セルフヘルプグループあれこれ|言いっぱなし、聞きっぱなし
こんにちは!wreathの下村です。
セルフヘルプグループのことが少しでも知られるきっかけになればと思い、今日は「グランドルール」について書いていきたいと思います。
セルフヘルプグループには、安全にミーティングの進行が行われるように「グランドルール」というのが設けられています。
例えば下記のようなルールです。
これらのルールはほんの一部で、グループごとにさまざまなルールが設定されていますが、よく設定されているルールのひとつに「言いっぱなし、聞きっぱなし」というものがあります。
お話されていることにたいして、批判や否定をしない。評価も意見もしない。お話される方はただ話し、お話を聞く方はただ聞く。とてもシンプルなルールです。
この「言いっぱなし、聞きっぱなし」のルールがなぜ安全な場をつくることに寄与しているのかについて自分の体験を通じてご共有できたらと思います(抽象的になるかと思いますが内容はだいぶまるめます)。
あるセルフヘルプグループに参加したときのことです。
たいていはじめにグランドルールが共有されます。「この場で聞いたことはほかのところで話してはいけませんよ」などなど。その場でも「言いっぱなし、聞きっぱなし」のルールがありました。
しかし私が体験を話したとき、ぼろぼろに泣いていたからか、思わずほかの参加者の方から「あなたがそんなに気にしなくて大丈夫ですよ」と声をかけられました。
そこで私は、気にしなくて大丈夫ってなに?と思ったんですね。やっと言えたのに?みたいな。やっと吐露した気持ちを否定されたように受け取ってしまって、そのあと引くほど落ち込んでしまいました。その場にはもういかない、とも思いました。
それから数か月たった頃に、ふとそのときのことを思い返していました。
あれは、励ましの言葉だったのかも…?と思いました。
おそらくそうだったのだと思います。みなさん心配そうなまなざしで、気にかけてくれていたような気がします。ただ、こちらのぼろぼろな様子をみて、「言いっぱなし、聞きっぱなし」のルールがあるにも関わらず、いてもたってもいられなくなってしまって、言葉をかけてくれたのだと思います。
ルールはやぶられてしまったわけですが、励ましの言葉すら否定されたと受け止めていた自分の気持ちを知って、はっとしました。
声をかけた側の気持ちとは裏腹に、相手を傷つけてしまうことがあるのだなあと。と同時に、だから「言いっぱなし、聞きっぱなし」が大事なのだと思いました。
どのような言葉がけも、どのように受け取られるかわからない。傷ついているうえに、さらに傷を負わせてしまうかもしれない。ただ話し、ただ聞く大事さを知るきっかけとなりました。
もうひとつ「言いっぱなし、聞きっぱなし」のよいところがあると思います。
はじめましての人に自己紹介をするとき、何か発表するときとか、評価や反応にまみれて生きていると、話を盛りたくなったり、オチをつけたくなったりすることがあるかもしれません。
けど、「言いっぱなし、聞きっぱなし」が前提となっていたら、誰がどのようなお話をしても反応はないので、話を盛ることも、オチをつける必要もありません。自分の気持ちを正直に話せることにつながります。
で、これは聞き手への配慮にもつながっていると思います。
圧倒されるような話を聞いたあと、何といったらいいかわからない、言葉を失うようなことってあると思います。とはいえ普段のコミュニケーションからしたら、何か返さなきゃと思う気持ちもあるかもしれません。
けど言葉がない、返せない。そういうような話をセルフヘルプグループでは聞くことが多いです。けれど、「言いっぱなし、聞きっぱなし」が前提とされていたら、ただ聞いている、で大丈夫です。言葉がないと思うなかで、ふりしぼりながら何かを返すことはありません。
こうした話し手や聞き手への配慮が「言いっぱなし、聞きっぱなし」のもとで成り立っていて、セルフヘルプグループの安全がつくられている、のだと思います。
現在クラファンにてチャレンジ中のセルフヘルプグループのプラットフォームづくりでは、ミーティング情報にグランドルールを記載していただく仕様を予定しています。
こうしたルールの特徴からも、自分にあったセルフヘルプグループにつながるきっかけがつくれたらと思っています。
どうか、ご支援やSNSのシェアやいいねにて応援いただけますと大変ありがたく思います!
https://camp-fire.jp/projects/view/693072
お読みいただいて、ありがとうございました。