俺的「ネタガチャのすゝめ」
この記事はfreee Designers Advent Calendar 24日目の記事です。
メリークリスマス。
22新卒でfreeeに入り、エクスペリエンスデザイナーとして働いています、wozこと池田です。
いきなりですが、
あなたがガチャガチャを最後に回したのはいつですか??
「え?ガチャガチャなんて子供が回す物だろ」
と思ったそこのあなた!!
コレなんだと思います?……
そう、コレこそ
ネタガチャ!!
今や大人をターゲットとしたガチャガチャブランドが生まれるほどガチャガチャのおとな人気が高まっています!
今回はガチャガチャ好きな俺がガチャガチャの中でも特に好き&大人向けで展開されているジャンルである「ネタガチャ」についてその魅力を話していこうと思います。
この記事を読めば、ガチャガチャなんて子供の遊びだと思っているあなたも
ガチャガチャをしににっこり笑顔で家を飛び出すこと違いなし!!!
ネタガチャってそもそも何??
みなさんの中には、ネタガチャって何?と思う方も多いと思うので、ここで少しネタガチャとは何かについてお話してみようと思います。
とはいえネタガチャの明確な定義はないと思うので、俺の思うネタガチャの定義をお話しすると……
ズバリ「シュールさが目を引く物」だと思います。
シンプルだがそこがいい!
”ネタ”ガチャというだけあってクスッと笑えるシュールさがある。
逆に言うとそれさえあればいい!
あとは自由で多様!!
それこそネタガチャであり、それがいい!!!
俺的ネタガチャの魅力
シュールな造形
やはり「おもしろいは正義」だと思います。おもしろいモノ、コトはそれだけで価値があると思います。
クスッと笑えて飾っておきたくなる、そんな物が簡単に手に入る事にネタガチャの魅力を感じます。
またこのシュールさを売りにした多様なフィギュアが存在できるのはガチャガチャならではなのかなと感じました。
価格が安い&割と簡単に手に入るのでニッチな題材も市民権を得易いのではないかと妄想してます。
溢れる創作意欲
繰り返しにはなりますが、ネタガチャはシュールであればそれでいいのです。
そのシンプルさがネタガチャの多様さ、面白さにつながっていると感じます。
ではその多様さとは?
個人的に多様さは製作側の創作意欲の裏返しなのだと考えています。
創作物にはその製作者の想いや思想が滲み出ます。
俺は物心着く頃から絵を描いていて、高校では本気で漫画家になるべく漫画を描いていました。美大に入ってからも創作活動の手を休める事はありませんでした。
俺はそんな人間なのでよくわかります。
製作者の人たちが創作意欲を高くもち、「シュールなものを」「クスッと笑ってもらえるものを」と各々努力をし続けた姿がはっきりと見える!
そして各々の努力の形が多様さや面白さになって現われている!!
同じく創作活動をずっとして来た身としてはその姿に尊敬の念しかない!!!
「ああ、こんなアイデアを思いつくなんて、この人等は相当努力をしてこれを生み出したんだなぁ……と」
ここまで書いて思いましたが、これ以上俺の妄想を語るのが恥ずかしくなって来たので次に行きますね。
俺とネタガチャとの出会い
それは俺が大学3年生の頃に遡ります。
俺と同じ研究室の友達が指にあるモノをつけて来ました。
俺)なんか指が光ってる?指輪でもしてるのか……
俺)それって何?
友)あーこれ、いいでしょ!
と見せられた指をよく見ると‥‥
いくらが乗っていた
そこで「なんだこの絶妙なシュールさは」と衝撃を受けました。
俺が考えもしなかった物が指についていた驚きと共に「すげ〜」と尊敬にも似たような感情がなぜか湧き出て来ました。
俺のツボに「ド×3ストライク」でハマり、俺もこういうガチャガチャを回してみたいと思う様になりました。
そこからは俺も道端や駅に置いてあるガチャガチャを気にする様になり、よく行っていた新宿東急ハンズなどで回すようになりました。
会社に入ってからも休日はガチャガチャ探しの旅に出て、結果をチームメンバーに報告するなどガチャガチャ熱はまだ続いています。
さて、ここからはこの先実際にネタガチャを回しに行くであろうあなたの為に役立つ俺の学びを共有します!
