原子力発電に思うこと
東日本大震災から10年の月日が経った。いまだに未解決な問題と言えば原子力発電だ。ご存知の通り震災前は得体は知れないが、環境を破壊するわけではないクリーンエネルギーとして「良いもの」と扱われてきた。しかし、震災によりその得体の知れなさの正体が明らかになり、人類を滅ぼしかねない危険なものとして今は多くの人に認知されていることと思う。
人類は「火」というそれこそ得体の知れないものを様々な技術を駆使し、手懐けてきた。今でも火災が起きたりと完全にコントロールしているわけではないが、それでも制御不能というわけではないだろう。現に制御不能に陥った時の鎮火方法も人類は会得している。
しかし、原子力に関しては制御不能となった時にどのように鎮火すれば良いのかわかっていない。せいぜいできるのは制御棒とコンピューター管理で「爆発し過ぎない。」ようにするだけだ。
先日ネットフリックスで観たビル・ゲイツのドキュメンタリーではこの原子力の力を科学技術の力で完全に抑え込むことを目指しているらしい。
現存するエネルギー技術頼るよりもこの魔物を手懐ける方が地球にとってのリスクは少ないとのことだ。
しかし、先述した火のようにどんなに科学技術が発展しようとも完全に手懐けることは難しいのではないだろうか?火であれば例え火災が起ころうともエリアはだいぶ限定できるし、鎮火する技術も持っている。しかし、原子力は一度コントロール不能に陥ると、半永久的にそのエリアに立ち入ることはできない。そして、鎮火できずにただ時が経つのを待つだけである。それは果たしてコントロールしていると言い切れるのだろうか。
ただ、このまま化石燃料に頼り続けることも現実的ではない。化石燃料が世界の環境を破壊し続けているのも事実だ。ちなみに私は脱原発派ではない。しかし、チェルノブイリやFukushimaのような災害を2度と起こさないためにも原発を稼働するならば、制御方法、鎮火方法、核ゴミの処理方法を確立すべきだと思っているだけだ。
人類は存続のためのい非常に大きなエネルギーを必要とし、歯止めは効かない。車一つとっても、運転席目の前のパネルが全て電子化しているなど、「こんなに電力必要?」と思うこともある。
我慢する必要はないが、ただのデザイン性だけで電力を無駄に消費するのはどうだろうか?これから車はEV化が進む。石油の消費量はだいぶ抑えられるが、結局大きな電力が今後さらに必要となる。
今回は特にオチもなく今思っている疑問点を書き綴ったが、エネルギーは人類存続の鍵となるものなので、今ある発電技術を変革する本当のクリーンエネルギーは開発されているのか知っている人がいればぜひ教えて欲しい!
世界を旅するTraveler。でも、一番好きなのは日本、でも住みたいのはアメリカ・ユタ州。世界は広い、というよりも丸いを伝えたいと思っている。スナップシューターで物書き、そうありたい。趣味は早起き、仕事、読書。現在、学校教員・(NGO)DREAM STEPs顧問の2足の草鞋。