グレー

グレーで白と黒をグラデーションにしたい。

先日発達の診断を受けた。
診断は真っ黒から真っ白まで数値化されていた。
結果、私は白でも黒でもなかった。

白と黒を繋ぐスペクトラムの一部だった。
白から黒に(黒から白に)流れるグラデーションの中の、「グレー」だった。

もっと言えば、私のグレーの濃さは使う定規によって異なっていた。
ある定規で測ったら黒に近いグレーだった、
別の定規で測ったら白に近いグレーだった。

「己を白を名乗るか、黒を名乗るか。」
悔しいことに、社会に出てから再び意識に強く入り込んできた。

今私が生きてる私の世界には、この2択が多すぎる。

白は黒を否定し、まるで白であることが正義みたいにふるまう。
黒は白を否定し、まるで黒であることが正義みたいに振る舞う。

私はグレーでいたい。白でも黒でもある。
みんなそうなはずなのに、
みんな、まるで自分は真っ白であるかのように、真っ黒であるかのように必死にふるまっているように見える。
そして、ように見える景色ばかりに、私は目がいく。気になる。

グレーがいるはずなのに、私の目に見えない。

自分に白が混ざってることが嬉しい時がある。悲しい時もある。

黒に共感する時がある。
理解できない時もある。

白に憧れる時がある。
軽視する時がある。

白が黒の黒性を悪く言っているのを聞いて、スッキリする時がある。
不安に襲われる時もある。

白の黒に対する主張が真実に思える時もある。嘘に思える時もある。

そして全て逆のことが言える。

自分のことを真っ白だと思うと、真っ黒だと思うと、強烈に不安になる。


私はグレーだ。

なぜグレーだと思うことはこんなに孤独なんだろう。
なぜ私のグレーは私しか持ってないんだろう。

グレーの役割。
白と黒を間で繋げてグラデーションを作ること。

本当は世界がグラデーションであることを思い出す方法。
自分がグレーである事を忘れないこと。

やっぱり、まだどうしたらいいのか分かんないや。

いいなと思ったら応援しよう!