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\周りと差をつける/シャント吻合のあれこれ
皆さん、お疲れ様です。
本日は、シャントの基本第2弾として、シャント吻合の特徴について書き記しました。
この記事を読めば側端吻合・端々吻合・側々吻合のメリットとデメリットについて学ぶ事が出来ます。
![](https://assets.st-note.com/img/1690079492447-2YNIrOQELc.png)
▶側端吻合
メリット:吻合が簡単で、合併症が少ない。
ソアサム症候群になりにくく、現在の主流です。
デメリット:スチール症候群を生じる可能性があります。
写真の左から3番目です。
▶端々吻合
メリット:過剰血流になりにくく、スチール症候群が生じにくい。
デメリット:手技が難しく、また末梢循環障害が起きる可能性もある上に、シャントが中々発達しにくい。
写真の1番左の絵です。
▶側々吻合
メリット:手技が簡単で、閉塞しにくい。
デメリット:ソアサム症候群が生じやすい。
写真の1番右側です。
写真の2枚目は端側吻合の写真ですがシャント作成では使われないのかな?
調べてみましたが出てきませんでした(すいません…)
以上です、ここまで見て頂きましてありがとうございました。
…はい、これだけだとちょっと物足りないですネ(汗)
この記事を読んでる時に、名前はテキストで見たり、聞いたことあるけど、イマイチよく分からないんだよなぁーというワードが…
と、言う方は、どれくらいいらっしゃいますか?
安心してください、ここからは、シャントのトラブルであるスチール症候群とソアサム症候群についてご説明致します!
▶スチール症候群
通常、末梢動脈に流れるはずの血流がシャントによって、血流がスチール(=盗まれる)される病状です。
シャントの過剰血流と末梢循環障害が、原因となり生じます。
症状は単なる冷感からしびれ、痛み、高度なものになると、びらんや潰瘍形成を来たします。
どんなシャントでもスチール症候群になる可能性はありますが、肘部より中枢で作成されたシャントは過剰血流になりやすいために、スチール症候群になりやすいです。
また、最近では糖尿病による動脈硬化が進行している事や、先に述べた末梢循環障害によって、より生じやすい一因となっています。
発生時期は、作成後すぐに生じるものから、時間が経過してからのものとバラバラですが、作成直後に生じるケースは早急な対応が必要となります。
▶ソアサム症候群
ソアサム症候群とは、静脈高血圧症の中で手指に生じるものを称します。
静脈高血圧は静脈の中枢側に強い狭窄があり、血流が中枢に流入せずに一部、末梢に逆流が生じてしまいます。
その結果、腫脹が生じるのですが、発生する箇所によって上肢型・前腕型・ソアサム症候群と分類されます。
ソアサム型は、前腕末梢側で作ったシャントの、手背部が合流する付近で、狭窄あるいは閉塞が生じた時に、その手背部を逆流して手指にだけ腫脹を来たします。
症状としてびらんや潰瘍形成を生じます。
腫脹が生じる手指は、第一指と第二指か、第三指と第四指に分かれます。
最近のシャント吻合の主流は側端吻合であることから、手背枝を逆流して、第三指と第四指に腫脹が生じるケースが多いです。
本日は、以上となります。
簡単にシャントの吻合方法とシャントトラブルについて纏めてみました。
これ以外にもシャントトラブルはありますが、後日に改めて纏めようと思います。
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