本に文字を書き込んだり線を引く事

あなたはこれができるだろうか。

わたしは本に線を引いたり、書き込んだりする事ができない魔法にかけられている。そのスペルを解きたい。

わたしは本を神聖視する母親の元で育てられた。本は家の中で最も大切なものだった。母は結婚するまで大学で教えていた。その頃からの習性なのだろう。毎月大量の本を買うので、行きつけの書店が母には10%OFFで売ってくれるようになった。

その母が本に書き込むのは、裏表紙に自分の名前(英語で)と購入した日付。わたしも真似していたが、ある時からそれをやめた。本をどんどん手放して人にあげるようになったからである。

本は読んだ先から手放していかないと、貯まる一方だ。電子書籍もあるけれど、わたしは「紙」が好き。紙の匂い、手触り、フォントやデザイン(DTP)そういうのはKindleでは味わえない。

本に文字を書き込んだり、線を引いたりする人は、わたしが知る限りにおいて、頭の良い、仕事ができる人たちだ。その人たちの真似をしたいのだけど、付箋を貼るので精一杯だ。その付箋でさえ、最近はその「糊」が問題になっていると知り、控えている。付箋の粘着部分が年月とともに劣化して、紙が傷むらしいので、図書館の本などは特に付箋をつけてはいけないらしい。

ときどき、友達から借りた本に線が引いてあって、その友達の心の中を覗き見たような気持ちにさせられる。そうか、ここが琴線に触れたのか。。。となり非常に興味深い。多くの場合、自分が選ばない箇所だったりする。そこがまた面白い。

人の本を借りるのは、特にそこに何か書かれてあろうものなら、日記を読んでしまうような背徳感を覚える。。。のはわたしだけだろうか。

そんなことを思うからなかなか線が引けないのかな。あと、本を譲りたいし、自分が死んだ後のことも考える。考えすぎか。。。

「本に文字を書き込む」これができるようになりたい。
ハイライトもしたい!

この気持ちをどうやってアクションに持っていけばいいのだろうか。

いや、思い切って、もう一生二度と本に文字を書き込まないと決めた方がスッキリ暮らせるような気もする。

To underline the sentence or not, that is the question.


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