見出し画像

アフターコロナの日本の方向性

 日本でも予防接種が始まり、1年に渡る暗く長いトンネルの先がようやく見えてきた。しかし、ルワンダなど開発途上国の方が日本よりも接種が早いと最近聞いてビックリだ!「日本のワクチン買い占め」をアメリカ人は問題視しているとかチラッとニュースで見たが、もしかしたら世界の中で日本が一番遅いかもしれない。オリンピック開催国なのにワクチン接種が一番遅いとは・・日本人としてこれ以上危機感を感じることはない。

 見えてきたアフターコロナだが、今後の世界はどうなっていくのだろうか?

 世界はすでに国際交流というものに対してかなり後ろ向きになっている。日本でもグローバルを打ち出している学校は人集めに苦戦したと聞いている。「このような時期に世界を目指してどうなるか?」「日本の良い大学に入ったほうが安泰なのではないか?」という意見も聞かれる。

 しかし、それはとても狭い世界に住む人間の考え方で、見ている視点の輪を少し広げると、世界がどう思っても、日本はその繋がりを絶ってはいけないことに気づく。例えば、スーパーに行った時にMade in Japanを探してみて欲しい。見つけるのにだいぶ苦労するであろう。少し会社のリサーチもしてみてほしい。日本だけを相手にしている企業はどれぐらい見つかるだろうか?日本はまだまだ内需により支えられているが、それと同時に内需だけでは限界が来ているのである。

 つまり、「日本」だけを視点にして生きられるのはせいぜい大学までで、そこから先は望もうが望むまいが、世界を視野に入れて仕事をしなければ会社は存続できない。皆がグローバル系大学や海外大学に進学する必要はないが、「自分は将来的にも世界と関わらない。」と言っている中高生は目を覚ました方が良い。なぜなら、あなたが就職した時に隣のデスクにいる人はその準備をしてきた人なのだ。スタートから差をつけられてしまったら、そこから挽回するには相当苦労する。

 幸運にも世界はオンラインで容易に繋がることができる。一昔前であれば行かないと会えない人たちも今なら手持ちのスマホでFacebook等にアクセスすればいつでも海外の人たちと交流できる環境にある。もしも、あなたが通う学校が国際交流に積極的ではなくても言い訳にならない世界になっているのである。今であれば世界の隅から隅までの人たちがzoomの使い方を学んだので、今まで以上に密度の濃い交流も可能だ。

 ここまでは日本の立場からの話しだが、今度は諸外国の視点からである。想像以上に世界の人たちがアジア人を受け入れることに否定的になることが今後予想される。我々アジアに住む者には明確に日本、中国、韓国などと分けることができるが、世界の人たちから見たら、全員同じアジア人である。世界の多くの人たちは今回のコロナウイルスはアジアから持ち込まれたと本気で思っている。今後の世界の人たちはアジア人から距離を取りたがるかもしれない。そのような環境下でも国や会社の存続のため切り込んでいかなければならない。これまで以上にグローバル社会に関われる力が試される時代への突入である。

-------

【バーチャルインド研修を開催します】

3月21日(日)13:00~バーチャルインド研修をおこないます。現地でNGO活動をしている福岡洸太郎さんを案内人にして、インドの現状と課題を知り、自分たちがグローバル社会に貢献できることを考える内容となっています。ぜひ、ご参加ください!

スクリーンショット 2021-03-19 11.12.41



世界を旅するTraveler。でも、一番好きなのは日本、でも住みたいのはアメリカ・ユタ州。世界は広い、というよりも丸いを伝えたいと思っている。スナップシューターで物書き、そうありたい。趣味は早起き、仕事、読書。現在、学校教員・(NGO)DREAM STEPs顧問の2足の草鞋。