2020春アニメ オットセイ総括
読者の皆さんこんばんは。7月に入りましたね。
月の変わり目は季節の変わり目、季節の変わり目はアニメの変わり目です。
てことで2020年春クールのアニメが終わりましたのでまとめて感想を、総括のお時間でございます。
前期はこちら。
今回僕が視聴を終えて感想を述べるのは5本、先行配信の作品を含めたら8本を完走しました。
冬の2本と比べたらえらい違いです。こんなにリアタイでアニメ追えてるのはかなり久しぶりな気がします。アマプラネトフリ様様ですね。
有名タイトルの延期も多かったですが、それを抜きにしても純粋に豊作でしたね。
切った作品もなく全部最後までニコニコで見れましたし。
今年の春はアニメくんであれた…
ではどしどしいきましょう。
先行配信で見た作品の感想記事3本も置いときます。
こちらも面白いアニメばかりでしたので是非。
プリンセスコネクト!Re:Dive
まずはこちら。サイゲからの刺客プリコネのアニメです。
こちらゲーム未プレイですが、Twitterにありえんくらいイラストが回ってくるので有名キャラくらいは知ってくるくらいの前知識で見ました。今描かれてるえっちなやつは大体プリコネかアズレンかアークナイツ。
作画が凄いって話題になってたんで、4話放送時くらいから追加で後追いを始めました。
Cygames作品のアニメ化は、ソシャゲで搾り取った課金マネーをアニメにつぎ込んでファンに還元することに定評がありますからね。
進撃のバハムートとかグラブルとか。今やってるシャドバのキッズアニメは知りませんが…
そして期待通りキャラ作画背景戦闘シーンまで作画の質がえぐみちゃん。
今期見てた作品の中でナンバーワンかな。
プリコネってゲーム内でもアニメーションがあるんですけど、その作中アニメと画風が結構違うもんですからどうなんかなーと思いましたが、TVアニメのが断然いい気がします。僕はこっちが好き。
内容はソシャゲのアニメ化をド王道で行くかのごとく、基本1話完結で各ギルド?のエピソードを繰り返していく感じ。ファンが求めているものを地で行っています。
とにかく可愛いキャラを良い絵で動くところが見れると。
それでも基本コメディチックに作られていて、モブおじモブおばが面白かったりで未プレイの初見でも楽しく見れました。
物語自体はスカスカですが、そんなことがどうでもよくなるくらい脳死で見ていられる。
多分あえて中身を薄くしてるんだろうなって思えるくらいストレスフリーに特化していました。萌えアニメとして100点満点!
ゲームをインストールすることはありませんでしたが、ニコニコでプリコネの動画をよく見るようになっちゃいました。
友人やフォロワーなんかは結構新規で始めているのをよく見るのでアニメ化としては大成功なのでは?
