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効率化・生産性向上をAIで煮詰めた結果、置いていかれてしまう思考過程

いつもVoicyを聞かせていただいている、鳥井弘文さんが面白いツイートをされていました。

まさに、これは、私がChatGPTと本の中身について会話したことをリアルに代弁いただいていると感じました。
今日は、私なりにこの議論の深掘りを試みたいと思います。

要約された本の内容を把握することは、情報収集や把握を効率的に行うこととしてとても価値を持ったChatGPTの利用シーンであると思われています。結論とその理由を端的に把握することができるし、時短になるよね。
このような論理の元、効率化・生産性向上の名のもとに、スマホなど情報通信技術が使われどんどんエスカレートしていますよね。

本を読むはずが、スマホで要約を調べるイメージ

思い返すと、似た議論はありまして、ChatGPT以前にもありました。
速読法やパラグラフリーテディングというものです。
段落に注目したり、文章の中の強い言葉にだけマーカーを引くかのように注目して間を読み飛ばす手法です。
ChatGPTなどのAIは、これをエスカレートさせて簡単な方法で人間に自由なようやく与えてしまいましたね。

私は、読書に速読法を使おうと一切思えませんでした。

本の価値を情報収集だけにとどめてしまうのは、その本が持つ本来のメリットを犠牲にして、上辺だけを把握してしまっているに過ぎず、面白いと思えなかったのです。

読書は、思考を拡げ、新しい発見を促し、世界観を深めるための手段であり、その過程を通じて人生を豊かにするものです。
本は、情報収集だけに留まらず、感性や想像力を刺激することで、読者に多様な価値を提供することができます。
そのことは、結論をより鮮明にして、わたしたちの頭の中では疑いようもない認識、若しくは、それ自体が誤りであるかどうかの検証について、深く考える機会になりますよね。

エジプトへ行く間の飛行機や移動、行くまでの期待感と現実ピラミッド。
これらは思考を拡げ、新しい発見を促し、世界観を深めることに圧倒的に繋がると思えます。

時間を書けて本をよむことは実は、単なる情報収集の手段ではなく、人生を豊かにするための手段であると私は信じています。
新しいアイデアを生み出すことができるため、ビジネスやアートなど、多様な分野での創造的な活動に役立てることができます。
そのため、本の価値を情報収集だけにとどめてしまうのは、その本が持つ可能性にとって大きなメリットを犠牲にしているともったいなく思えてなりません。

本を読む際には、著者が何を伝えたいのか、どのような思考過程を辿っているのかに注目して、読んでいきたいものですね。

そして、このことは、読書に閉じた話ではない可能性すらありそうです。

例えば、このブログの原稿、私は時間を要して、今の形に遂行することで、頭の整理と自分の意見として自分の中での統一が図られたのです。
仮に、ChatGTPが同じことを、僅かなキーワードだけで代わりに書いてくれるとしたら、しかも、それは、数秒で。
僕らにとっての文章書くという行為はまた変わったものになってしまうでしょうね。
これについてはすでに、イラストを描くAIでは起こってしまっていることではあります。

最後に一つだけ宣伝させてください。

私が主催している、わふくストーリー編集部では、作家の水無月彩椰さんが、夏の哀愁とノスタルジー、そして”夏休みの過ごし方”を描いた、どこか懐かしくて物悲しい小説の執筆をしています。
文芸として味わっていただくように、読んでいただくことで、とてもたのしめるストーリーです。ぜひお試しください!

読むのが苦手な方には、音声版もあります。

本日は以上にしたいと思います。
明日も良い一日をお過ごしくださいね。


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