病院の探し方
わたしの、未破裂脳動脈瘤の手術は、大学病院でしていただきました。
とても大きな病院なので、一般的には紹介状が必要なパターン。
でもわたし、紹介状ナシで行っています。
今回は、そのカラクリについて。
病院探しの一助になりますように。
さて、まずは流れから。
わたしの脳動脈瘤を見つけてくれたのは、かかりつけ医。内科なので、できるのは検査まで。そこから先の話は、専門医でないとできません。
そこで医師より、大きな大きなA病院が紹介されました。
A病院へは、すぐに行きました。
でもね、その病院、流れ作業だったんです。
破裂する可能性について質問をしても、「ああ、そうなるかもしれないし、ならないかもしれない」ってな回答。
なんじゃそりゃ。そんなことは知っとるわ。
ではなく、場所による破裂リスクや年齢による破裂リスク、あと、破裂した後の(場所による)危険性とかを教えてくれよ、ってことなんですけど!!
みたいな。
大病院すぎる弊害?医師と患者が向き合っていない感じ。
いや、もしかすると担当医が悪かっただけなのかもしれません。とはいえ、医師を指定して診てもらおうとすると数か月待ち、という状況。
頭に爆弾抱え、違う医師を待つ、その医師はきっといいはず……なんて可能性にかける勇気はわたしには無く、他の病院を探すことにしました。
そして見つけたのが、街なかの小さな脳神経外科クリニック。
とても小さなクリニックなので、手術ができるわけじゃありません。
しかし、最新のMRIがあり、読影技術のあるクリニック。そこでまずは、話がしたい。病気のことをちゃんと知りたい、教えて欲しいと思ったのです。
するとそこで、運命の出会いがありました。
なんと週に1度だけ、大学病院の有名な医師が来ている病院だったんです。しかもむちゃくちゃ普通に、その医師の診察を受けることができたんです。
その医師は、テレビでも取り上げられるほどの名医!ホームグラウンドである大学病院で診てもらおうとすると、何か月待ちになるか……という医師。
それが、なんの障害もなく、スルッと診てもらえたという奇蹟!
まさかまさかの出会いでした。
求めていた丁寧な説明も、受けられました。
その説明により、リスクが高いのだということも分かりました。
そして医師は、その場で大学病院に電話をかけ、すぐに手術の予約をとってくれたのです。手術日は、本来なら半年、1年先になるはずの医師。なのに、わたしはまさかの2か月後。これは、検査入院など事前に必要な処置期間を鑑みると、ほぼ最短のルートであり得ないこと。しかしわたしの場合、前日に発生したキャンセル枠があり、そこにたまたますべり込むことができた、という状況でした。
嬉しいのは、これだけに留まりません。
術後の経過観察においても、大学病院ではなく、街なかクリニックで診てもらっています。小さなクリニックなので、待ち時間なく、とてもスムーズ。
本当に、恵まれた手術だったなと感じています。
大病をすると、大きな病院に診てもらいたいというのが心情かと思います。でも街なかクリニックにも、すごい力が秘められている可能性があります。という事実を、知って欲しい。
そして、見つけ出して欲しい。
病気の時って、病気だけに注力したいですよね。
雑多なことで悩みたくない。悩んで欲しくない。
その解決策は、もしかすると身近にあるのかもしれません。