ゴジラ-1.0の感想箇条書き
雑に感想を流すべきかもしないと思ったので
概要
普通、一応見はした、評価できる点も多々ある。世間からの評価が良いなら恐らく自分に問題が在る
一番強い印象:政治的な意図の排除された日本の内側だけでの物語
自閉的
以下感想
表現・演出
VFXが素晴らしい
戦後の都市の描写は良かった
銀座
これはほんとに良い、庵野が褒めてただけある
大空襲で焼けた東京
その空撮は、予算がなかったんだろうが、取れなかったのは痛い
その辺コストがないのがひしひしと伝わってきた
海と近撮ばっかだし
特撮効果が素晴らしい
背中の変形
魚雷による攻撃は良かった
はじめの島の、小さいながらも迫力のある表現
海での戦闘となると、どこかしら迫力をそがれてしまい、限界はあったように思う
構図
日本のドラマのような構図が多かった
主人公の顔アップで写しすぎだろ
ヒロインが爆風で飛ばされた後の顔アップなんのつもりで書いているのだろうか
怪獣を移す構図は良かった
SE
銀座で人が人が踏み潰されるときのグチャというSE、あれはいらなかったと思う
安っぽさが際立ってしまったと思う
音楽がひどかった
帰ってチープに思える和製劇場音楽、なんとかならんか
物語
物語の構造はしっかりしているが、ディティールが一切ない
関係ないが、最後の続編演出は最悪だろ友人曰く、ゴジラシリーズとはそういうものらしい、私の不勉強である
作戦内容は比較的まとも、リアリティがあって良いものだと思う
このあたりもリアリティレベルが均一になっておらず苦しい
ゴジラというモチーフをもちいただけ感
薄っぺらい物語について知りたいなら、まぁ、[[Wikipedia]]を見ればいいと思うよ、これ以上ないほど種明かしされてる
朝早くにあんなバイクで家を出たら近所の人に気づかれるのでは?
まぁそこはフィクションだから
「メッセージ」という単語、なんちゃらバルーンという社名
主人公が島の整備士の元仲間に手紙を出した後の居酒屋シーン
この映画からはかなり意図的に排除されているカタカナ、しかしこれらの場所についてはそれがされない
気にしてないだけ?
なぜ、「情報」とか使わなかったのか
邦画的脚本修正によって歪められたと思われるシーンがいくつかあるのかもしれない
テーマ
戦争の残した呪い、復興
なにか解明されたり・考えさせられたことはなかった
作者の思想など、あったのかわからない
出てくる海外は舞台づくり以上の役割を果たさない?
ALWAYS 三丁目の夕日と何も変わっていない
米国核実験の影響によって引き起こされた厄災、ゴジラという側面から見れば、もう少し面白いものが見えるかもしれない
まぁ、日常系と同じテーマ?閉ざされた世界でどのように希望を見つけるのか、みたいなこれは違うな
あるいは、世界から見放され、となった日本の底力みたいなものを描きたかった?
戦争は間違ってるし、アメリカも正しくない、しかし、一度手酷く過ちを後悔した我々、日本一般市民としてはゴジラのような厄災なんて吹き飛ばし、復興、再生、果ては世界を助力した縁の下の力持ちとなれるのではないか?というメッセージ?
神となったアメリカはたすけてくれないが、しかし我々も立ち直る力を持っている、みたいな
キャラクター
主人公
運のいいシンジくん?みたいな
主人公のバックグラウンドが一切描かれていないため、内気な少年としての役割すらもろくに果たせていない
中盤までの主人公の逃避はリアリティがあってよかった
中盤以降、急に義憤にかられて主人公補正のかかる主人公はもはやキャラクターとしての役割をすて(人格を失い)、物語のための歯車としてまわり始める
こういった都合のいい場所だけ、データベース消費の構造を用いる
一切データベース消費のされない、物語消費のためだけのキャラクター
バックグラウンドは一切語られない
判で押したような母・娘・また、父となりきれない主人公
ステレオタイプで語られるキャラクターたち
今からシン・ゴジラを見ようと思う
エンディングで結構な視聴者が呆れたような動きをしていたのは面白かったな
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?