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MEAとは?

またまた前回予告の通り、今回は「MEA」について。

MEAとは、microwave endometrial ablation の略。
日本語では、マイクロ波子宮内膜アブレーションと言い、医師には「お腹の中をレンチンするイメージ」と説明されました(笑)

さてまずは、生理の仕組みについて。
生理とは、受精卵のベッドとなる子宮内膜が、不要(妊娠しなかった)となった時に月に一度剥がれ落ちることで起こるもの。
剥がれ落ちた子宮内膜が体外に排出され、それが生理と呼ばれます。

では、この子宮内膜においてMEAが行われるとは一体どういうことなのかと言うと、子宮内膜を焼灼することによって子宮内膜を壊死させるということで、生理自体が起こらなくなる(もしくは激減する)となるわけです。  

ということで、MEAのメリットについて見ていきましょう。

<MEAメリット>
・手術時間が数分~数十分程度
・入院期間が短い
・退院後の日常生活復帰もすぐに可能

子宮内膜を焼灼するわけですから、生理の元となる組織自体が作られなくなるということで、つまり、過多月経に悩む病気をお持ちの方に、その効果を実感してもらえる術式だと言えます。
今までは子宮の全摘出しか方法がなかった方に対し、MEAなら体に負担なく同様の効果を感じてもらえると言われている方法です。

とはいえ、すべての方に適応となるわけではありません。
というのも、以下の条件があるためです。

<MEAデメリット>
・妊娠ができなくなる
・形状によりマイクロ波アプリケーターが到達できない場合は適応不可
・MEA適応外の病もある
・子宮壁の厚みが10mm以下の場合は適応不可


MEAを希望される場合には、まずはMEAを行っている病院を探すこと。
そして、ご自身の病名や体の状態が適しているか調べてもらうこと。
これらが必要になってきます。

実は、私自身、子宮全摘手術を勧められたことがあります。
主治医が事情によりお休みしており、その中で受診した際に、他の医師より「今後の妊娠出産を望んでいないのであれば全摘出をしてもいいのでは?」と言われました。
確かに、全摘出の方が根本治療ですし、簡単なのかもしれません。
とはいえ、リンパ浮腫などのリスクはあります。
それに、快方に向かうまでに日数もかかります。
そして当時は、子どもが高校生と中学生でまだまだ親の役目が大きく、できるだけ家にいて世話をしてあげたいという時期でもありました。
また、摘出せずに治せる方法があるのに摘出するのは違う気がする……とも思っていましたし。
ここらへんは、人それぞれの考え方なんですけれど。

自分の体です。
まずは、自分の希望を第一に考えましょう。
そして、それが実行できるのかどうかを検討するために情報を探す。
探した情報を並べ、比べながら考えて、また情報を探して考える。この繰り返しで最終決断をするのが一番の方法かな思っています。
そんな情報のひとつとして、わたしのnoteが役に立てれば嬉しいです。

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