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ファミレス

初めて1人でファミレスに来た。チーズインハンバーグが美味しいガストだ。

幼少期からガストにはゆかりがある。母が働いていたため、バックヤードでお手伝いをしてコインを貰いガチャガチャをしたり、同じくガストで働いている母を持つ子と、かくれんぼやお絵描きをして遊んだり、お昼はチーズインハンバーグか若鶏のグリル、ねぎとろ丼の3つのどれかを食べたりなど、非常に楽しかった記憶で溢れている。

ファミレスで働く母の姿を見て、幼少期の将来の夢がウェイトレスの時期があった。バストアムーブのコメットもローラースケートにミニスカートが特徴的な可愛らしいウェイトレスをしていたので、より憧れていた。

アルバイトができるようになってからウェイトレス的な働きもしたが、自分が効率よくお客さまを案内し、丁寧に料理を運ぶ、という作業が苦手だということに気づきウェイトレスの道は諦めた。

基本的に1人で店に入り食事をすることがない。お腹が空いてもコンビニで何かを買って家や公園で食べるか、空腹を我慢することがほとんどだ。

そんな私がなぜガストに来たかというと、アルバイトの面接のためだ。

今日のスケジュールは、学校とアルバイトである。学校にいる間に、アルバイトのリモート面接を受けようとしたのだが、それだとアルバイトに間に合わない。学校からアルバイト先へ向かい、その近辺でリモート面接を受けることが1番効率的だったのだ。

カフェに行こうか悩んだが、ガストの腹持ちと値段の優しさに惹かれ、ガストへ行こうと決めた。ファミレスでリモートっていいのか!?と思い必死に検索をしたが、問題はなさそうだった。問題ないですよね、、?

ガストに行くと、1人用の席は埋まっていたため、2人席に座り、チーズインハンバーグを頼んだ。後ろにあるコンセントでスマホを充電した。なんて便利なんだ。

多少ガヤガヤしているファミレスのほうが、リモート面接をしている小っ恥ずかしさは抑えられるかなと考えていたが、なんと、ガストは静かであった、、。こんなにも穏やかな空気が流れているとは予想外だった。

韓国風スープを飲み、口内をふやかしたあとにチーズインハンバーグを食した。

こんなところでリモート面接をするのか、、と緊張と不安を長々と抱きながらメニューをスワイプして見つめていた。食事が終わり、面接まであと30分ほどある。何も頼まなくていいのか?という疑問はあるが、店内を見渡すと、何者にも押しつぶされていない椅子達が堂々と立っていて、まだ大丈夫だと教えてくれているようだった。斜め前には、爆睡している男子高校生がいた。あの子は、強い。

無事に面接を終え、テーブルでペイペイ支払いをし、ガストを出た。

1人でファミレス、思いがけず新たな挑戦ができて成長した気分だ。

幼少期、母の仕事を待つために行っていたガスト
学生時代、友人とのおしゃべり目的でやまぽとドリンクバーを頼んでいたガスト

ファミレスっていいですよね!

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