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文章の考え方。未経験から始めるならこの「すごろく」を使うべし!

こんな状況を想像してみてください。

あなた「Webライターとしてデビューするぜ!」

依頼主「それではこれについて書いてください」

あなた「えっと・・・どこから手を付けて良いかわからん!!

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 Webライティングの仕事はあふれているけど、さて実際に仕事を依頼された時には、

 ・何からリサーチして
 ・どうやって文章を組み立てたら良いか

というところでつまずきやすくなります。

 特に未経験からWebライターになるなら、最初は情報発信系のライティングから始める人が多いかと思います。

 お役立ち情報や商品サービスの紹介をする情報発信系のライティングは、情報整理のスキルがかなり重要になります。

「うぅ・・・そんなプレッシャーをかけてこないで・・・」

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大丈夫!

 そんな駆け出しライターのあなたにこそ使ってほしい、わたしが考案した

ライティングすごろく

を紹介いたします!

 このすごろくを使えば、「何をリサーチして」、「どのような順番で文章を構成するか」ということがひと目でわかります!


 それがこちら!

問題解決型

 ・ ・ ・ え? 
「なにこれ意味わかんない」って?

 まあまあ!これから説明しますので、理解したら「なるほど!便利な図解だ!」ってなりますよ!(きっと・・・)


【問題解決型すごろく】の概要

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 冒頭で「わたしが考案した」とは言っていますが、厳密にはライターの頭の中を目に見える形で図式化というのが正しいです。

問題解決型

 図を見ると全部で5つの項目があるのがわかります。それぞれについて簡単に説明していきます。

問題・・・・・読者・ユーザーが現在抱えている問題や悩み
原因・・・・・その問題を引き起こしているそもそもの原因
失敗未来・・・問題を放置しておくことの将来的なリスク
解決策・・・・問題を解決するための方法・手段
成功未来・・・解決策を利用することで得られる成功

また、
 図形の左側3つ(問題、原因、解決策)は、現在に関すること
 図形の右側2つ(成功未来、失敗未来)は、未来に関すること
をそれぞれ表しています。

 実は文章を書く上でリサーチする内容はたったこの5つで事足ります。この5つの項目に答えることができれば、(おおげさではなく)7割はライティングが完了しています。


簡単!リサーチと文章構成の例

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 では仮にあなたが「マウスピース型の矯正治療」を紹介する執筆を依頼されたとします。

 まずやることは、先に紹介した5つの項目についてリサーチすることです。分かりやすいように一つ一つを質問形式にしてみましょう。

1.読者が抱えている問題(悩み)は何ですか?
 歯並びを整えたいけど、矯正は口元が目立つから抵抗がある。

2.問題の原因は何ですか?
 一般的なワイヤー矯正は歯に金属製の装置をつけるため、口を開けたときに装置が目立つ。

3.問題を放置するとどうなりますか?リスクは?
 歯並びは悪いままでコンプレックを抱えながら生活しなければいけない。

4.商品・サービスが提供できる解決策は何ですか?
 透明のマウスピースを使った矯正治療。マウスピースが透明だから歯に装着していても目立ちにくい。

5.解決策を利用することでどのような成功が手に入りますか?
 職場や学校で人の目を気にせずに矯正治療ができる。

・・・

 さて、おおざっぱではありますが情報がまとまりました。この回答を上から順番に並べてみましょう。

 1.歯並びを整えたいけど、矯正は口元が目立つから抵抗がある。

 2.一般的なワイヤー矯正は歯に金属製の装置をつけるため、口を開けたときに装置が目立つ。

 3.歯並びは悪いままでコンプレックを抱えながら生活しなければいけない。

 4.透明のマウスピースを使った矯正治療。マウスピースが透明だから歯に装着していても目立ちにくい。

 5.職場や学校で人の目を気にせずに矯正治療ができる。

 勘の良い方ならもう気付いていることかと思いますが、この1~5をつなげるだけで文章構成はできてしまいます。

実際に文章にしてみましょう!

例)上から順に並べて文章にした

「歯並びを整えたいけど、矯正は口元が目立つから抵抗がある」という方もいることでしょう。実際に一般的なワイヤー矯正は歯に金属製の装置をつけるため、口を開けたときに装置が目立ちます。

 だからといって歯並びを悪いままにしておくと、コンプレックスを抱えたまま生活しなければいけません。

 そこで紹介したいのが透明なマウスピースを使った矯正治療。マウスピースが透明なので歯に装着しても目立ちにくいのが特徴です。職場や学校で人の目を気にすることなく矯正治療に取り組めます!

 いかがでしょうか?

 ただ集めた情報を上から順に並べて文章をつなげただけですが、十分読めるカタチになっているとは思いませんか?

 基本的にライター(特に情報発信系)は、頭の中でこの5項目を整理して文章を書いています。

 これからライティングを始めるなら、まずは意識してこの5項目についてリサーチしてみる練習をしてみましょう!


【すごろく】を使えば幅広いバリエーションの文章が作れる!!

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 さて、ここで再度【問題解決型すごろく】を見てみましょう。

問題解決型

 よくよく見ると矢印ごとに接続語(だから、なぜなら、すると、etc...)があることに気づきましたか?

 先ほどは1~5で上から順に並べて文章を作りましたが、すごろくに当てはめればどこからでも文章の流れを作ることができるんです。

 では今度は「解決策」を文章のスタートにして文章を作ってみます。

流れとしては

解決策 → 成功未来 → 問題 
  → 原因 → 失敗未来 → 解決策


と、コマを進めてみましょう!

例)情報はそのままで順番を変えてみる

 (解決策)マウスピースを使った矯正治療は、歯に装着するマウスピースが透明だから目立ちにくいのが特徴です! (すると)職場や学校でも口元を目立たせずに矯正治療を続けられます。

(現実は)「歯並びを整えたいけど、矯正は口元が目立つから抵抗がある」という方もいることでしょう。(なぜなら)実際に一般的なワイヤー矯正は歯に金属製の装置をつけるため、口を開けたときに装置が目立ちます。(放置すると)だからといって歯並びを悪いままにしておくと、コンプレックスを抱えたまま生活しなければいけません。

(解決策) しかし、マウスピース矯正なら口元を目立たせないので、周囲の目線を気にせずに治療が受けられるのです!

 同じ情報を使っているのに、すごろくの順番を変えるだけで印象がガラリと変わったのがわかりますか?

 話の出発点をどこにするか、そしてどのような流れで話を進めるかを決めるときにこのすごろくは大いに役立ちます!

 特にこれからWebライターを始めるなら作業の混乱を大きく軽減するツールとなるでしょう。ぜひ活用してみてくださいね!


余談~依頼主の「好み」によって文章に要求するものが違う~

 これからライターとして仕事をしていくなら知っておいてほしいことがあります。それは、

依頼主の「好み」によって求められる文章は変わってくる

ということです。

 先ほどの【解決策】【成功未来】を出発点にする文章は、業界では「結論ファースト」と呼ばれる手法で、大事なことをなるべく早く伝える場合に使われます。

 特にWebコンテンツは「いかに早く読者に情報を伝えるか」が要になるため、多くの場合はこの結論ファーストの文章が好まれます。

・・・

 しかし、コンテンツの内容や依頼主の方針によっては、結論ファーストだと書き直しをお願いされることもあるんです。

 もしもしっかりリサーチをしているのに先方が納得しないなら、この【問題解決型すごろく】を使って文章の流れを変えてみると良いでしょう。「言っていることは同じ。けど伝え方を変えた」だけでも先方が納得するケースは少なくありません。


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