俺的いいネタガチャ方程式
これは俺がガチャガチャを回す上で、これを満たしていると回した後にも満足度が高くなると感じた「いいガチャ」の方程式です。
今回はこの方程式を紹介します。
……その方程式こそ、ズバリ!
「価格×造形の良さ×自分のツボに入る具合×ラインナップの良さ」です
価格
これは言わずもがなですが、安い方がいいですよね。
俺の体感だと平均300円くらいで、400〜500円くらいになってくると造形レベルによっては価格に釣り合わない感じがして回さないことも多いです。
造形の良さ
飾って置くことを最終目的とするといくらネタガチャとはいえある程度造形がよくないと「なんかちゃっちいな〜」と感じてしまいます。
とはいえこの造形は実際に物が出て来て目で確認するまではわからなかったりするので、ある程度のガチャ経験を積み目利きができるようにしましょう。
俺が見るポイントとしては、popに描いてあるガチャ見本の「質感」と「影」と「発色」をみて実際に出てくる物の造形と質感を見極めます。
例えば、ソファーのガチャガチャがあったとすると、実際のソファーを頭に思い浮かべて「この見本だと実際のテクスチャとは違ってツルッとしてそうだからちゃっちいかも」というように、実際のものと比較して見極めるのがコツです。
自分のつぼに入る具合
ここは先ほどの俺的ネタガチャの魅力で話した内容にどれだけ共感することができるかだと思います。
あなたの思う「おもしろいガチャ」に出会うことが大事です!
ラインナップの良さ
ガチャガチャの醍醐味の一つとして、「何が出るのかわからない」という点があります。なので、狙ったものと違う物が出てくる事を想定して、違う物が出ても残念感が少なくなる物の方がいいです。
例えば全体的に造形が良いとか、どれもかわいいと思えるとか…。
ここまで「俺的いいネタガチャ方程式」を話して来ましたが、
個人的な肌感として、この方程式を満たして、コレだ!と思うガチャに出会えるのは5回に1回くらいな気がします。
ちなみに、
俺が今までに「コレだ!」と思ったガチャ
参考になれば嬉しいです。
狙った物が出なかった時
今までにも少し話しに出て来ましたが、ガチャガチャは必ずしも狙った物が出るとは限りません。
ガチャガチャを回したのはいいけど狙ってたものが出なかった。そんな時に俺はどうしているのかをお話します。
続けて引こうと思う判断軸
ガチャの値段
ここは想像しやすいとは思うのですが、一個500、600円してくるとそんなに積極的には回せないですよね。
※富豪は別です。満足するまで回し続けてください。
所持金
ここはガチャガチャの値段と合わせてですが、財布に今どれくらいお金があるのか、この先出会うであろうガチャガチャに使うお金をどれくらい残しておくのかを全て加味して引くか決めます。
※富豪は別です。満足するまで回し続けてください。
欲しい度合い
シンプルにどうしても欲しいと思うレベルの物であれば引けばいいですし、そうでも無いかもと思う物なら諦めるのでいいと思います。
※富豪は別です。全て回してください。
必殺技であり禁じ手
本当に迷うときは必殺技であり禁じ手を使います。
その名も「必殺ガチャ隙間のぞき」
これはガチャガチャの中を覗き、次に何が来るかを見てから引くかどうかを判断する技です。
これが禁じ手なのは単純に、何が出るかわからないというガチャの醍醐味を一つ無くすことになるからです。
※ただこの技はガチャガチャのカプセルが透明な時にのみ効果のある技なので、透明でない場合(中身が見えない場合)は諦めます。
俺的東京都内ガチャガチャおすすめ店舗
ガチャガチャ引きたいけどどこにガチャガチャがあるのかわからないよ〜〜とお思いのあなた!わかってます、今から俺がお勧めするガチャガチャスポットをいくつかご紹介します。
池袋:ガチャポンのデパート池袋総本店
やはりここは外せませんよね、日本最大級のガチャガチャショップだと思います。
今まであまりガチャガチャを回したことがないという人には特に、最初の一歩としてもお勧めです。
また、ここに来たなら同じ建物内にあるガチャガチャの森にも行ってみるといいと思います。そこそこガチャガチャの量もあって楽しめると思います。
秋葉原:秋葉原ガチャポン会館
毎月新しいガチャガチャが追加される歴史がある店。
実際に行って空気感を感じて欲しい店舗No1です。
上野:福光屋 御徒町店・ガシャポン横丁
三階建てのガチャガチャ専門店です。
体感2~300種類くらいある印象があり、フロアごとに異なるガチャガチャのテーマがあります。外装も可愛いので、ぜひ行ってみて欲しい店舗の一つです。
水族館のガチャガチャコーナー
自分でも驚きだったのですが、水族館のお土産コーナーの隅などにあるガチャガチャが意外と造形がいいのです。
水族館で生き物を見て、その生き物がフィギュアとして出てくるという体験としての面白さもあると思います。
水族館に行った際はガチャガチャをチェックしてみる事をお勧めします!
