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「生きるのをあきらめなさい」っていうこと? 高額療養費制度の引き上げで
★高額療養費制度を知っていますか?
★その額が、引き上げられようとしていることを知っていますか?
★まずは、どれだけ引き上げられようとしているのか、知ってください。
★たとえば年間の所得が1000万円前後の人は、月の医療費自己負担額額が22万円〜25万円万円まで引き上げられようとしているんですよ!
【2025年8月からの負担上限額案】
![](https://assets.st-note.com/img/1739012544-bYUHZQdDG0k8CmlnPA5OIB9W.jpg?width=1200)
【2027年8月からの負担上限額案】
![](https://assets.st-note.com/img/1739012592-WlzsZkFh2pfrQYNUPHc4Bd0x.jpg?width=1200)
※図表は「NHK首都圏ナビ」より拝借しました。
高額療養費制度は、入院や手術などで高額の医療費がかかった場合、所得額に応じて還付される制度です。
それが、政府によって、急に、なんとなく、こっそーりと、「引き上げします」とされた昨年末。
そこから、高額な医療費を経験したことがある患者やその家族、患者団体、医師など医療関係者が立ち上がりました。
「そんなことがあってはいけない!継続治療(エンドレスのことも)が欠かせない、がんや難病の人は、生きるのをあきらめて、ということ?」と。
以来、オンライン著名や政府への提言を日々行っています。
ですが、高額な医療費に直面したことがない多くの人々は。
①そもそも高額療養費制度を知らない
②ましてや政府による高額療養費制度の引き上げ案を知らない
③その引き上げ額が、治療を断念する人が続出することが予測できる驚きの数値で、どんなに高額になるかを知らない
④患者や家族、医療関係者が反対の声をあげて動いていることなど知らない
⑤上記すべてを耳にしていても、他人事に思えて関心がない
という悲しくつらい出来ごとが、世界に国民皆保険を誇る日本で起きています。
高額療養費制度の引き上げは、絶対に、政府に実行されてはいけないことです。
フリーライターとの二足のわらじで外勤お仕事をしている現在の私。
外勤先の会社健保の被保険者になった4カ月後に乳がん告知。
どれだけの医療費がかかるのだろうかと、告知の現実や治療のことより、医療費への不安が増大。
その後、加入している会社健保には付加給付制度があり、月の医療費支払い上限額は2万円ということを知って、にわかには信じられず、同じ健保のご近所さんに聞いたら、そうだよと。
たまたま始めた仕事で、途中から勤務時間が増えたことで法規上加入することになった健保に大いなる恩恵を受けている私が、それでもあえて、強く強く訴えたい高額療養費制度の引き上げ反対。
いつどうなるかわからない非正規雇用だし、乳がんという治癒率も高いけど再発も多いという特性、年齢的に、さらに別の疾患で長期療養ということも想定しないわけにはいかない現実。
そうなると、退職必須となり、国民健康保険に戻り、無収入で高額の医療費を負担しなければならないという現実も見えているのです。
ちなみに、昨年、乳がんと肺血栓塞栓症という二つの大病を経験した私の年間医療費は10割額で330万円強。
その前年まで、それだけの医療費がかかる人になることなど1ミリも考えていませんでした。
1ミリも、1ミクロンも想定していなかった高額の病気療養という現実、災害のように突然降ってかかってきますよ!
だから、まずは、どれだけ引き上げられようとしているのか、知ってください。
もっと詳細な解説と、反対への提言に関してのレポートを書きたいと思っていますが、まずは、この事実を知ってください。
※トップの写真は、2011年の3月はじめ、新潟県の十日町市を訪れた際に、
同行の有志(起業支援活動仲間)とつくった“雪行灯”です。
私が撮影しました(このnoteにアップする画像ほぼすべて、私の撮影です)。
高額の医療費負担を強いられた病気療養者に、明かりの灯った安心できる施策をという願いを込めて。
◎子ども持つがん患者、医療費増えれば「治療中断」46%…保険医団体連合会などが調査
◎「国民皆保険制度の理念である『社会連帯』に反する」 医療経済学者が高額療養費制度の見直しに反対するわけ(前編)
◎医療経済学者が考える、高額療養費制度のあるべき見直しとは?(後編)
◎厚労相 高額療養費制度上限額見直し “団体と話し合意形成へ”
◎「忸怩たる思いです」厚労省委員が高額療養費負担額“引き上げ”の内幕を告白〈がん患者は「この子を遺して死ねません」〉
◎高額療養費見直し 福岡厚労相、来週にも患者らと面会 修正に反映へ
◎長期治療患者の負担増緩和 高額療養費引き上げ案修正―政府検討