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39歳自営業、糖尿病になるシリーズ

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痔の手術を控えていたら血液検査にひっかかり、血糖値400と言われて専門医に行ったところ早々に入院が決まったドキュメント
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2023年6月の記事一覧

39歳自営業、糖尿病になる #12 最終日|出所する、ヒト

ついに最後の朝がやってきた。新しい朝、希望の朝がきた。 実は午前4時に目が覚めた。この季節、もう外は明るい。 サンタマリアへの願いはようやく届いたようだ。 身体を起こし、音を立てないように着替える。 もう院内着は必要ない。 39歳自営業、糖尿病になるシリーズはこちら そういえば先日差し入れをもらった。 面会はできないというのにご丁寧にメモを渡し、看護師経由で届けてくれた。どうしろっちゅうねん。 39歳自営業、糖尿病になるシリーズはこちら 最後の朝食 ~8:00~感

39歳自営業、糖尿病になる #11 最後の検査と栄養指導

39歳自営業、糖尿病になるシリーズはこちら 明日の退院が主治医より告げられ、もう気持ちは窓の外だ。 景色や気持ちに色が無くたって、希望がそのすべてを塗りつぶす。 3食のあとに毎度毎度運動をしていたことも評価された。 やはりアレの継続が血糖値の上昇を抑えていたことは間違いなく、投薬による補助もあるが生活習慣の改善が最も効いたのだろうという見解だった。 ごはんですよ朝! 昼! 夜! 眼科受診今まで眼科は都合3回行った。 視力検査、眼底検査、視野検査である。 この病院、

39歳自営業、糖尿病になる #10 カーチャンの手紙×3

入院してからというもの、カーチャンから都合3度手紙が届いた。 ご丁寧に病院名+気付の速達コンボだ。このご時世入院中の患者に手紙を届ける方法を調べもせず知っている人間のほうが珍しい。 カーチャンは古い人間なので(当たり前か)手紙を書くことが好きだ。食事に行ったらそこのオーナーに、何かギフトをもらったらその相手に、ヒマなときは孫に。 ワイはパッパも糖尿病なので、カーチャンも糖尿病献立について病院の研修を受けた過去があるらしい。 マンゴーがよく出る話をしたら昔はライチがよく出た

39歳自営業、糖尿病になる #9 入院生活で役立ったもの、いらなかったもの

糖尿病で教育入院という形で専門病院に滞在しているわけだが、今回はその入院ライフのなかで、自宅より持ち込んで役立ったもの、そうでなかったものを紹介したいと思う。 評価基準は以下の通り。なおQONLとはクオリティ・オブ・ニュイン・ライフのことで、あくまで個人の感想であることも付け加えておく。 ★★★★★・・・無かったら死ねる必須級レベル ★★★★☆・・・持ってきてよかった。必須じゃないがQONLが上がった ★★★☆☆・・・あってまぁよかったなくらい。使いはした。 ★★☆☆☆・・

39歳自営業、糖尿病になる #8 7日目 | おうち・・・帰れる???

39歳自営業、糖尿病になるシリーズはこちら たまごっち呼ばわり退院するまで治らないであろうホームシックの対処策は人と関わることだ。 仕事の電話ひとつでもそれは効果があり、Jの会議だろうがLINEだろうが、外界と繋がっていることを認識することが、この六畳にも満たないエリアで自分がいつでも社会復帰できるよう気持ちを切らさないことがすべて。 なのでワイフにも連日生存連絡を送りまくっているのだが、時々明らかにスルーされる。 ある夜なんてこうだ。 うさぎだったら寂しくて死んでし