イスラエルとガザの争乱から思うこと
連日紙面トップを賑わす、イスラエルとガザ地区を支配しているハマスの争乱。ガザ地区というところは日本にいる我々からすれば得体の知れない場所である。壁で覆われ、生活に必要な品も不足し、失業率は2014年には43%で若者に限れば60%を超えるている。そのデーターから年月は経過しているのでさらにひどい状況かも知れない。
ここには複雑な歴史や文化、宗教が絡み合い、このような問題へと発展している。それをここで説明することは割愛するが、興味があれば下記の本を読んでもらいたい。
日本に住んでいるとどうも理解しにくいパレスチナの人たちの現状である。毎日、辛い生活を強いられているのになぜギブアップしないのかとも思う。それだけ民族感、歴史、何よりも自分らのアイデンティティというものは重要なものなのだろう。自分が自分であるための果てしなき闘争だ。
しかし、それとは関係なく平穏無事な生活を求める人たちも当然いる。普通に仕事をし、普通に家族の元に帰り、普通に食事をする。そんな生活を何の疑いもなく送ること。
コロナが世界中に蔓延する前に行った最後の国はベトナムだった。そこの孤児院を訪問し、生徒みんなと揉みくちゃにされながら子供たちと交流した。1時間ぐらいが経ち、そこの先生が「やめるように」と言うと、交流でワイワイ騒いで引っ付いていたのが嘘のように子供たちはみんな離れていった。彼らは人が来て、そして去っていくことに慣れているのである。一般的な家庭に生まれればそんな辛い経験の積み重ねなどしなくても良いのに。。と今でも心に残る。
人生は経験の積み重ねの先に未来がある。しかし、そもそもの生まれた土地や生活環境というのは偶然以外の何者でもない。努力をすれば明るい未来が待っているのは、その偶然というフィルターに振るい落とされなかった者たちだけだ。
取り留めないがそれが今自分の中で渦巻いていること。そのために何ができるかわからない。今という時間を大切にしようと心がける以外は。。
世界を旅するTraveler。でも、一番好きなのは日本、でも住みたいのはアメリカ・ユタ州。世界は広い、というよりも丸いを伝えたいと思っている。スナップシューターで物書き、そうありたい。趣味は早起き、仕事、読書。現在、学校教員・(NGO)DREAM STEPs顧問の2足の草鞋。