超絶初心者の株式投資 文系ライターの挑戦!(実はその5)
数学全然ダメなライターが、株式講座に通い、すでに2年目(苦笑)
根っからの文系、しかも数字が超絶苦手で、高校の時の代数幾何で8点を取り、先生が答案用紙をたかだかと上げ「こんな風にならないように勉強しましょうね」と言われた私。
銀行に就職した伊藤くん(仮名ではなく実名!)からは、数学のテスト返しを班で見せあっこした際、「たぶん君よりはいいよ。君と一緒にしてほしくない」とハッキリと言われた私。
そんな私でも日本の経済には危機感を覚え…
というより「銀行に任しておいたらさすがに増えん」と実感し、株式投資をすることにした。
そう。同じお金が3円しか増えないのと、300円になるのでは「明らかに損」ということに気づいた、いわばただのけちん坊。
ところが…どこから手を付けていいかわからない。
株というと「損切りだ…」「早く売らなきゃ」と絶望する人の顔や、私が大好きに2時間サスペンスでは、「株で会社の金を使い込んだ人による事件」というのが毎週発生している(今はすべて再放送ですが)。
そこで、仕事の関係で知り合ったタカさんこと北村さんに、いちから教えを請うことにした。
その顛末と、4回目の勉強はここに。不要ならとばしてちょ。
その1
その2
その3
その4
その5
6回目からはこちらに。とうことで本番。
というより、タカさんに提出するためのレポなんだよね、これ。
今日はいよいよ銘柄選び。そして銘柄選びにも、やはり哲学あり!
株を真面目にされている方ならご存知だと思うのだが、
「近未来から探す先取りの発想」という考え方を、さわかみ投信の取締役会長、澤上氏が述べている。
これまではインデックス投資、証券会社が窓口だった株取引を、
直接販売し、投資信託のアクティブ運用型をすすめた方。いわばファーストペンギン。
そのあと数々の投資会社がこれに続いたそうです。
この「逆張り投資」というのは、タカさによれば「上がった下がった」と一喜一憂したり、それを左から右、右から左へ動かすことで儲けるのではなく、生活全体の流れを見ながら「これからみんなの生活がどう変わるか」を予測して、それを先取りして投資する方法だそう。
何度もブログで書いていますが、株というと「得した損した」という言葉が先行するイメージで…
だからこそ、「哲学的」なものを知っているのと知らないのとでは、全然こちらの受け取り方、苦手意識の削ぎ方が違うなと思っております。
タカさんの授業では、企業とは
「よい社会や、その手前にあるみんなの生活のための、
モノやサービスを提供する役割を担う責任を持つもの」
だと、いつも教わります。
だからこそ、そういう企業を優良とし、投資をしていこうという。
この考え方なら「儲かる会社」より「世の中のタメになる会社」を選ぶことが優先。
とはいえ難しく考えず、自分の物差しで「優良企業だなと思える」会社に投資をすればいいという理論になります。
まあ実際業種によっては危ないものもあります。例えば「サマンサ好きだから投資する!」といったら、止められるとは思いますが…。
数字や見た目は作れる。これってSNSでも同じだよね~
銘柄は「世の中のためになるか」というのを大前提にする必要はあるものの、今の決算がよくても、それがテクニックなのかどうかを見極めないといけません。
なぜなら「数字は作れる」から。
私のいるSNS界隈にも、一歩間違えば「詐欺じゃね?」というような紺÷が「私の受講生、講座受講翌月に月収7桁超えました」
なんて大発信するシーンがよーーーーーく出てきます。
私のお世話になっている方は、それに対し
「7桁はいいけど、それに経費90万使ってるかもよ?」とひと言。
この言葉はとっても響き、今も私の心の中で、大きな芯となっています。
それは株式でも同じで、数字を見ても、見栄っ張りの経営者が「よく見せる」ためにやっているかもしれない。
逆に、見た目が悪かったとしても、設備投資や研究開発にお金を使っているかもしれない。
そのあたりまで、ちゃーんと見ないといけない、ということ。
まあ周りでも「羽振りは良さそうでも実際は火の車」っていうのはよく聴く話で、それは企業も同じってことですよね。
じゃあ実際どんなところを買いましょうねえ?
株をやり始めると、私もそうでしたが、つい
「安定して儲かる株を教えてよ」という言葉が出ます(苦笑)
でもそれって、万人が知りたいことだけど、未来はわからないから、先生のタカさんだって「絶対儲かる株」なんて知らないはず。
だからこそ!
