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最初の会社はブラックだった
50歳のわたし。
就職氷河期世代を生きてきた。
就職活動をがんばった証のノートが今も残るが、
就活を行った会社の名前がズラリ、何百件も書かれている。
それでもわたしは、就職できなかった。
で、結果的に採用されたのは、
ちょっとした縁故の、とある会社。
そしてそこで、ブラック企業なるものを経験することになる。
昼休みは食べる一瞬だけ。
休憩などなく、ずっと仕事だった。
ひとつの仕事を終えると、
次はよりスピーディに、より多くを求められる。
終わりの見えない真っ暗闇にいるようだった。
帰社時間は、連日21時。
それでいて、持ち帰り残業も日常。
残業代は出ず、ボーナスは7000円。
正社員で7000円って笑
子どものお小遣いの方が多いよね。
そんな会社で約1年がんばった頃、
母が「辞めなさい」と言ってくれた。
社員を大事にしない会社でがんばる意味はない、と。
そこからは派遣もしたし、
転職(正社員)もし、
ホームティーチャー(FC)も経験した。
そして今、個人事業主。
いろいろ経験したわたしの人生。
もう少し早ければ、バブル世代で優雅に働けたのかも。
ちょっと悔しい気持ちもあるんだよねと息子に話すと、
息子曰く、「知らない方がいいこともある」と。
変に知れば味を占め、今に満足できなくなるかもと言われ、
確かにそうだなと思った。
今で正解。
今がいい。
そう思えば、なかなかいい、わたしの人生。