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夫の祖母との唯一の思い出は、夫婦円満の秘訣を教わったこと。
12/30の夜中に、夫の祖母が亡くなりました。
遠くに住んでることもあって、私にとっておばあちゃんとの思い出はひとつ。自分たちの結婚式の最後、退場する時、笑顔で呼び止められたらと思ったら「ケンカをしても、翌日には忘れること」と、夫婦円満の秘訣を授けられたこと。
10人くらいの親戚しか招待していないこじんまりした式だったこともあり、終始和やかムードだったから、てっきり「末永くお幸せにね」みたいなお祝いの言葉を掛けられると思っていた。
だから、いきなりの円満の秘訣の伝授にびっくりしたことを覚えている。そして「夫婦」を60年以上やってきたおばあちゃんが、呼び止めて伝えるくらい大事なことなんだなぁと当時27歳の若者なりに思った。
だけども、私がおばあちゃんのその教えを守っているかというとあやしくて3勝7敗くらい? 折に触れて思い出しはするんだけど、夫とケンカしたら翌日は覚えてるし、態度にも出てる。だってムカつくんだもの。笑
でもいつ頃からか、夫に腹が立っても割とすぐ忘れ……はしないけど、前ほど気にならなくなってきた。私は私、夫は夫、私達は夫婦だけど他人。
夫婦だからって全部二人の意見を合わせなくて良いというか、「そんな考えの人間とは一緒に居たくないよ〜ぅ」と感じる部分だけ伝えればいいや、に変わってきた。他人は変えられない。
そして夫は夫で私に対して「なんだコイツ」「こんにゃろう」と思ってるんだろうなぁ〜というのも、段々と分かるようになってきた、というのもあるかもしれない。
私なりにおばあちゃんの言葉を訳すと「夫婦は他人」かな、と思う。夫婦歴11年じゃ、まだちょっと上手く咀嚼しきれないけど。
***
おばあちゃん、今のところ私たちはまだ一緒にいて、どうにかこうにか暮らしています。なんだかんだ好き同士です。
これからどうなるかは正直どっちかが死ぬまで分からないなぁ(どちらかが死んだ時に婚姻関係が続いていたら、円満?)と思いますが、せっかく縁があって結婚した者同士なので、死ぬまで夫婦円満チャレンジを続けてみたいです。少なくとも、今日の私は。
私が死んだら、あの世で夫婦円満の答え合わせをさせてください。おばあちゃん、どうか安らかに。
ありきたりだけど、もっとお話すれば良かったな。
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