身近な近い世界からヒントを得ましょう、というのがタカさんの考え。
例えば遠い世界、関係性の遠い会社はよく見えます。
私にとって遠い世界は、お金持ってそうな、儲かっていそうな大きな会社。銀行、証券、旅行会社、商社、ITなど。
じゃあ、三菱UFJと三井住友の違いは? とか、そもそもあんた旅行って興味あるの? と言われると、黙ってしまう…
遠い世界は、知らないからこそ魅力的に感じてしまう。
未知の世界や、理解しづらいものは、かっこよく見えるわけで、本質をつかむことが難しい。
でも私は、銀行の違いはわからないけれど、ライブハウスの違いはものすごく細かくわかるよ!
「Zepp名古屋」と「ダイヤモンドホール」と「名古屋クアトロ」と「ボトムライン」の違いについて、最寄り駅はもちろん、キャパの数から、そこを埋めるミュージシャンの知名度、そしてロッカーのあるなし(時には値段も)、トイレの位置まで即答できますから笑
同じ理由で、
だからこそ、タカさんは英語がわからない人が、外国の株を買うことをすすめません。それはハンデになるからです。
また、感情がヒントになることもあるそう。
例えば最近、車の死亡率は減っていますが、それは人々、主に車に携わるお仕事の方や、事故で悲しい思いをした方の「感情」が元になっています。
「もっと事故を減らすためにはどうしたらいいか」
「もっと安全に楽しく、車に乗るためには何が必要か」
そういう気持があり、エアバッグや数々の安全装置が開発され、結果、車の性能が良くなったのです。
株式においては冷静さも必要ですが「感情」「考え方」は大切だとタカさんは言います。
ただ儲かるだけではなく、その会社が社会に役立つことをしているから、今後も応援したいという気持ちがないと、特に私のように「数字きらーい」という人は株を買わないし、流行りに流されて損してしまう。
すると結局、社会にとっていいことにはならないという結果に繋がるのかなと思っています。
マインドマップ的なものを活用して、買いたい業界を選ぶ
さてようやっと、探し方について。
仕事をされている方なら、一度はマインドマップという言葉を聞いたことがあるかもしれません。
あの大谷翔平もやっていたという、
「自分の根幹にあるものから、派生して世界を広げていく」
「その根幹にたどり着くには何が必要かを、図式あるいは文章化したもの」
という感じでしょうか。
一般的によく見るのはこれかな
考えのもととなるのは「推察」から「ロジック」。
業種は関係なく、今後この世界がどう変わっていくかを考える。
そしてその業種は「身近である」というのもポイント。
ファリシテーションとも似ていますが、まず付箋に好きなものを書いて書いて書いていき、そこからカテゴライズするようなやり方。
「これに関係する会社は?」と思い浮かべずに、ひたすら書く!
これだけで1日がかりにしてもいいそう
(私は自分の「好き」の偏りにガックシ来て、1日で辞めましたがw)
そして、キーワードが出てきたら、関係ありそうな会社を探していく、
みたいな流れ。
実際、気になる会社が出てきたら、必ずIR情報を調べるとともに、サイトをしっかり見ること。
これは…私が取材の用意でやっていることと同じ。
「なるほど、こういう考え方か」とか
「こういう未来を描いているんだね」ということがわかるし、
時には「ふーん、これ適当に作りましたね。会社の顔なのに」
なんて印象を抱くサイトもあるから、まあ、みんな注意しましょうね笑
もちろん「面白そう、興味がある」だけではダメで、収益に繋がるか否かというのを見なきゃならないのが、株式投資の難しさ。
タカさんによれば、
「買う株に関して、自分の言葉で語れるくらい詳しいかどうか」
というのが、重要なポイントであるそうです。
そして手放す時のルールも決めること。
なかなか決めごとも多いし、学ぶことも多いし、これまで避けてきた事柄だけに、年をまたぐほどの困難になっていますが…
この1年の間でも、株価はぐんと変わりました。
そう、タカさんがいうところの「今日が一番若い日」
だから、遅くなってもやればいいと私は思っています。
というわけで~いよいよ次回、実際に購入にうつります(長い道のりだったなあ…)
トップ画像…noteのオススメからいただきました。リンクいずれ貼ります!