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最近の中華系作品について

こんにちは。LoCaLです。
今回は買い手からみた「中華系作品の傾向(予想)」について独り言を。

前置きに、私も新人ながら中華ファンタジーを創作している身です。

最近の中華ファンタジー

ところで最近の中国発祥の作品「魔道祖師」「天官賜福」その他多くのブロマンスファンタジー作品の人気は目を見張るものがありますね…。

リー・ハオリン監督の「時光代理人」も高度なストーリー構成と、演出にため息をついてしまいました。中国、韓国、台湾は今エンタテインメントにおいて爆発的ヒットを生み出す先進国なのだなぁと感じています。

日本のクリエイターとして勿論危機感をいだく状況で、思うことは沢山ありますが、話を元に戻しましょう。

今回の記事では特に「古代中華ファンタジー」にフォーカスしたいと思います。

古代中華ファンタジーの傾向

日本発祥の中華ファンタジーは
・後宮もの
・武術もの
の作品で溢れている印象です。
特に最近話題なのは「薬屋のひとりごと」です。

武術ものになると、カンフーだったり太極拳など、
わたしは2003年生まれですから「獣拳戦隊ゲキレンジャー」で中華風の武術はヌンチャク!という印象があります。
あとは親の影響で、ブルース・リーとか。
三国志とか。

無知な頃は中華は「華やかな印象」「無骨な印象」で通っていて、そんなに穏やかなイメージではなかったと思います。

中国発祥の作品との出会い

しかし、古代中華ファンタジー、「魔道祖師」と出会って衝撃が走りました。古風で穏やかで悲しく、美しい。
なにより、ブロマンスという点に惹かれました。

ブロマンスファンタジーとは、BL(ボーイズラブ)ではありません。例にあげると、「響け!ユーフォニアム」の黄前久美子と高坂麗奈のような関係(が男性バージョンになった感じ)ですね。

私は日本でも同じような作品がないか調べましたが、
あまり数はなく、冒頭の通り後宮ものの女性向けサスペンスが大半でした。

皇帝を中心に、貴族の暮らしを描く作品が多く、
仙術はファンタジーの要素とされていることが多い。

仙人師弟の関係を深く描く作品はあまり見ないのです。しかし、全く無い訳ではありません。
「中華 バディ ファンタジー」と検索すると乙女ゲーム絵柄の小説・漫画が出てきます。

ですがマイナーです。都内の書店を見て回っても、「これ近い!」と思うものは大半が中国輸入の作品です。
日本発で、表紙が近いと思ったものはほぼ全てミステリー系の男女もの、NLまたはBL作品でした。

「日本人が考える古代中華は、後宮でのサスペンスがおおく、男性オンリーはすぐBLとされがち。」
男同士の純粋な友情って無いのか…?
極端だなぁと思いますが…ラインナップはどこもそんな感じでした。

しかし近年の流行を見るに、決して流行っていないわけでもありません。

「魔道祖師」「天官賜福」はBLなのですが、
とても文学的で深い作品でもあります。こちら性的な表現はあまり多くないです。対して、中華系全般に言えるのですが、キャラクターデザインは単調で、別作品でも同じキャラクターに見えることが多いです。

恐らく、日本人は古代中華の古風な雰囲気と、文学的な美しさに魅了されているのだと思います。

キャラクターデザインは何とかなら無いものか…
勿体ない気がしてなりません。

最後に

日本からつくる中華ファンタジーを文学的、美しく、繊細な「京都アニメーション作品」のようなものとして認知させていきたい。

それが当面の私の活動目的になってくるのかと思います。

ちなみに私の作品は、男性のみの関係を描きながらも、恋愛を匂わせる描写はありません。
師弟関係を純粋に「親子的な愛」として描き、親が子に望むことと、子が親に望むことの違いで生まれる悲劇的な乖離を物語の根幹としています。

今後発信して行く予定なのでその際はぜひ。

流行りの中華ファンタジーの度肝を抜くような
美しく、繊細、古風で、壮大な、
文学的な中華ファンタジーを広めるべく原案執筆に勤しみたいと思います。

次回もよろしくお願いします!


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