なぜ起業後に取引先が増えないのか?(1)
この記事は起業間もない経営者または起業後に取引先が増えないと困っている方々、および今後起業する方々へ向けた記事となっています。
起業後にやる気満々で見込み候補の企業をネットでリストアップ。リストの企業にメールで念入りに作りこんだテンプレートの文面でどんどん送信。
さあこれで明日からどんどん問い合わせが来るはず!
・・・あれ?来ないな?ちゃんと読まれてるのだろうか。送信できているのだろうか。忙しくて読まれていないのか?文面に問題があったか・・?
などなど、起業後によくあるケースかもしれません。
はっきり言ってほとんど読まれませんし、ほとんど会えません。なぜなのかを解説します。と、同時に少しだけ解決方法も説明します。
1つ予め理解しておく必要があります。
”” あなたの送ったメールは相手からすればただの迷惑メールです ""
それを踏まえて冷静に原因や対策を考えてみましょう
1、設立後間もない会社とは取引をしないケースがある
これは仕方のないことです。例えば何か仕事ありませんかと連絡があって実際に求人もたくさん出している、仕事も多くて人員不足が明らかでひっ迫しているような会社であったとしても、決して仕事をもらえるとは限りません。
これは規模が大きい会社ほど仕事をもらうのが難しいのです。会社によっては設立後3年以上経過したような会社しか相手にしないのです。
理由は以下の通り
(1)すぐに倒産するんじゃないの?
・設立間もない会社は1年~3年以内に半分以上の会社がなくなるので、取引自体がリスクなのです。任せていた案件が飛んだりすれば委託元や依頼元にクライアントから損害賠償がありますから妥当なリスクヘッジと言えます。取引先としても仕方ない判断なのです。
(2)出来ない会社なんじゃないの?
・そもそも実績や能力が未知数で安心できないので任せられないのです。起業前はどこの会社で何をやっていたかの実績も実はそんなに武器になりません。肝心の組織が継続できるマネジメント能力や財務状況が不透明なので。ですから運よく取引ができる商談まで進んだとしても取引の段階でBS/PLの提出などは当たり前にあるかもしれないと思っておいたほうがよいでしょう。場合によってはBS/PLを出した結果お断りされるかもしれません。取引先としても仕方ない判断なのです。
(3)得体が知れない・・
・ネットで得られる情報のみで検索して出てこないからNGなんていう話は往々にあります。ですからHPやSNSは今のご時世創業間もない会社には不可欠でしょうね。一昔前でしたらハローページやタウンページを見たら載ってないので取引できません、という話もあったわけです。
(4)なんとなくダメ!
・もし運よく会えたとしても、もうそのまんま人物の見た目や喋り方でNGが当たり前にあります。ビジネスモデルの良さとか、商材の良さとか、学歴がとか、起業までの経歴がとか、かなりどうでもよいとされてしまうケースが往々にありまして、もう会った時に人物的に気に入るかどうかとか、何かがインスピレーションに働きかけたとか、なんとなく人物として気に入ったとか、もう真面目に懸命な働きかけをしている側からすると、そんな理不尽な・・もっと中身を評価してほしい!とか思ってしまうような理由でOKとかNGとかの命運が分かれてしまうわけです。
※(5)以降と2以降は後日別途記事にします。
【 解決策その1 】
(1)へりくだってください。
適切に腰を低く、常に敬語で控えめに、落ち着いて会話をしてください。せっかく社長になったのになんでペコペコしないといけないんだ!なんて思ってはいけません。なお、腰は低すぎてもよくありません。
(腰の低さで度が過ぎると馬鹿にしているように見えてしまいます)
プライドが許さないならプライドを最低限以外は全部捨ててください。
(2)明るく笑顔でハキハキと喋ってください。
声が大きすぎてもだめですし、小さすぎてもだめです。ずっと笑顔でもだめです。表情は柔軟に感情豊かにたくさんの表情をする中で笑顔を基本としてください。苦手な人は鏡を見て練習してください。次は家族に練習してください。次は外でどっかの店員さんに自信がつくまで練習してください。
(3)自己主張はしないでください。
せっかく社長になったので自分の話をしたい!自分を売り込みたい!という気持ちはわかります。が、相手はそんな話は求めていません。そんな人ばかり相手にしてきていますのでむしろ「またか・・」と思われていると理解が必要です。聞かれたら適切に誠意をもって控えめに答えてください。
※解決策(4)以降はまた別途記事にします。
ここまででもよく耳にする声が、どうにもどんな卑屈に見える態度をとるのは抵抗があります、なぜだか頭では理解しているけどできません、プライドがあるのかどうしてもできません、という話を聞きます。
起業前によく自分を見極めましょう。
起業後なら即日で自分自身を是正していきましょう。
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