【就活生向け】週休2日制と完全週休2日制の違いなどについて
私が大学生の頃とは違い、今は3月が就活の解禁日なんですね。社会人になると、求人を見る時のポイントもある程度は把握できるのですが、私も大学時代は全然分かっていませんでした。就活生の皆さんが自分に合った進路に恵まれるよう、私が分かる範囲で求人を見る時のポイント・注意点をお伝えします。
①週休2日制と完全週休2日制の違い
以前よりは周知されていると思いますが、この2つは全く意味が違うので、気にしていなかった人は知っておいてくださいね。
まず、週休2日制とは1ヶ月の中で週2日の休みが1週は取得できることをいいます。つまり、1ヶ月の中で2日間の休みが1週でもあれば、他の週が週休1日でも、企業は「週休2日制です」と求人に載せることができるのです。
1年間ずっと週2日の休日を取得したい場合は完全週休2日制の企業を選んでください。ただ、完全週休2日制=土日休みというわけではありません。企業によっては平日が休日の場合もありますので、そこはしっかり確認してくださいね。
②年間休日は何日が基準になるのか?
ここでは法律的な話ではなく、感覚的な話をします。
例えば、2023年は土曜日は51日・日曜日は53日あります。毎週土日を全て休んだ場合、年間の休日は合計104日になります。
仕事にもよりますが、年末年始・GW・お盆は長期休みになる企業がありますし、いつも仕事を頑張る分、まとまった休みはほしいですよね。こちらも2023年を例にして考えます。仕事始めが1月4日(水)とすると、1月1日(日)〜3日(火)は休みになります。GWは5月3日(水)〜7日(日)・お盆は8月11日(金)〜16日(水)・年末は12月29日(金)〜12月31日(日)を休みと考えます。この中の土曜日と日曜日は最初の104日間の休日に含まれるため、それ以外の10日間が年間休日に追加されます。さらに年末年始・GW・お盆休みには被らない祝日が2023年は11日間あります(土曜日が祝日の場合は振替休日がある前提にしますね)。
毎週2日は休日がある、祝日は休み、年末年始・GW・お盆はカレンダー通りに休日になる企業であれば、合計で125日が休日になります。ワークライフバランスを考えれば、年間休日は125日あるかどうかが基準になると思います。
③みなし残業制(固定残業代制)とは
みなし残業制(固定残業代制)はザックリ言いますと、実際の残業時間に関わらず、事前に残業代を決めておいて、その金額を支給する制度のことです。「残業をしない月でも、残業代が貰えるならいいやん」と思う人もいるかもしれませんが、実態は勤務時間内で仕事を終わらせるのが不可能な場合にこの制度を用いている企業があります。実際に残業した分だけ残業代を支給するほうが会社も人件費を安くできるにも関わらず、このような制度を使っているということはそういうことだと思ってください。私が以前勤めていた会社は会社都合で残業や休日出勤をしても、その分の手当が全く支給されない、みなし残業制(固定残業代制)でした。そのため、私はこの制度を取り入れている企業はおすすめできません。
今回取り上げた内容は社会人なら知っている人も多いですが、学生の方の中には知らない人もいるでしょうし、そもそも、このような知識を学生に積極的に伝えない大人にも問題があると思います。正しい知識を持って、ご自身の進路の選択に活かしてくださいね。