『老害』は〇〇歳から始まっている?誕生日の独り言【えせエッセイNo.13】
プルプルプル……プルプルプル……
普段は鳴らない内線が鳴る。社長からの『誕生日面接』のオファーだった。私の勤めている会社では、誕生日面接なるものがある。面接と言っても、ただの雑談だ。
従業員数もそれほど多くないので、一人当たり1~2時間程度の時間を取っている。仕事が暇だったので、暇つぶしにはちょうど良かった。得るものは何もなかったが……
昨日は52回目の誕生日だった
この歳になると、誕生日はそれほど喜ばしいものではないと思っている。それでも、家族と、職場の女性2名と、SNS友達の方々からお祝いの言葉をいただいた。ありがたい。
ちなみに、母からは祝われていない。
なぜ……?
日本ではPL法(製造物責任法)があるから、製造者としての責任を感じているのかもしれない。PL法とは、商品によって怪我などの損害を被った場合に、製造者が責任を請け負うという法律だ。たぶん。
あれ?ということは……
もしかすると、私は世に出してはいけない商品だったのだろうか。
噛みつくぞ!!
私が生まれた年は第2次ベビーブームだった。ベビーブーム故、同じ歳の芸能人や有名人も盛りだくさんだ。たとえば、SMAPの中居正広や木村拓哉、貴乃花、常盤貴子、YUKI、平井 堅、中川家礼二、堀江貴文、ヒロシ、新庄剛志、レジェンド葛西紀明、谷原章介……
数え上げればキリが無い。なかでも、子だくさんの谷原章介とは生年月日も同じだ。6人も子どもがいて、発狂しそうにならないのだろうか。そんな谷原さんを心から尊敬する。
とりあえずお祝いのメッセージでも送ろうかな。来年くらいに。
それから芸能人ではないが、鈴木おさむ氏も同じ歳だ。鈴木おさむ氏といえば、少し前に放送作家を辞めると言い出して、一躍有名になった。いや、それ以前から有名だったか……
鈴木おさむ氏が仕事を辞める際に話題になったのが、著書『仕事の辞め方』だ。
SNSでは「ソフト老害」なる言葉が話題になった。40代からはソフト老害なのだとか。30代くらいから脱皮を繰り返し、40代でソフト老害、そして、50歳を超えたら……
完全体だ!
人造人間17号と18号を吸収して、真の完全体となる。その強さは、ほかを寄せ付けない。
既に周りの敵も吸収してしまっている。50代で完全体となった老害は、もはや誰も止めることができないのだ。唯一、老害を止めることができるとすれば、スーパー老害だろう。
老害 vs スーパー老害
映画館のスクリーンで見たくはないか?
臨場感のある、5.2chサラウンドで。
ところで、老害とはどういったものを指すのだろうか。
老害とは
Weblio辞書には、以下のように書かれてあった。
つまり、老害とは年齢を重ねたからといってなれるものではないのだ。老害としての素養を持ち合わせていなければならない。誰もが迷惑な振る舞いをする老人になれるものではないので安心してほしい。
鈴木おさむ氏は仕事での経験を重ね、若い芽を潰してきたことを悔いているようだ。それこそが、ソフト老害だと。
オレ、ここに居ちゃいけねーや!
と気付いたのだとか。経験を重ねることによって、自信だけではなく、凝り固まった常識的なものができあがる。その要らないものを他人に押し付けることこそが、老害なのだ。
アインシュタインはこう言った。
老害レベルで言えば、18歳はまだ第1形態にもなっていない状態だ。30代から徐々に、老いと共に老害が始まると考えると、偏見のコレクションは不安定なジェンガのようにどんどん積み重なっていく。
ぐらぐらと、いつ崩れるかわからない状態。しかし、意外と崩れない。しかも、崩れそうな状態を保ちつつ、さらに積み重ねる。
そして40代でソフト老害、50代で完全体となるのだ。
富、名声、力……
この世のすべてを手に入れた男・放送作家 鈴木おさむ。彼の引退の際に放った一言は、人々を海へとかり立てた。
「オレの財宝か?欲しけりゃくれてやる。探せ!この世のすべてをそこへ置いてきた!!」
男たちはグランドラインを目指し、夢を追い続ける。世はまさに、大老害時代!!
そんな老害に……
オレは、なる!!
SMAPと共に。
こんな老害ですが、記事執筆依頼をお待ちしています。