あの人が、本気でビジネスに目覚めたら?【サザエさん/フグ田マスオ編】
■中堅商社の海山商事(代表・フグ田マスオ)が急成長。大手5社を脅かす存在に
東証一部上場の海山商事(代表・フグ田マスオ)の業績が好調だ。同社は東京・有楽町に本社を構える中堅の総合商社。かつては漁船を所有し、サザエやノリ、カツオなどの行商から始まった会社で、現在も海産物関連の取引を主力としながら多角化を進めており、今年度の売上高は5兆円を超えなど、この数年で急激に業績を伸ばしている。
同社の代表取締役を務めるフグ田マスオ氏は、大阪市住吉区出身。住吉大社に近い住宅地で幼少時代を過ごし、高校卒業後は二浪したのちに早稲田大学商学部へと入学。在学中は野球部に在籍し、補欠ながら剛速球ピッチャーとしてプロからも注目されるほどのスポーツマンだった。
卒業後は海山商事に就職し、営業課へ配属。32歳で係長に昇格した頃からメキメキと頭角を現し、大手電機メーカー・東芝とのビジネス開拓に奔走して独占契約を取り付け、業界内にフグ田氏の名前を轟かせることとなった。
フグ田氏を知る人物は、一様に「物腰の柔らかさ」を高く評価する。妻・サザエ氏との結婚生活を描いたアニメ『サザエさん』でも、その人柄の良さがつぶさに描かれている。押しの強いタイプではなく、優しく真面目な人柄から周囲の信頼度も高い。持ち前の政治力を発揮し、異例の抜擢人事で2010年に代表取締役社長へと登り詰めた。
■今後は後継に注目。義弟・カツオ氏か、長男・タラオ氏か
一時は赤字続きで仕事がなく、「毎日のように夕方には帰宅するような状態」(穴子専務談)だった同社だが、フグ田氏の社長就任後、同社の業績は急拡大。2020年に発表された中長期経営計画では「売上目標10兆円」を掲げており、「5大商社の牙城を崩すのは時間の問題」とみる識者もいるほど。近年は、経営悪化に苦しむ東芝の支援に名乗りを挙げ、その後の業績回復に大きく貢献したことでさらに知名度を上げた。
中小企業だった海山商事を、ここ10年あまりで日本を代表する総合商社へと飛躍させたフグ田氏。「外見は若い時と本当に変わらない」と周囲は口にするものの、実際にはかなりの高齢であり、今後はその去就に注目が集まっている。
次期社長候補には義弟の磯野カツオ氏、長男のフグ田タラオ氏などの名前が挙がっているが、磯野氏とは資産価値2億円を超える世田谷区の自宅の相続問題が発生しており、後継者を巡って骨肉のバトルが繰り広げられる可能性もある。今後の動向に注目が集まりそうだ。
(文・空想ビジネスオンライン 編集長/もっぴ)
※この記事はフィクションです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?