物語も全然途中感ありますし、未登場のキャラもまだまだいますから、このクオリティなら二期も見たいですね。なかよし部出して。
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
今期視聴のなろう枠はこちら。はめふらでございます。
これも話題になってたし友人の勧めがあったので、プリコネと同時期に追加で見始めました。
作画は特段良かったわけではないですけれど、キャラ作画が崩れることなく安定してました。2020年相応って感じ。
内容は、交通事故で死んだ女子高生が転生して、前世でプレイしていた乙女ゲームの主人公…ではなく、主人公をイビる悪役の貴族娘になったというお話。って説明しなくてもタイトルに全部書いてあったわ。
なろう系に欠かせないのが俺TUEEEE要素ですが、こちらの作品はまさに女版なろうを完璧にこなしていたなと。
主人公カタリナの持つ最強能力は、身体能力が高いわけでも、魔法の存在する舞台で膨大な魔力を持っているわけでもなく…
最強のコミュ力モンスターなんです。
ゲーム内の攻略対象である男キャラはもちろん、作中の主人公からその友達キャラまでカタリナの人の良さに惚れ込んでいくわけなんですね。
その上、本人はゲーム内でのBADENDを回避するためだけに立ち回っているだけなので周囲の好意にはまるで気づいていないと。まさに逆ハーレムアニメですね。
これが男主人公の典型的なハーレムアニメですと、主人公のヘタレさやあまりの朴念仁さにストレスを感じてヘイトが向くことがあります。
が、その主人公が美少女だったらそうはならないんですよね。
人間たらしのハーレム環境を楽しみつつ、主人公もニコニコで見てられる。ある種最強のハーレムアニメかもしれない…
この作品のポイントは、いきなり乙女ゲームの舞台である高校生に転生するんじゃなくて幼少期から始まる所。
破滅エンドを回避するべく、小さいころから各キャラたちと仲良くなっていく様が面白くて序盤はガンガン見れました。
が、高校生編に入る4話にはすっかり登場人物のほぼ全員をたらしこんでいる状態。もう攻略が終わっているようなもんなんですよ。
だから話の内容も展開も全部読める読める。
中盤以降はカタリナ・クラエスとかいうとにかく顔と性格の良い女を見るだけのアニメになってました。
切るとはいかないけどちょっとしんどかったかな。
あと、転生先の世界を前世でゲームとして知っているわけですから、先の展開を見越して動く感じはある種ループ物っぽいかなーと思ったりしましたけど、4話時点でほとんど展開が変わっているのであんまりそういう要素はありませんでした。
序盤で設定が固まりすぎた結果先が読めてワンパターン化、どんどんダレていく…これもこれでなろうっちゃなろうらしいかも。
二期の放送がもう決まったらしいですが、同じ流れで進んでくなら見なくてもいいかな…また新しい別の展開があるなら見ます。
グレイプニル
次。グレイプニル。
完全にPVで見た作画と雰囲気の好みだけで視聴を決めました。
内容には一切期待しておらず、つまんなかったら秒で切る前提で。
このアニメ、内容とノリが完全に8-6年前くらいによくあったやつのそれなんですよ。
能力バトルモノ、大人しい主人公、積極的なメインヒロイン、割と人が死んでちょいグロ、とりあえずエロくしとく…などなど、古のオタクがノスタルジーを感じる要素ばかり。
が、時は2020年作画のクオリティはしっかりと上がっているわけです。
ところどころキャラ作画が崩れるところ(コロナの影響か特に終盤)はありましたが、基本可愛くそしてエロく描かれております。
特に肌の質感からは結構こだわりを感じましたね。えっちえっち。
内容はやはり薄めで、しばらくはクレアの半裸を見るのとアニメオタクノスタルジーを感じるために見ていたのですが…
最後3話くらいは普通に話も面白かったですね。
伏線回収まではいきませんが、主人公周りの謎が解き明かされていくのは割とワクワクして見てました。
ただその謎も完全に解き明かされたわけでもないし、話もザ・途中ってところで終わりましたけど。
この何とも言えないタイミングで1クールの終わりを迎えるのも凄く二昔前の深夜アニメっぽいなぁ…。そして二期は来ないと。
太眉がキュートな三船ちゃんの出番が少なかったのが少し残念でした。
まあキャラの立ち位置が立ち位置ですから仕方ないとは思いますけれども。
かわいい。
波よ聞いてくれ
次。波よ聞いてくれ。
これはアニメ化決定のPVを見た時から視聴決めてました。
原作が面白いのは知ってましたし、PVのクオリティも高めだったので。
待ちに待った…ほどではないですけど、かなり楽しみにはしてました。
札幌でカレー屋の店員をしていた主人公ミナレが、ひょんなことからラジオのパーソナリティーを始めることになり…というお話。
能力も殺し合いもなければ萌えアニメでもない、リアル至高のドラマっぽい作品です。こういうの毎クール1本ほしくなるよね。
結論から言うと…少し期待外れ。
面白いには面白かったですよ。最後まで楽しく見れましたし。
ただ期待値が高かった分チョイ残念でしたね。
この手のリアル系の作品って、会話の面白さ・展開の動き・題材ならではの深い知識の三要素で構成されてるものだと思うんですけれども。
ど~れも微妙なんですよね。
主人公のハイスピードな喋りも聞いてる分には心地良いですが笑えはしないですし、物語のテンポもあまりよくなくてカレー店員とパーソナリティーどっちつかずのまま1クールが終わり、ラジオ業界について詳しく知れるのかと思えば登場人物の人間関係の話が主で深堀しないし…と。
何とも言えねぇ!
