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正宗さんのTPS(ターニングポイントストーリーズ)

 人生にターニングポイントはつきもの。クリエーターの世界でも、もちろんそれは起こる。みんなどのように挑戦し続けていくのか。そんなライターの物語り。

 子どものころからの夢はライター。最初っからなりたかった。どのようにしたらいいのか、模索していた。しかしながら、俺は農家の跡取りだ。
田畑がある。田畑がある以上そこから動けないのだ。


 だが、転機は突然だった。
 シナリオライターの募集。それをネットで受けられると知って、ダメ元で送った。この時はやる気のかけらもなかった。しかし、試験不合格通知の対応に腹が立った。
 2回目のチャンスがあった。その時の俺は「この試験官を認めさせてやる」と、そのことで頭がいっぱいな状態で、営業の手法である「相手のニーズに当てはめる」やり方を使い、見事合格を勝ち取った。


 そして念願のライター生活が始まった。
しかしながら、そのコンテンツ(内容)は俺が書きたいものではなかった。読者の好みに書いていると、その作品に愛情が持てない。世の中は認めてくれるが、俺が俺を認めてやることができないのだ。つまり、作品のコンテンツ(内容)と自分のマインドが乖離していったのだ。
 世の中がいかに認めようとも、自分が認めることができなかったら、それは食べていくための仕事になる。ライスワークだ。苦しいだけの仕事になる。いくら子どもの時からの夢であっても。子どものころからなりたかったライターは、そんな仕事ではなかったはずだ。

そして俺は、ライターを辞めた。

 月日が経って、それでもライターの夢を捨てきれない。コンテンツを磨くために鴨さんの『話し方の学校』に入った。そこで仲間と出会った。いつも笑顔で支えてくれる人、同じクリエイター仲間もいる。
「自分が好きだと思うものを、本気で作ってみたらいいんじゃないですか」、そんな投げかけをしてくれる。
だからこそ、自分の書きたいものを書いて、どこまで読者に認められるかを挑戦してみたいのだ。
 今、作品のコンテンツ(内容)と自分のマインドが一致した、楽しく愛情が持てる作品を世に出そうとしている。食べるための仕事ではなく、本当にやりたかったことを仕事にしていく。そしてライフワークで世に貢献する。そんな挑戦に、日々向き合い続けている。

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