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開催レポート|#01 セルフヘルプグループ運営とファシリテーション 安全な場づくりについて考える
1/16にwreath plusと題して、セルフヘルプグループに関する勉強会と交流会の場を開きました。本noteはその開催レポートです!
開催概要
テーマ:セルフヘルプグループ運営とファシリテーション 安全な場づくりについて考える
内容:これまでは参加者側だったけれど、いざグループを立ち上げてみると見える世界がちがうことがあるかもしれません。グランドルールやグループの方針など、グループとして大切にしたいことをどのように伝えられるとよいのか、グループ運営の役割分担はどのようにするとよいのか、そもそもそのメンバーをどのように募っていくのか。ミーティング当日がよりよい時間となるように、ファシリテーションのコツなど安全な場づくりについても聞かせていただく予定です。
日時:2025年1月16日(木)19時~21時
会場:オンライン(zoom)
参加費:無料
参加対象:wreathご登録グループ
定員10名いっぱいのお申込みをいただき、当日は7名のご参加でした。
ゲスト
高松 里(たかまつ さとし)先生
九州大学/一般社団法人ライフストーリー・バンク 共同代表
『改訂増補 セルフヘルプ・グループとサポート・グループ実施ガイド』のほか、「日本に住む外国人留学生Q&A」 (単著,2005年,解放出版社)、「サポート・グループの実践と展開』(編著,2009年,金剛出版)、「パーソンセンタード・アプローチの挑戦」(編著,2011年,創元社)、「ライフストーリー・レビュー入門」(単著,2015年,創元社)など、分担執筆多数。
開催レポート
当日はこのような流れで開催いたしました。
19:00-19:05 趣旨説明・注意事項
19:05-19:10 お一人ずつ自己紹介
19:10-19:40 ゲストお話
19:40-19:55 <ブレークアウトルーム>
グループ運営に関するお悩みについてのシェアリング
19:55-20:20 全体シェアリング・質疑応答
20:20-20:25 休憩
20:25-20:40 <ブレークアウトルーム>
感想シェアリング
20:40-20:55 お一人ずつ感想シェアリング
20:55-21:00 クロージング
「ゲストお話」では、まずはじめにセルフヘルプグループおよびサポートグループについてのガイダンスをいただきました。
ファシリテーターの役割や考えられ得る対応についてのご紹介があった後に、3~4名ごとにブレークアウトルームに分かれていただき、グループ運営に関する悩みについてのシェアリングの時間をもちました。
全体シェアリングでは、グループ運営に関する悩みについてのご共有があっただけではなく、ミーティング時の時間の区切り方などそれぞれの知恵についてもご共有くださいました。
最後に当日の感想を共有する時間をもち、閉会いたしました。
ご参加いただいた方々からのご感想
開催レポートなどに活用させていただく旨をお伝えしたうえで、ご参加いただいた方々にご感想をいただきました!抜粋してご紹介させていただきます。
普段交流のない分野のピアサポートグループの運営の方とお話出来て、非常に貴重な経験になりました。運営として悩みを抱えながらも、グループをより良くするために努力しておられる皆様に感銘を受けました。また、運営という立場を意識しすぎるのではなく、グループの参加者の方々と対等に付き合っていくことが、グループの安全を守ることに繋がるのだと感じました。またこのような勉強会・交流会の場を設けていただけますと幸いです。
今までこういう「主催者のための自助グループ」みたいなものにも多く参加してきて、割と近いタイプのグループの事が多かったのですが(例えば、発達障害+精神障害+ACのような)、昨晩は、様々なタイプの会が集まって良かったと思います。その分、全体でそれぞれの活動などを話す時間が、もう少しあっても良かったかなとも思います。 とりあえず、とても楽しかったです、ありがとうございました🥰
楽しかったです!さまざまなジャンルのグループでも共通する運営ノウハウやルールがあるのが興味深かったです。また、参考になる事も多く、今後の運営の時にも皆さんのコメントを思い出しつつ活動していきたいと思いました。
開催後記
はじめての開催ということで少しどきどきしながら当日の時間を迎えましたが、普段からグループ運営をしてこられている方々のご参加だからでしょうか、あたたかな雰囲気をつくってくださいました。ご協力に感謝申し上げます。
はじめにセルフヘルプグループおよびサポートグループについてのガイダンスがあったことで、改めてセルフヘルプグループの意義を感じる時間でした。また、これまで理解が十分ではなかったサポートグループについてのご説明もあり、大変勉強になりました。
サポート・グループ(support group)とは、特定の悩みや障害を持つ人たちを対象に行われる小グループのことである。その目的は、仲間のサポートや専門家の助言を受けながら、参加者が抱えている問題と折り合いをつけながら生きていくことである。専門家あるいは当事者以外の人びとによって開設・維持されるが、参加者の自主性・自発性が重視される相互援助グループである。
セルフヘルプグループを運営するなかで、自身の状況、年齢、ライフステージの変化にともない、グループの参加対象者も変わっていく場合があるかもしれません。その際に、参加対象者を広げたり、グループを閉じたりという選択肢が考えられるかもしれませんが、サポートグループへと発展させるということもあるかもしれません。こうした選択肢について、これまでになかった考え方でしたので貴重な視点を得させていただきました。
シェアリングの時間ではそれぞれのグループさんが運営に関するノウハウについてご共有してくださいました。今回のテーマの副題は「安全な場づくりについて考える」でしたが、お話を聞かせていただきながら、こうした工夫の積み重ねによって安全な場がつくられているのだと感じておりました。さまざまなお知恵をご共有くださり、感謝申し上げます。
開催日時や定員の設定などから参加がかなわなかった方には申し訳ございません。またwreathへのグループのご登録のタイミングからご案内が間に合わなかった方も大変恐れ入ります。今回テスト的に実施させていただきましたが、セルフヘルプグループという大切な場がより豊かな場になっていきますよう、不定期に回を重ねながらwreath plusを運営していきたいと思っておる次第です。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします!(記:下村)
お問い合わせについてはこちらからいただけますと幸いです。
お読みいただきありがとうございました!
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