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全捨離のこと

断捨離に憧れる。ミニマリストに憧れる。しかし現実的にはそれらから遠のいていくばかり。年を重ねるほどに物が、記録が、愛着が増えていく。
そこにきて櫻庭露樹さんの「全捨離」という単語には並々ならぬインパクトがある。
なるほど、何を残すか残さないか考えていて時間をとる。それを「全て捨てる前提」で捨離する。迷いが少なくなって、80%処分できるらしい。

櫻庭露樹さんの無料のメルマガをもう2年くらい毎日受け取っている。毎日全捨離したくなる内容でおすすめ。なんとなくだけど、その文字を読んでいることで、処分することへの抵抗感や迷いが玉ねぎの薄皮くらいちょっとずつ剥がれているような気がする。じわじわとミニマリストマインドを洗脳してもらうためのメルマガになっている。

必要最低限のもので生活したら、スッキリして気持ちいいだろうなぁ。ということはわかる。わかるけど、活字病なので、本と紙とノート、切り抜きが多い。文房具も好きなので、気を抜くとすぐに増える。母が全くわたしと同じで、むしろわたしより重症なので、2階建ての1軒家で暮らしているのだが、本と紙で窒息しそう。わたしもそうなる可能性がある。

今日は初めて「ブックオフ」へ本を持って行ってみた。20冊で約300円になった。1冊ずつメルカリをすれば3,000円にはなったと思う。でも早くスペースを確保したかった。ほんのわずかな「空」のスペースを。1冊買うごとに2冊処分、いや、5冊処分!くらいの勢いがほしい。Kindleも使いこなさないと間に合わない。どうしてこんな事になっているのだろう。ふと我にかえると、わたしは永遠に生きるつもりで生きているからものが増えていくのだと気づく。いつか必要になるもの、いつか見返したくなるもの。その「いつか」は永遠の先だ。

贅沢な悩みだ。贅沢さからくる病気だ。自分がもてる以上のものを持っている。いつしか手押し車くらいの荷物でスッキリ暮らしたい。

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