セルフヘルプグループあれこれ|自分の気持ちに正直になれる
この度「参加したい人と開催したい人をつなぐ セルフヘルプグループのプラットフォーム」の開発・提供を目指して10/31までクラウドファンディングを行っているのですが、いやそもそもセルフヘルプグループって何やねん、どんないい影響あんねんと思われている方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、厚労省の「令和4年度 障害者総合福祉推進事業」として行われた「地域における当事者活動等の実態調査」※の背景より、セルフヘルプグループのいい影響をお伝えさせてください。
※みずほリサーチ&テクノロジーズ「地域における当事者活動等の実態」
https://www.mizuho-rt.co.jp/case/research/r04shogai2022.html
「当事者活動等」にはセルフヘルプグループも含まれるのですが、調査の背景については下記の通りです。
「各地域で草の根的に広がる当事者・家族活動ついて、自治体もその実態を把握できておらず」とあるように、まだ日本ではなかなか知られていない存在かもしれません。
一方で、いい影響についてはこのようにいわれています。
「専門職による支援では得がたい安心感・自己肯定感を得られる効果や、リカバリーできるという証(ロールモデル)になれること、当事者の思いの言語化をサポートする効果など、その効果は幅広い」
私なりに、ポイントをひろってみます。
■当事者同士だからこそいい
お医者さんや専門家にかまえてしまうことってないですか。ちゃんとしなきゃとか。支援されているという感じがいやで、なんも言いたくねえなとか。あんたに何がわかんねん、みたいな。
もちろん、専門職が対応してくれることによって回復することもあるでしょう。専門職を否定している訳では一切なく、傷ついたり困難な状況にある方にとって何がいいかだと思っています。役割分担であって、セルフヘルプグループという選択肢があるにこしたことはないと思っています。
当事者同士だからこそ得られる気持ち、影響があります。
ここでは「安心感・自己肯定感」とありますが、セルフヘルプグループを通じて、自分を認められるようになったり、助けを求められるようになったり、同じ体験をした人の力になろうとしたり、社会的な問題を解決しようとしたりするなど、ポジティブな影響が本人や社会に起こっていくと思っています。
■自分の気持ちに正直になれる
「当事者の思いの言語化をサポートする効果」。うんうん、と思うわけです。社会的にあまり知られていないようなことって、言葉にするのをとてもためらうものじゃないでしょうか。
身近かもという例で、仕事について書いてみます。
少し前の、仕事が第一!みたいな価値観のなかで、定時退社したいです、とはなかなか言いづらいことでしょう。仕事を深夜までがんばることが大事とされるから本心にふたをしてしまう。言いたいことがあっても言えない。ふたをしているうちに、心身がもたなくなることがあるかもしれません。
でも例えば、定時退社したい組でお話してみるとどうでしょうか。「実は毎日定時退社して、夜はゆっくり本とか読みたいんだよね」と話すと「え、私もやねん」という話があるかもしれない。そこで、ひとりじゃなかったんかあ、と思い、会社に自分の気持ちを伝えてみようかなという気になるかもしれません。「思いの言語化」です。
自分の気持ちにふたをしていたこと、それに向き合うのはときにつらいかもしれませんが、だましだまし自分の人生を歩むこともまたつらいことかもしれないと思っています。
もし、少しでもセルフヘルプグループにご関心があれば、同調査にリストがありますのでぜひご覧ください。
日常を過ごしているなかで、自分や大切な人が病気や障害をもったり、事件や事故の被害者や加害者になったりすることは、誰しもが体験する可能性をもっているものだと思っています。
同様に、セルフヘルプグループという場を必要とする機会も誰にでも起こり得るとも思っています。必要としたときにつながりやすくする場として、今回プラットフォームの開発を行いたいと思っています。
どうかクラファンにお力を貸していただけますと幸いです!
https://camp-fire.jp/projects/view/693072
プロジェクトページもぜひご覧いただき、応援いただけますととてもうれしいです。
お読みいただいてありがとうございました。