末松歩 suematsu ayumi

◉Artist◉ 水溜りに映る風景をモチーフとして、変化と不変性をテーマに作品制作をしています。✉️worldscreenworks@gmail.com

末松歩 suematsu ayumi

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CONCEPT,WORKS,CV

(English follows Japanese!) concept 変化、不変性をテーマに、水溜りに映る風景をモチーフとして和紙を使い、作品制作をしています。 ここ数年は、平家物語における「諸行無常」の考えに着目し、2023年には下記の展覧会を開催しました。 上の展覧会を経て現在は「変化を扱うことで人が持つ時間を肯定することはできないだろうか」と問い立て、作品制作に取り組んでいます。 (2024.4.03 updated) works もっと見る→ #suema

    • 「じゃあどうしようかな」の余白

      関東も木枯らしが吹いたと言っていました。やばい暑さで冬はくるのかと思っていましたが、例年と同じ時期にちゃんと冬はくるものです。銀杏の紅葉はまだイマイチ、今は黄金色の欅がきれいです。 最近、改めて「フィジカルのある仕事は良いなあ」と思います。普段の仕事がほぼデジタルだからなのでしょう。飲食店、美容師さん、学校の先生、医療や看護、、、。直接人と会ってやり取りをする。そこにはうまくいくこともいかないこともありますが、「じゃあどうしようかな」を考える余白のようなものがあり、考え続け

      • 晩年になってアンリ・マティスは切り絵による作品制作を始める。『陶の修作』はフォルムも見せ方も大好きな作品。 新作修作 paper cutting works/colored washi paper(黒谷和紙)、mirror/187×257mm/2024

        • ボナールはマティスと共に自らをベネディクト修道士に例えていた。自由で奔放に見える絵には厳密なルールがあったということ。 新作修作 paper cutting works/colored washi paper(黒谷和紙、ひだか和紙),mirrer /187×257mm/2024

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        • 「じゃあどうしようかな」の余白

        • 晩年になってアンリ・マティスは切り絵による作品制作を始める。『陶の修作』はフォルムも見せ方も大好きな作品。 新作修作 paper cutting works/colored washi paper(黒谷和紙)、mirror/187×257mm/2024

        • ボナールはマティスと共に自らをベネディクト修道士に例えていた。自由で奔放に見える絵には厳密なルールがあったということ。 新作修作 paper cutting works/colored washi paper(黒谷和紙、ひだか和紙),mirrer /187×257mm/2024

          能装束展「格式の美」@丸紅ギャラリー 江戸〜大正時代の能装束を間近で観れて眼福。鬘紐が可愛い&美。40歳を過ぎて、これ逃したら一生観れないかも、、との考えが頭をよぎるようになった。本物に足を運ぶべし。

          能装束展「格式の美」@丸紅ギャラリー 江戸〜大正時代の能装束を間近で観れて眼福。鬘紐が可愛い&美。40歳を過ぎて、これ逃したら一生観れないかも、、との考えが頭をよぎるようになった。本物に足を運ぶべし。

          あの人もこの人も"私"

          ひえ〜っ。 朝井リョウさん「生殖記」読みました。 ひとりの人間が持つ色んな側面を解体して、各登場人物に割り振って、その登場人物ひとりひとりを解説していくので、全方向から痛点をつかれているようで(いつもながら!)大変痛い反面、腑に落ちることが多い作品でした。 あの人もこの人も"私"なんだな、と。 しかし、今作は特に痛かったな〜。ちょっと立ち尽くしてしまうほどに。 作品の具体的な内容も感想も書きません。気になっている方は読むでしょうし。 本の軸とは別のところでひとつ、とても

          あの人もこの人も"私"

          村上隆さんのある絵が好きで調べると、その絵はボナールを参考にしているとのこと。ボナールを見に行って、画集を買う。過去の作品を自分の作品にどう取り入れるか、美の歴史をアップデートするとはどういうことか。私は最近ますますアートが好きになっている。

          村上隆さんのある絵が好きで調べると、その絵はボナールを参考にしているとのこと。ボナールを見に行って、画集を買う。過去の作品を自分の作品にどう取り入れるか、美の歴史をアップデートするとはどういうことか。私は最近ますますアートが好きになっている。

          定期的にnoteを書くことを始めて1年。ChatGPTに作品紹介を書いてもらった。2段落目はウェブ上にない文言だからAIが画像やテキストデータから独自に判断したってことなのか🤔 1年後はまた変わってるかなあ。

          定期的にnoteを書くことを始めて1年。ChatGPTに作品紹介を書いてもらった。2段落目はウェブ上にない文言だからAIが画像やテキストデータから独自に判断したってことなのか🤔 1年後はまた変わってるかなあ。

          新作へのドローイング。彩色のあれこれが少しづつ形に。古来より着物や調度品など植物の色で季節を表現しているが、中にはすすきを深青×白、枯れ野を黄色×白で表現するなど色の意訳があって面白い。acrylgouache on paper

