると英語力に効きます。

  

First, they can learn more about society. Through volunteer activity, they may notice issues that they do not encounter in their daily lives.
(第一に、彼らは社会についてより学べる。ボランティア活動を通して、日々の生活で遭遇しない問題に気づくかもしれない。)
・social issues, social problems(社会問題)といった表現も。
・「生活」という意味のlifeは可算名詞でも不可算名詞でも使われますが、in their daily [   ]・in our daily [   ]の時はlivesと複数形にすることが多いです。もちろんmyやherなど、1人だけを指しているときはlifeの方にしましょう。

  

Moreover, young people may continue volunteering in the future. They will feel more willing to help others if they have the experience of doing volunteer work.
(さらに、若者は将来もボランティアを続けるかもしれない。ボランティア活動をした経験があれば、彼らはより他人を助けることをいとわなく感じるだろう。)
・Moreover/Furthermore/Additionally/In addition は、「さらに・その上」という意味を表す表現としてセットで覚えてしまっても良いですね。
・(be) willing to do 「~するのをいとわない」

  

◆答案例2 (NO版)

In my opinion, we should not make young people do volunteer work. First, if they are forced by others, they may feel less motivated to participate in volunteer activity. Only those who really want to participate should do so. Second, young people are generally quite busy. With schoolwork and club activities, many of them do not have enough time to do other things. (63 words)

  

【解説】
In my opinion, we should not make young people do volunteer work.
(私の意見では、我々は若者にボランティア活動させるべきではない。)
・make O do「Oに~させる」 …使役動詞を勉強済みの人は、それです。toを使っていないところに注意。(cf. force O to do, compel O to do)
※ cf. は「比較・参照せよ」という意味

  

First, if they are forced by others, they may feel less motivated to participate in volunteer activity. Only those who really want to participate should do so.
(第一に、他者から強制されれば、彼らはボランティア活動に参加するやる気をより感じなくなるかもしれない。本当に参加したい人たちだけがそうすべきだ。)
・準2級にしては難しめの表現を使っています。表現の幅を広げましょう!
・force「強制する」。「~するようOに強制する」ならforce O to doですが、ここでは「~するよう」が無いので、単にforce(の受け身の形)を使っています。
・motivate Oで「Oを動機づける、Oに意欲[やる気]を起こさせる」(これは日本語でもモチベーションという言葉があるので覚えやすそう)。ここではmotivatedという形で、過去分詞なので「意欲[やる気]を起こさせられた」ということになりますが、辞書ではもう形容詞として「やる気のある」と載っています。
・those who … で「…な人々」。これは便利な表現だし、readingでもよく登場するので、覚えてしまいましょう。このwhoは要は関係代名詞で、those who like baseballなら「野球が好きな人々」。

  

Second, young people are generally quite busy. With schoolwork and club activities, many of them do not have enough time to do other things.
(第二に、若者は一般的に非常に忙しい。学校の勉強や部活動で、彼らの多くは他のことをする十分な時間がないのだ。)
・generallyに注目。あらゆる若者が非常に忙しいというわけではないので、「一般的に」と加えることで、「全員ってわけではない、というのは分かってるよ」とアピールしています。このように、generallyを使うことで文章の正確性をキープできる場面はたくさんあるので、この技も覚えておきましょう。 

  

コラム ~パラフレーズ~

文の内容を保ったまま、別の表現で言い換えることをパラフレーズと呼びます。自由英作文の問題で、「問題文をそのまま書けば、とりあえず冒頭で語数を稼げる」と考えることがあって、それはある意味で正しいですが、他方でもったいないことでもあります。

パラフレーズは、「自分はこういう表現も使いこなせるんですよ」とアピールするチャンス。準2級では高評価を得るために必ずしも使わねばならないわけではありませんが、レベルが上がるほど必要とされる場面の多いテクニックなので、普段から「こうも言い換えられないかな」と意識してみてください!

  

まとめ

ライティング問題やスピーキング問題で頻繁に登場するボランティア関連の話題。「あなたはどんなボランティア活動をしたいですか」も典型問題ですね(上のような『賛成?反対?』系の問題ではこういう尋ね方はされませんが)。前回と同様、準2級は「自分の意見」「理由」「理由を支える内容」を書くともう語数が埋まってしまいがちなので、回りくどい言い方をせず、言いたいことを直球で書けるよう練習を積んでおきましょう!

 

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〔おことわり 2〕
上記の問題は過去問からの引用ではなくオリジナル予想問題です。ただし、実際に出題された問題と類似・一致している可能性が否定できません(特に英検S-CBTの問題は公開されていないため)。また、内容には十分注意していますが、万が一ミスがあった場合に試験結果などへの責任は負いかねます。ご了承ください。

  

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