ジョブ型雇用で「深刻なお金の問題」が浮き彫りになる?
こんばんは、ひらっちです。今日はリモート&リアルの取材2本立て!・・・というわけで、日中はずっと慌ただしく仕事をしておりまして、結果的に夜の更新になりました。
<いつものように簡単な自己紹介です>
僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。
このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。
■メンバーシップ型からジョブ型への移行が本格的に議論されているようですね
あらためまして、ひらっちです。最近はどうも自己啓発的な内容に偏っていた感がありましたが、本来の姿へと軌道修正する意味も込めて、今日は「お金」に関する話をしてみようと思います。
さて、コロナ禍をきっかけに、みなさんの働き方はどのように変化しましたか?
僕はフリーランスですから、以前から在宅ワーク、もしくは事務所で一人作業というのが中心で、それほど変化はなかったりします。でも、みなさんの中には、コロナ禍を機に本格的にリモートワークに切り替わったという方も結構多いのではないでしょうか?
加えて最近では、リモートワークからさらに一歩踏み込み、「メンバーシップ型からジョブ型への移行」を本格的に検討する会社も現れているみたいですね。
日本の働き方は、基本的にメンバーシップ型が中心だったわけですが、これがジョブ型に移行するとなれば、仕事への向き合い方もかなり変わってくるのではないか?と感じています。
■年功賃金は、多くの人のライフプランにマッチしたいい仕組みだった
そんなわけで、近頃は「ジョブ型のメリット・デメリット」みたいな話がいろんなところで盛り上がっているようですが、それらの議論を眺めていると、肝心の「お金の問題」がすっぽり抜け落ちているんじゃないか、と感じることが多いです。
ジョブ型への移行は、これまで常識だった「年功賃金」の崩壊へとつながります。「年功賃金」とは、年齢や勤続年数に応じて役職・賃金を上昇させる人事制度のことです。
会社に勤め続けていると、少しずつ年収が上がっていく。これが今までの常識だったわけですが、ジョブ型に移行すれば、この制度を維持することはできなくなります。
これまでも「年功賃金」の見直しを図る企業はあったものの、それでも年齢に応じて緩やかに年収が上昇するケースが大半でした。これが変わるとなれば、ライフプランニングそのものを大幅に見直す必要があるわけですが、このことが十分認識されないまま、ジョブ型への移行が加速していくと、人生の後半で生活が破綻する人がたくさん出るのではないかと危惧しています。
仕事におけるパフォーマンスは、おそらく30代~40代前半ぐらいでピークを迎えます。40代後半以降は、体力の衰えと共にゆるやかな下降線をたどる人が多いと思いますが、それでも従来の「年功賃金」では給与が上昇することが多かった。
年功賃金では、若いうちはなかなか給料が上がらない分、住宅ローンや子どもの大学資金などで生活費がかさむ人生の後半は、それ相応の給料がもらえる構造になっていました。これはある意味、ライフプランにうまくマッチした仕組みだったわけです。
ところが、ジョブ型に移行すれば、そういうわけにはいきません。あなたのパフォーマンスが低下すれば、その分、給与が下がるのが当たり前になります。
一方で近頃は、晩婚化や高齢出産に拍車がかかり、人生における支出のピーク、住宅ローン+大学資金の重なる時期がどんどんと後ろ倒しになっています。つまり、給料が下降線をたどっている状況の中で、支出のピークに突入する公算が大きいのです。
この事実に早めに気づき、計画的に貯蓄を進めなければ、40代後半以降、非常に厳しい生活を強いられる可能性が高いのです。
■まとめ
僕自身は、ジョブ型への移行自体には賛成です。というか、ジョブ型みたいな中途半端なことを議論するよりも、そもそも「みんなフリーランスになっちゃえばいいのに!」なんて思っているわけですが、その前提として「ちゃんとマネー教育をしないといけないよね」と強く感じています。
今までの「年功賃金」の仕組みには、さまざまなデメリットもあったと思いますが、一般的なライフプランを考えた時、ある意味、理にかなった制度だったわけです。何にも考えなくても、それなりにお金に困らない人生を送ることができた。でも、「年功賃金」の仕組みが崩壊すれば、そういうわけにはいかなくなります。
なんとなく日々を頑張っていれば、お金に困らない生活を送れる。あなたがそう思っているとしたら、それは大きな勘違いかもしれません。これからは、人生でどれだけお金が必要になるのか、どこに支出のピークがくるのかを把握したうえで、きちんと人生設計をしておかないいけない。
マネーリテラシーは、今後ますます必須のスキルになっていくはずです。だからこそ、今から少しずつでもいいので、お金に関する知識を身に付けていきたいですね。