#33 足の下のそれ

それです、

あなたのその足元の。

そう、足の下の、

はい、道路?

まあ、そうです。


僕はあるとき気づいてしまったんだ。

アスファルトの硬さが違うことに。


「硬っ!ここ硬ぁっ!」

「お、柔らかぁ♪」


そんなことを感じながら都会のアスファルトを歩いていた。


そんなとき、僕はどうしても確かめてみたい衝動に駆られてしまった。

や、やめろっ、やめとけって!


そう自らの自制心と葛藤しながらも、

当時インストラクターとして人前で喋る仕事をしていた僕はついに、言ってしまった。


「アスファルトって硬さが違うの知ってます?」


生徒さん、もちろん「は?」である。
ミキティー的にいえば「は?だよ」である。


これは信じ難いかもしれないが、

ノンフィクションである。

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