【読書記録】俺ではない炎上
これは震えました!冒頭から、そういう方向から物語が進むのね!と感心しながら読んでいたのですが、見事にやられました。
どんな物語かというと、ミステリー好きならばあらすじから惹かれます。
SNSでなりすましによる巧妙な罠。
SNSの話が真実となり、誰も本人のことを信じてくれないという辺りが今どき感満載ですね!
YouTuberなどのインフルエンサーでも、SNSにちょっとデマが出るだけで「えっ、そんな人だと思わなかった」とすぐに信じられてしまう世の中。だからこそリアリティーがありました。
それぞれの登場人物の視点で物語が進んでいくので、それぞれの心情や考えがわかっていくのですが・・・読みやすい!この人の視点でくるのか!と思いながら読んでいると、最後にまさかのトリックが隠されていました。
山縣泰介やばいやつじゃん!そりゃこんな風にされるわ
から始まり
待って、この人全然悪い人じゃないじゃん!むしろパワフルだし、バブル時代?を生きてきた人なんだな!という根性も感じられました。逃亡劇もなかなか、普通の人にはできない方法で逃げていくのが面白いです。
犯人じゃないということがわかっているのに、逃亡劇の行く末からページを捲る手が止まりませんでした。
何よりも、犯人が前半では全然わからなかったことも手伝い、
「待って、これもしかして犯人はどうでもいい、逃亡劇メインの話?」と思うほどでしたが、すっかり騙されてしまいました。
この人の作品、他にも色々読んでみようと思いました!
いいなと思ったら応援しよう!
この記事がいいな!と思っていただけたら、サポートしていただけると励みになります。いただいた思いは還元できるように、記事作成がんばります。