見出し画像

「株価は美人投票」ってどういうこと?

おはようございます、ひらっちです。今日は朝4時起きです。急遽早朝から取材に出かける予定が入りまして、その前に原稿を書いております。

それにしてもここ2、3日の花粉は本当にひどい。のどはイガイガするし、目の周りはかゆいし…。春は待ち遠しかったけれど、今年の花粉は手ごわそうな気がします。やれやれ。

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

■ケインズが言ったとされる「株価は美人投票」の意味とは?

あらためまして、ひらっちです。今日は「投資」をテーマに書いてみたいと思います。

最近、株式投資を始めたという方のなかには、「株価は美人投票だ」という話を耳にして「何のこと?」と思われた方がいらっしゃるかもしれません。

今日は、これについてちょっと解説してみようかなと思います。

これは、有名な経済学者・ケインズが残した言葉で、株価の値上がり・値下がりを、当時の「美人投票」、今でいうところの「ミスコン」に例えたものです。

で、この言葉を聞いた人の頭には、きっと?マークが付くはず。多くの人が「ミスコンと株価の変動が同じって、どういうこと?」となるわけです。

確かに「ナンバーワンの美人を決めるコンテスト」を株価の例えに使われても、全く意味が分からないのも無理からぬ話なのです。

なぜなら、ケインズが引き合いに出している「美人投票」とは、私たちが思い描くミスコンのように、単純に「誰が美人か?」を決めるだけではなく、優勝者に投票した人も景品がもらえる仕組みだったからです。

■1位を当てたいあなたは、いったい誰に一票を入れますか?

すでに謎が解けた方もいらっしゃると思いますが、いまいち分からない方のために、もう少しだけ詳しく解説しますね。

あなたがケインズの時代にタイムスリップしたとします。そして、美人投票に一票を入れる審査員に選ばれたとしましょう。

決勝に残っているのは、A、B、Cの3人です。どうしても景品が欲しいあなたは、この3人のうち、誰を選んで一票を投じますか?

あなたは「一番きれいだと思う人」に投票しますか?

もちろん、それが正解の可能性もあります。ただ、あなたがきれいだと思う人に、他の人が投票するとは限りませんよね? 「蓼食う虫も好き好き」という言葉もあるくらいです。あなたが美人だと思う人が、万人受けするとは限りません。

そう、この場合、あなたの好みの人ではなく「みんなが投票しそうだと思う人に投票する」のが一番合理的な選択になるのです。

ケインズが株価を美人投票に例えたのは、このことを指しているわけですね。

つまり、株価というのは、特に短期においては、純粋にその企業の真の実力を表しているわけではなく、みんなが「ほかの人も買いそう」「今後上がりそう」と思っているかどうかが強く反映されているというわけですね。

■まとめ

いかがでしたでしょうか? 株価は、今後上がると思う人が多ければ上がるし、今後下がると思う人が多ければ下がる。もちろん、企業の実力が全くなければ、ちゃんとそれは株価に反映される…と言いたいところですが、そうでもないのが、株式投資の奥深さだと言えるかもしれません。

僕が個別株への投資をあんまりオススメしないのは、ここに理由があったりします。だって、自分がどれだけ「美人だ」と思っても、周りが評価してくれないとダメだなんて、なんだか残念すぎるじゃん(笑) 

本当に実力があって、この会社を応援したいと投資しても、周りが同じように思ってくれないとダメだなんて…。とりわけ短期での投資は、どうしてもギャンブルになりがちだということですね。

もちろん長いスパンで見れば、徐々に「本来の実力」に収斂していくわけですから、「これだ!」と思う割安株を長期保有するのは手だと思います。ただ、プロたちも目を光らしている中で、そんな「優良株」を、ほかの人が見つけていない間に探し出すなんて芸当は僕には無理ですし、多くの個人投資家にも同じことが言えると思います。

というわけれで、僕が長期保有するのは、掘り出しものを見つけた「妻」だけにしておきます。…こちらが損切りされるかもしれませんが(笑)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?