Xデザイン学校2022マスターコース#02(22/06/18)
2回目の講座の振り返り(気づきや学び)になります。
今回は「ビジネスインタビューとビジネスモデル」の講義を聞いた後、
課題企業の方々に実際にビジネスインタビューを行い、As-IsとTo-Beのビジネスモデルを作成するグループワークを行いました。
課題発見と発想提案を高速に繰り返す
先行きが不透明で将来的な予測が困難なこれからの時代において、ソフト開発以外の文脈でもアジャイルの重要性が説かれています。
調査から評価までを丁寧にやろうとすると、どうしても時間がかかってしまうデザインプロセスにおいて、1回の講義の中で課題発見から発想提案までをやり切る(これを高速に繰り返す)という考え方はとても共感できました。
短いサイクルで区切ることのメリットとして、早く形にすることでメンバー間の認識を揃えることができ、プロセスや進め方などに関するチームの問題を早期に見つけることができます。また、その期間中での気づきや学びを活かして次の行動に移せることもアジャイルならではだと思います。(途中でやり直しをしたり、目標を変更することも容易になる)
また今回のワークのように、何か"モノ"を一生懸命作る必要はなく、(簡易的な)キャンバスを書くだけでも良いのだと実感しました。
重要なのは"モノ"の完成度ではなく、とにかく提案までのサイクルをいかに短くするか、そしてFBをもらい次に活かすということなのかなと。これらのマインドセットはぜひ実際の業務でも使えるようになりたい。
企業のコアとコンテキストを見極める
実際に課題企業の方にビジネスインタビューを行うにあたり、会社・経営者・事業部・社員でそれぞれ粒度と考えが違うため、ビジネスインタビューの目的やワーク中に明らかにすることは何なのか?を探るのに苦労しました。
実際にインタビューやデスクリサーチを行うと、(昨年に引き続き)課題企業さんには何かしらのサービスで毎日お世話になっているものの、それら展開しているサービスの共通点を改めて探すのも難しいくらい多岐に事業が渡っていることを改めて実感しました。
今後、新規事業のサービスを企業に提案するにあたり、
* なぜこの企業がこのビジネスをやる必要があるのか?(なぜこのサービスを提案するのか?)
* どのようなアセットを使い、どのような利益をもたらすか?
など多角的な視点で企業を見つつ、企業の競争優位性をもたらすコアの部分は何なのか?をちゃんと見極める必要があります。(サービスを利用するユーザーだけを考えれば良いというわけではない)
ここまで企業規模が大きいと、今回のビジネスインタビューだけでは全く情報が足りないので、今後も企業調査は引き続き行いつつ、またFBをいただく機会を作ることができれば良いなと思いました。
自分事として捉える
今年のテーマを聞いたときに、社会課題という漠然としたものをどう自分事として捉えるのかが1つポイントになるのかなと思いました。(社会課題に視点が偏ると自分事にならず、個人の視点に偏ると新規なアイデアや課題解決に繋がりにくい)
デザインプロセスにおいて、ユーザーを自分事化して捉えることが重要であるものの、インタビューだけでは深く理解・共感することが難しいように、例えば地方に住んでいない人が地方の社会課題を解決するサービスを、Z世代でない人がZ世代に刺さるサービスを考えろと言われてもまず無理だよなと。
昨年の講義中に、「ある集団が持っているあるべき未来と現実とのギャップを準メンバーとなり自分事として捉えること。そしてまずは自分の子供たちが、来るべき未来でこういう風になってほしい、そのために現状を変えたい、というところから考える」というアドバイスをいただいたのを思い出したので、今回もまずはそういう視点で考えてみたい。
(社会的な問題を自分事として捉えるだけではただの思い込みになってしまうので、ちゃんと社会における集団の暗黙の価値観まで捉えて自分事化することを意識する)