ちなみに俺の好きなガチャガチャブランドとして、パンダの穴があります。
ここから出ているガチャガチャはどれも俺のツボに入るものばかりで皆さんにも一度ラインナップを見てみて欲しいです。
おまけ
ガチャガチャを回した時の感情曲線をつくってみた
せっかくなので俺がガチャガチャを回す時の体験を感情曲線にしてみました。
ガチャを回して起きた悲劇
ここまで記事を読んでいただきありがとうございます。締めと言ってはなんですが、今までガチャガチャの魅力を中心に語って来ていたのでここで一つ俺がガチャガチャを回している中で起きた悲劇をお話ししてこの記事を終わりにしたいと思います。
時は遡ること2022年9月頃、俺は有給を取り、江ノ島へピンポンの聖地巡礼をしに行きました。
その聖地巡礼自体はとても充実していて、日が暮れ始めるまで楽しみ尽くしました。
さぁ帰ろうかとなった時に、体にどっと疲れがのしかかって来ました。
自分は海沿いの日差しが強い中を一日彷徨っていたので疲労がとても溜まっている事を楽しさで忘れていたのです。
電車に乗ると案の定寝てしまいました………。
「ん?」
目を覚ますと自分は上野にいました。
意識が朦朧とする中で電車を降り、路線図を確認すると、自分は本来降りるべき駅を山手線の路線図半周分近く乗り過ごしていました。
その時意識が朦朧としている&電車をこんなにも乗り過ごす経験が初めてだったので頭の中がパニックになってしまいました。
「一旦心を落ち着けよう。」
そんな事を考えた途端トイレがしたくなりました。
そこからなぜか自販機でレモネードを買い、トイレを求めて駅を彷徨い歩いていると
目の前に信じられないものがパッと出て来たのです。
「ガチャガチャ専門店??」
次の瞬間には店に入っていました。
沢山のガチャガチャに囲まれ、どれを回そうか吟味する中で、あるガチャガチャに目が止まりました
それは某国民的ヒーローのフィギュア物で、とても造形がよく、当時そのヒーローのテーマソングを聞いていたことも後押しして回そうとした時……。
……500円
造形の良さもあってかなかなか安いとは言えない金額でした。
そして江ノ島で散財した私は手元にわずかな現金しか残っていませんでした。
ですが意識が朦朧としていて半分パニック状態の私にブレーキなどかかりません。
「ガチャン!」
レバーを引く重い感覚とともにガチャが出て来ました。
「ん??」
カプセルには灰色の塊が入っていました。
「????」
カプセルを開けてみるとフィギュアが包まれたビニール越しに灰色の建物が見えたのです。
ちょうどその時自分の頭にパニックの第二波が押し寄せて来ます。
「え?????」
ガチャガチャの景品が飾ってあるディスプレイを見ると、その某ヒーローが立っている背景の壊れた建物の部分が単体で出て来たことがわかりました。
そしてガチャガチャの説明文には、「このガチャガチャは必ずしもヒーローのフィギュアが出るわけではありません」と書いてあったのです。
だああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
頭の中でもう一人の俺が発狂する声を聞きながら、もう一度ガチャガチャを回しました。
俺は野口英世1枚と引き換えに灰色の塊を2つ手に入れました。
その時引いたガチャの袋は今でも開封していません。
この時の体験を感情曲線にしてみるとこうなります。
終わり。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
ネタガチャのようにクスッと笑っていただけたなら幸いです。
さて、明日はアドベントカレンダーの最終日です!
最後を飾るのはhiromituさんです!!
業務観察がUI設計にどうヒントになったのかを話してくれるそうです!
では!