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武道・道場ナビの執筆記事(7月・8月)

先日、妻の従弟(55歳)が亡くなり、葬儀が執り行われた。私は参列しなかったのだが、何気ない義母のひと言に傷ついている、センチメンタル52歳、のがゎです。

義母の言葉は、


老けたなぁ……


と。
もちろん、私のことである。
もう、52歳なので否定はできない。

義母が52歳のとき、すでに孫の世話をしていた年頃なのだ。明らかにオジイチャン世代なので、そう思われてもしかたがないだろう。


老けたとは思いたくないが、認めなければならないときが来たのかもしれない。イメージ的には、同学年でもうすぐ52歳のこの人なのだが……



残念ながら、私の周りには彼のアンチが多い。私は同じ学年ということで、『あすなろ白書』以降の出演作品をほとんど観て勝手に応援していた。

「俺じゃ、ダメか?」

練習しても、言う相手が居なかった学生時代が懐かしい。SMAPが解散した頃からテレビ自体を観なくなったので、最近はドラマ自体に興味がなくなってしまった。

ちなみに、職場の机の中に忍ばせている栞は、なぜか『教場』だ。どこで貰ったのかは覚えていないが、栞を家に忘れたときだけ便利使いさせてもらっている。


意外と便利なヤツなのだ。


キムタクに勝てるとすれば、剣道の素振りくらいだろう。試合では負ける可能性があるが、素振りだけは自信がある。

じつは、ここだけの話だが、私の素振りは美しい。キムタクの動画を見て、密かに「勝ったな」と思っていたが、誰にも言えない。だから、ここにこっそり置いておくことにする。

しかし、やはり52歳は52歳なのだ。

汗だくのキムタクのドアップは、52歳の肌にしか見えない。義母に言ってやりたい。


キムタクも老けたし、そんなもんや


謎のマウントである。
キムタクにもセンチメンタルを味わってもらいたい。


キムタクの動画もいいが、私の素振り動画も見てほしい。こちらの記事に、こっそり忍ばせておいた。

こちらの記事は現在、検索2位のようだ。公開直後は1位になっていたが、いつの間にか転落していた。転落は私の人生そのものかもしれない。

記事の内容では勝っていると思うのだが、やはり私の動画が良くなかったのだろうか。素振りが美しすぎたのが……


どれだけ素振りが美しくても、そもそも人間力が足りないことが要因かもしれない。なんとかして人間力を高めなければ。


人間力は五倫五常で高めよう


五倫とは基本的な人間関係を規律するもの(父子の親・君臣の義・夫婦の別・長幼の序・朋友の信)を表し、 五常とは人が守るべき五つの徳(仁・義・礼・智・信)を表す。

五倫と五常は儒教の根本にある教義だ。どちらも、古くから日本では重要視されてきた。武士道精神にもつながるものだと思われる。しかし、今日の日本社会では忘れられがちなことは否めない。

じつは、剣道で使用する道具や衣服の中には五倫五常の思いが込められている。

竹刀で使用する竹には5つの節があるが、竹刀の節には五倫五常の意味が込められている。剣道に取り組んでいても知らない人は多いが、人間力を高めるためにも学ぶべきだろう。

竹刀に関する執筆依頼をいただいたので、これ見よがしに五倫五常について記載した。ぜひ読んでいただきたい。

竹刀だけでなく、袴にも五倫五常の意味が込められている。袴には前に5本のひだがあり、後ろには2本のひだがある。

前のひだは五倫五常を、後ろのひだは二心のない誠の道を示す。二心のない誠の道とは、忠(主君に尽くす真心)と 孝(親、兄弟を大切にする心)のことだ。

どちらも薄れてきているような気がする。袴をただの着物だと思って馬鹿にしてはいけない。ぜひ、袴のことも詳しく知ってほしい。

袴の色は「ジャパンブルー」、サムライブルーとも呼ぶ。

サッカーの日本代表が青いユニフォームを着ているのは、藍染がルーツだ。もちろん、剣道着や剣道の防具も藍染のものが多い。高貴な色なのだ。そして、ただの青色ではなく、抗菌作用もあるというすぐれ物。

先のYouTube動画でキムタクの手が青く染まっているのは、藍染の色だ。52歳の加齢臭にも強い効果を発揮することは間違いない。

藍染の伝統的な技術の後継者は、近年少なくなってきていると聞く。袴や剣道具の制作は、古き良き技術を後世に伝える役割も担っているといえるだろう。

剣道は日々の稽古、取り組みが大事だ。「稽古」とは「いにしえかんがえる」の意味であり、古き伝統や技術を自分なりに考えて身につけることが必要だ。

そのためには……


基礎こそ大事である!


剣道は先に竹刀を当てれば勝ち!!

というものではない。残念ながら、当たっただけでは有効打突にならないのだ。基礎ができていなければ、応用はできない。基礎は地味な作業の繰り返しだ。本当につまらない。


毎日毎日同じことばっかりやらせやがって!!


と、子どもたちには思われているに違いない。しかし、つまらない基礎練習を乗り越えなければ、その先には進めない。それは剣道だけではなく、人生そのものだと思う。


つまり、剣道が急激に上達する方法など無いのだ!!


急激に上達する方法は無いが、劇的にうまくなる方法なら知っている。それこそ、つまらない稽古の繰り返しなのだが、こちらの記事では少しでも楽しく取り組める方法を紹介した。

剣道だけでなく、物事の上達には創意工夫が必要だろう。私のライティングが上達しないのは、創意工夫が足りないからだ。

センチメンタルな気分で今週を乗り切ろう。

なんだかんだ言っても、これからの人生の中で今日が一番若い日なのだ。

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