東京ヒーローズウォー

2010年頃というのはスマホを持ってる人がクラスに1人いるかいないかぐらいの頃で、学生が個人でPCを持ってるというのもあんまりなかった。
ゲームではガラケー向けのアプリゲーム、所謂ポチポチゲーが急速に成長していて、グリ社ーのCMは毎日流れていたし、DeNA社もなんかスゲーことになっていた。

ポチポチゲーで最もヒットしていた作品の一つが「怪盗ロワイヤル」というゲームだったが、それをリリースしていたエイチーム社が「東京ヒーローズウォー」(以下「T.H.W」)をリリースしていた。
正直ニッチなゲームだったが、異能力バトル作品のテイストを持ち込み、3チームに分かれて東京23区を舞台にリアルタイムで陣取りするというデザインが他のどのゲームより刺さって、大好きなゲームだった。

当時の僕はモバゲー版の「T.H.W」をメインに、グリー版をサブ垢でプレイしていた。
学生とはいえ課金できる余裕は無かったし、音楽や創作に加えて友人らとの遊びや上級生からのシゴキもあった頃なので、サブはグリー版でしか展開していないイベントストーリーを楽しむためだけにやっていた。
メインの方では無課金ながら上位プレイヤーで、最高150位くらいだったと思う。
サ終時の最終順位で言えば2桁台だった。
それぐらいやり込んでいたし、スタミナ回復を待ってる間は掲示板に張り付いていた。

初めて二次創作に手を出したのも、「T.H.W」がこんなに面白い設定だけ用意しておいて、ストーリーが無いなんて勿体無い!というのがスタートだった。
書いた二次創作小説は読み返すのは僕の羞恥心が許さないものの、毎日約1,000字書いて更新していた。
自分の考えたプロットだけではなくて、公式のキャラや設定・台詞・イベントストーリーは勿論、ゲームの設定や仕組みまでガラケーにたくさんメモを取っていた。
そのガラケーは折りたたみ部分が破損してしまって買い替えたものの、そのデータをいつか掘り返せるかもしれないと未だに実家の棚に置いてある。

公式に設定されたキャラクターでチュートリアルの担当であり公式が用意した数少ないストーリーに置いてキーマンである「春日野 桜」というキャラクターがいる(フルネームはゲーム内でちゃんと調べないと出てこないぞ!)。
このゲームのイラストのテイストがそもそも好きなのだが、この桜のデザインは特に好きで、のじゃロリ感も良いし、クールに見せかけて時々ぐう可愛いのが最高だった。
今はエイチーム社の隅から更に子会社に運営が変わっていたかと思うのだが、エイチーム社の「麻雀雷神」で自キャラクターとして使うことができる。
今はもっとメジャーな麻雀アプリもあるし、可愛いイラストや豪華なフルボイスや演出もある。
それでも桜を見るためだけに(ついでにトラウマ植え付けたrieを見るために)僕は今も「麻雀雷神」を愛用している。
余談だが、「麻雀雷神」はエイチーム社のサービスに使われている様々なキャラクターがいるので、サ終後も自社IPを生かしておいてくれるのは好印象である。

あと「T.H.W」のイラストデザインを担当された絵師さん、万が一にもこの記事を読んでいたら連絡ください。
あなたのファンです。

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