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「セルフヘルプグループのプラットフォーム wreath(リース)」のβ版をリリースしました!

noteをご覧いただきありがとうございます!wreathの下村です。
参加したい人と開催したい人をつなぐ「セルフヘルプグループのプラットフォーム wreath(リース)」のβ版を4月26日にリリースしました。

https://www.wreath.or.jp/


せっかくの機会なので、これまでのことを少し振り返ってみようと思います。

セルフヘルプグループにかんする取り組みができたらと思ったのは、私自身がセルフヘルプグループを必要としその場に助けられたからでした。

私だけじゃないんだ、話してもいいんだ、話せるんだ、と長らく胸のうちにとめていたことを言葉にすると、あり得ないくらいよく泣きました。

傷つきを自覚するのはそれなりにしんどいことではありましたが、傷つきがみえるようになると、それを大切に扱えるようになりました。傷つきとともに生きれるようになった感じでしょうか。とはいえ、まだまだしんどいなあと思うことも少なくないです。でもこうやってしんどいと思えていること、傷つきがみえていることが、幸いだと感じます。無自覚に傷つきに振り回されているときのほうがよっぽどしんどかったように思います。

岡先生の『セルフヘルプグループ わかちあい・ひとりだち・ときはなち』に以下のような文章があります。

「ときはなち」には、ふたつの意味があります、
ひとつは「自分への尊厳」を取り戻すことです。自分自身で抑えつけ閉じ込めてしまっていた気持ちを解き放ち、自分で自分を差別する考えかたをやめるのです。
もうひとつは、あなたを抑えつけている環境を変えるために「社会に働きかける」ことです。本人の立場から情報を発信し身近な周囲の人たちの考えかたを変えることで、直接的にあるいは間接的に住み良い社会を作り出すことを目指しています。(p.82)

岡知史(1999)『セルフヘルプグループ わかちあい・ひとりだち・ときはなち』星和書店.


社会構造の歪みからくる暴力は、正直な気持ちを黙らせたり、我慢させたり、してくることがあると思います。それは、自分を傷つけたり、差別したりすることにつながってくると思います。

「自分への尊厳」が奪われ、自分で自分を大切に思えなくなると、生きるのがしんどくなるかもしれません。

私自身、そのような感じでした。ですが、セルフヘルプグループにつながり、とても話せないと思っていたことが話されているときに、驚きや勇気をいただいたのをよく覚えています。その姿勢に「私も」と少しずつ正直な気持ちを話していくことができました。わかちあうための言葉をいただいたような感覚です。

その言葉をもとに助けを求められるようになったり、誰かの力になろうとしたり、私なりに社会に働きかけてみたり、と主体的に生きれるようになりました。私を取り戻した、といったらいいかもしれません。

こうしたきっかけを与えてくれたセルフヘルプグループにとっても感謝してます。


日常を過ごしているなかで、自分や大切な人が病気や障害をもったり、事件や事故の被害者や加害者になったりする可能性は、誰しもがもっているものだと思います。

そうしたときに、セルフヘルプグループが力になれることがあるかもしれません。悩みや生きづらさを抱えたときの選択肢の一つとして存在がもっと広がり、必要とされる方がつながれる仕組みをつくっていきたいと思い、いまの取り組みにいたります。


ちなみにここまで、取り組みを人に話しては号泣するなど、大丈夫か自分、と思いながらいまにいたります。そんな私の話を聞いてくださった方がおられたりして、たくさんの方に支えていただきました。こうして形にできたことに心から感謝しています。ほんとうにありがとうございます。


リリースいたしましたがβ版ということで、参加したい人や開催したい人にとってお役に立てるものになっているのかなど、ご利用いただいた方々にお話を聞かせていただきながら利用改善を進めてまいります。

なので、いまはグループのご登録の申請をオープンにできないのですが、冬頃にオープンにしていきたいと思っています。すみません、しばらくお待ちください。こちらから、ご利用のご相談やインタビューのお願いを差し上げることがあるかもしれません。その際は、ご協力いただけますと大変ありがたく思います。


こうした取り組みをしていると、多くの悩みを聞かせていただきます。
力が及ばずくやしい思いをすることばかりですが、その人の可能性や尊厳が奪われる社会はほんとうにいやだと思っているので、できることを探していきます。

参加したい人と開催したい人をつなぐ「セルフヘルプグループのプラットフォーム wreath(リース)」、ぜひご覧ください!

私はセルフヘルプグループの案内を病院で見つけたとき、かなり驚きました。「同じ境遇の人たちが同じ町にいるのか」と。こんな体験をしているのは自分だけなのでは、と思ってしまうほど孤独感が強く思いつめていたためです。

もしかしたら、ご覧いただくだけでも「ひとりではなかった」と思えるかもしれません。

ご意見やご感想、お待ちしています!
いたらないところが多々あるかと思いますが、がんばります!
これからも応援いただけますととってもうれしいです。
ご関心を寄せていただき、感謝申しげます。

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