これが2クールの1クール目だったら超名作の予感するんですけどね。
2期、待ってます。
あとtacicaの歌うOPが良い曲。
かくしごと
最後。かくしごと。
さよなら絶望先生で有名な久保田康治先生の最新作ですね。
僕は曲しか知りませんが、絶望先生って好きな人は今でもすごく好きみたいな、カルト的な人気があるイメージがあります。
ただ驚きだったのが久保田先生じょしらく描いてたんですね。こちらのアニメはめちゃ面白くて大好きな作品です。
下ネタ系の漫画家であることを娘に隠したい主人公と、クッソ可愛い一人娘である姫ちゃんの父子家庭を取り巻く、ドタバタ?まではいかない日常を描いたコメディ作品。
「隠し事」と「描く仕事」のダブルミーニングとなっております。
基本、過保護すぎる主人公が娘心配するエピソードと編集とアシスタントを取り巻く漫画家あるあるネタ、またはこの両方を巻き込んだエピソードで構成されています。
どれをとっても普通に面白くてほんわかしてました。
声出して笑うとかではないですけど、ギャグではなくコメディとして凄く質が良いって感じ。
ここだけならサザエさんちびまる子ちゃんよろしく毎週でも全然見れそう。
これは偏にキャラの良さと店舗の良さからですかね。
個人的にはアシスタント達が絡む話が好きでした。
そして触れないわけにはいかないのが姫18歳編。
ほぼ毎話初めや最後に高校生となった姫が、鎌倉の実家に一人でいるシーンが入ってきます。
父の隠し事に触れたり、歳を重ねたアシスタントなどの登場人物が現れたりと途切れ途切れに見ている分には理解ができませんが…
最終話で全回収しました。この最終話が本当に素晴らしかった。
いままでのコメディ調と一転してシリアスな回想に入り、今までの18歳編をすべて繋ぎ止める。
それを乗り越えて無事ハッピーエンド。
これがきれ~~~~いに1話にすっぽり収まってるんですよ。神がかった構成だったと思います。
どうしても1話ですからできる掘り下げに限界がありますが、感動できる良い話でしたしいい終わり方でした。
グレイプニルも波よ聞いてくれも最終話面白かったんですけど、かくしごとの最終話は頭5つくらい抜けてるくらい完成度が高かったですね。
でも僕が本当に言いたいのはここじゃぁ~~~~~~~~~ない。
娘である後藤姫ちゃんがとにかく可愛くて可愛くて仕方がないんですよ。
コメディの面白さ、最終話の完成度抜きにして、このキャラの可愛さだけで見る価値がありますこのアニメ。
10歳の純粋なロリ姫ちゃんも美少女に成長した18歳姫ちゃんもありえんキュート。
見た目はもちろんとにかくお父さん想いの良い子なんですよ。こういうのに弱い。
2020年春クールベストヒロインは後藤姫です。
以上感想でした。
先行配信含め間違いなく豊作と言えるラインナップでした。
3か月間、毎日毎日毎週の楽しみがあるってのはいいですね。
アニメ成分が満たされすぎて、完結作品の視聴はおろそかになっちゃいましたけど…。
それは夏に頑張ろうかな。コロナのせいで春とは打って変わりありえんほど見るもんないし。
今期のイエスタデイをうたっても一気見したいところ。