GoToイートの「トリキの錬金術」が、全員損してる件
おはようございます、ひらっちです。今日は朝5時から原稿を書いておりました。締め切りが8時だったにも関わらず、昨日は別の原稿に追われていたり、急な打ち合わせが入ったりして身動きがとれず・・・。なんとか無事書き終えて提出しましたが、やっぱり早めに取り掛かっておかないといけないですね。。
<いつものように簡単な自己紹介です>
僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。
このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。
■「Go To Eatキャンペーン」が、いろいろとゴタゴタしてるみたいですね・・・
あらためまして、ひらっちです。今日は「お金」について書いてみたいと思います。
昨日に引き続いて、最近話題のトピックを取り上げてみようと思います。タイトルの通り、「GoTOイートキャンペーン」で批判が巻き起こっている「トリキの錬金術」についてです。
ニュースによれば、結果的にもう解決しそうな流れになっているようですが、事の発端は、先日から始まった「Go To Eatキャンペーン」のポイント還元の条件がおかしかったことにあります。
ディナーを予約すれば一律1,000ポイントが付与されるため、席のみを予約して1,000円以下の金額のメニューを食べて帰れば、その差し引き分が「儲かる」という構図が生まれていました。
鳥貴族といえば、低価格メニューで有名な居酒屋さんです。なので「ここでメニューを1品だけ注文すればポイントが稼げるよ」ということで「トリキの錬金術」と言われて広まったわけです。
実際どれぐらいの利用があったのでしょうか? いろんな記事を読んでみると、「困っています」みたいな声も拾っているみたいなので、それなりに利用する人がいたみたいですね。現在は「席のみ予約」を外しているようなので、今後はこういったことも無くなりそうですけどね。
■トリキの錬金術って、そもそも本人もだいぶ損していませんか?
でも、この1件、よーく考えてみると、結果的にポイント付与されている本人も、それほどお得ではないどころが、かえって損をしているのではないか?とすら思います。
なぜなら、予約や来店などにかけた「時間コスト」と、「機会費用」の考え方が完全に抜け落ちてしまっているからです。
そもそも、このGoToイートキャンペーンのポイント付与の仕組みは、特定の予約サイトからあらかじめ予約しないと成立しないものです。
ということは、サイトから予約するための手間がかかるし、制度を理解するためにそれなりの時間も費やしているはず。さらに、実際に来店する、注文して食べる、会計を済ませて帰るまでの一連の「作業」にも、それなりの時間がかかっているわけです。
鳥貴族の場合、全品298円(税込327円)均一というリーズナブルな価格設定のため、Go To イートで夕食の席を予約し、1品頼んで会計すれば、1000ポイントから差し引き673円分の儲けが得られます。しかし、逆にいえば、これだけの「作業」をして、たった673円分のポイントしか手に入らないわけです。これって、本当にお得でしょうか?
しかも、この情報が広まってしまえば、誰でもできる方法です。こうした人が増えてくれば、「席のみ予約」を対象外にするなど、店側も何らかの対応策を講じてくるのは明らかです。
そして、もっと重要なのが「機会費用」についてです。この「トリキの錬金術」に手を染めている間に、一体どれだけ有意義な時間を過ごせたのか? 仮にアルバイトを入れたとしたら、時給1,000円ぐらいは稼げたわけで、この技を使った本人も、結果的に、まったくと言っていいほど得していないのです。
■まとめ
GoToイートキャンペーンの趣旨は、飲食店を応援するためのものです。あなたが行きたいお店があり、そこを利用する際にお得に利用するという考え方であれば全く問題ないですが、そもそもポイント取得を目当てに行く必要がないお店に足を運ぶというのは、本末転倒だし、そもそもお得にもなっていません。
こういう状況って、実は、普段から結構あるんですよね。例えば、補助金が出るとなると、特に必要に迫られているわけでもないのに豪華すぎる設備を導入してみたり、ポイントがもらえるからという理由でそもそも値段が高いお店に足を運んだり。
補助金やポイント付与の大原則は、それ自体を「目的化」しないこと。お得に入手するための「手段」「ツール」であって、補助金やポイントを貰うこと自体を目的にするのは、絶対にやってはいけないことです。
自分の目的に合致するのであれば、有効に使う。そういうスタンスで望まないと、損得勘定の観点からも、おかしなことになりますよ!