WOW AR Project - Vol.05
作品「WOW PORTAL」について
「WOW PORTAL」を制作したのは、CGデザイナー 金原朋哉とプログラマー 阿部啓太、UIUXデザイナー 加藤咲、サウンドデザイナー 畑中正人の4名です。
本コンテンツの開発は、金原が提案した「2031年にWOWが量子化技術を進化させた空間転送を実現した」というストーリーをもとにスタートしました。以下は最初期に金原がデザインしたイメージ画像。
本作品を実装する上で重要視したポイントは以下2点、
・上空から都市を見下ろす表現をどのように実装するか?
・2031年の世界観のデザイン
WOW PORTALで一番の課題となったのは、ポータルの向こう側に見える転送先の風景をどのように実装するかという点。こちらは様々な方法を検討しました。その中から最終的に採用したのが、Microsoft が提供する、Maps SDK for Unity です。以下は、SDKのデモの様子。テクスチャ付きの3Dデータをクラウドから瞬時に呼び出せることと、iPhoneでも動作が軽いという点が採用の決め手となりました。
このSDKの採用が決定してからデザインと実装が一気に進みました。
実装は、アートディレクションとデザインを担当した金原が3DCG上で制作した素材とモーションを、阿部がマージしつつ、リアルタイムエフェクトをかけていくというスタイルで進行しました。
以下は制作途中のアニメーション素材。転送後のワープアニメーションに登場する工事中アイコンは加藤がデザイン。
以下はカメラ位置がポータルよりも下に移動した場合の表現として、阿部が実装した3Dマップをスキャンした様なリアルタイムエフェクト。
以上の工程を経て、本作品が完成しました。
ポータルが開く地点は、金原と阿部の選りすぐりが世界中から登録されています。是非お楽しみください。
次回は、作品「Loop of Life」について
<Writing : Producer / Shinichi Saeki>