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マーケティングにさらされて疲弊しているなら、好きな本を読みませんか?

「つぎは、わふくストーリーのDiscordをチェック」

「その次は、ファウンダーさんの音声配信を聞かなきゃ」

「あのマーケターさんのスペースが始まるわ」

「ALの申込みしないと、今日までだった」

僕たちは、Web3/NFTで活動するようになってからというもの、たくさんの情報に触れるようになってきました。
朝はTwitterのタイムラインチェックに始まり、インフルエンサーさんの音声配信、昼休みもSNS、帰っても夜中でDiscordやTwitterのタイムラインをみていると夜は更けていきます。
コミュニティの帰属意識を醸成するため、ファウンダーさんやマーケターさんからの情報発信は深夜まで続きます。


「そろそろ、情報を受ける側、疲れてきてませんかね?」

情報に遅れてはいけないという強迫観念はなかなかのものです。
ここで、僕は精神論や、効率よく情報収集するライフハック術を述べたいのではありません。
ただただ、

「好きな本読みませんか?」

と提案したいんです。
とりわけ、ビジネス書ではなく、長らく読んでいない、「小説」を読みませんか?

本はながら作業で読めません。

読書は読書しかできません。

これは、他のメディアと比べた読書の最大の弱点であると同時に、僕たちの先祖たちが何千年にも渡って築き上げてきた文化で今なお廃れてはいない。逆に、今、忙しい僕たちは再度、読書を見直してみることも出来るんじゃないかなと思っています。

特に、おすすめは、文芸小説です。
主人公の心情描写を追いかける必要があるため、どうしても時間を制約されます。
日常と切り離された小説の中の世界に僕らは入り込み、主人公、キャラクターと冒険はとても刺激的なのです。

あなたが昔よんで、面白かった、と思える、ポジティブな体験を持っている本なら何でも大丈夫です。
きっと、忘れていたものを取り戻せるはずです。

ここまでいいことを云ってきているので、少しだけマーケティングさせてください。(おいwお前もか!!)

わふくストーリーで執筆担当頂いてる水無月彩椰さんの『鏡鑑の夏と、曼珠沙華』第一話を長めに抜粋しました。

──これから夏が死んでゆくのだと思うと、不意に僕の心臓は、堪らないほどの寂寥せきりょうの感に締め付けられた。瞳に晩夏の黎明れいめいを焼き付けながら、そのまま手持ちの日記帳を開く。まだ何も書き込まれていないそこに、僕はシャープペンの芯を軽く乗せた。

『都会の喧噪には、ほとほと飽き果てた。そうしてコンクリートに毒された自然の表皮、継ぎ接ぎのフィルムのごとく訪れては去りゆく四季の一片──露往き霜来ると言えども、これほど雑然とした無秩序に身を置いていては、心に余裕など持てない。

──だから、存在しないあの夏に、焦がれているのだ。縁無しの紺青の空、ただ立ち昇るだけの入道雲、アスファルトに揺らぐ夏陽炎、降り注ぐような蝉時雨──その悠然さに、僕は、きっと。

そのために僕は、手を伸ばして、背伸びをしたのだ。自分の夢想する夏というものの断片に、ほんの少しだけでも触れたいから。虚像の夏を、ほんの少しだけでも鮮明に映し出したいから。これは誰のためでもなくて、僕自身のためでしかない。それならばいっそ、喧噪な都会から悠々しい田舎に逃げてみたかった。』

鏡鑑の夏と、曼珠沙華
晩夏の黎明

これはおそらく、音声放送を聞きながら読むのは不可能というか、もったいない部類の小説です。
完結付近まで連載が進んでいますので、ぜひ、トライしてみてください。

わふくストーリー第一作、「白波」はもうすぐ連載開始です。
Web3に癒やしを与えられるような書籍となっていってほしいと思っています。

3月11日(土)、わふくストーリー編集部はNFTを使ったクラウドファンディングを計画しています。
NFTによるクラウドファンディングでして、価格は0.005 ETH(約1000円)で 供給数は400、2023年3月11日(土)に開始の予定です。

文芸を作っていく活動の仲間になってくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひ、楽しんでいきましょう。
その制作工程を見ていただくことで、損はさせませんよ!
では、本日も、よい夜をお過ごしくださいね。

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