          新作へのドローイング。彩色のあれこれが少しづつ形に。古来より着物や調度品など植物の色で季節を表現しているが、中にはすすきを深青×白、枯れ野を黄色×白で表現するなど色の意訳があって面白い。acrylgouache on paper

          「茨木のり子 言の葉さやげ」から「村上隆 もののけ 京都」を考える。

          「富士日記」をはじめとした武田百合子さんの著作がとても良かったので、同世代の女性作家の作品をもうひとつと、詩人、茨木のり子さんのエッセイ「言の葉さやげ」を読む。 武田百合子さんは1925年生まれ、茨木のり子さんは1926年生まれ。 ふたりとも二十歳くらいで終戦を迎え、武田百合子さんは「富士日記」を40歳頃から50歳頃まで、茨木のり子さんは「言の葉さやげ」を49歳の頃書かれている。 「言の葉さやげ」は前半は日本語にまつわるエッセイ、後半は茨木のり子さんが好きな詩人の詩評が書か

          「茨木のり子 言の葉さやげ」から「村上隆 もののけ 京都」を考える。

          頼んでいた図録が届く。影響を受けてきたものに琳派を挙げるおふたり。 春に村上隆 もののけ 京都 観覧代としてサポートいただいたお代は、図録に注ぎ込みました。サポートして下さった皆さん、ありがとうございました🙏

          頼んでいた図録が届く。影響を受けてきたものに琳派を挙げるおふたり。 春に村上隆 もののけ 京都 観覧代としてサポートいただいたお代は、図録に注ぎ込みました。サポートして下さった皆さん、ありがとうございました🙏

          東京日記#6 作品が終わる頃

          8月24日(土)に、武田百合子さんの富士日記を読み終わった。 富士日記(上)(中)(下)巻の途中、絵葉書のように と 日日雑記 を挟んで二ヶ月ぐらい。ゆっくり読んでいた。 武田百合子さんの著書はロシアの旅行記をはじめ幾冊か残っているが、これはまた日をおいての楽しみとする。 富士日記は、昭和39年7月から昭和51年9月までの12年間の、百合子さんが家族で過ごした富士山麓の別荘での生活の日記である。その日のごはん、お買い物、富士周辺の季節の変化、別荘の庭の植物、庭にくる動物たち

          東京日記#6 作品が終わる頃

          東京日記#5 炒飯とブルーベリー

          八月八日(木) 観察とトライアンドエラーでものごとは少しづつ良くなってゆく。 八月九日(金) `送葬のフリーレン`を出しっぱなしにしていたら、好きなシーンを語ってもらえた。 八月十日(土) `送葬のフリーレン`を出しっぱなしにしていたら、アニメの感想を語ってもらえた。 夜 神宮外苑花火大会。 打ち上げ花火を見るのは何年振りだろう。 赤、青、緑、桃、金、銀。 円形、流線形。 単純な色と形の組み合わせ。きっと何百年も前から変わらないのだろう。 これがきれいだということも。 風

          東京日記#5 炒飯とブルーベリー

          東京日記#4 葬送のフリーレン

          七月二十二日(月) 武田百合子さんが好きだと言ったら、`海からの贈物`という本を教えてもらった。他にもご自身が好きで私に合いそうな本を数冊教えてくれる。 七月二十三日(火) 構内の防犯カメラの上、ツバメの巣から口をへの字にして雛鳥が顔をだしている。 七月二十四日(水) Kの人を応援する姿勢。 自分がしてあげたいと思っていることと、相手がしてほしいだろうことは必ずしも一致するものではない、と思っている。自分とひとの境界線がはっきりしていて、思いが一致しないことに固執しない。

          東京日記#4 葬送のフリーレン

          東京日記#3オシロイバナが咲く

          七月五日(金) 虫に刺された肩がいつまでもかゆい。 七月六日(土) 作品箱にかける紐は松葉色に決めた。 七月七日(日) 雷雨。 今年の東京は梅雨らしい天気の日がほとんどない。でも湿度だけはしっかり梅雨。空気が質量を持ち、水の中を歩くようで息が苦しい。 七月八日(月) 少しカラリとした猛暑。空気が白く霞む。 朝、カンナの花に光があたる。見惚れながら横を通り過ぎ、また振り返る。 七月九日(火) オシロイバナが咲く。濃いピンクの株。発光しているよう。 カンナもオシロイバナも

          東京日記#3オシロイバナが咲く

          東京日記#2遠い背中

          六月二十二日(土) ぬか床を大量に追加したら短時間でよく漬かるようになった。大根とズッキーニ。しかしいまいち個性のない味に。同量以上の追加は良くなかったのかもしれない。キャベツを投入。 六月二十三日(日) 12年ほど前の自作の作品をメンテナンス。粗さはあるけど紙を切る楽しさが伝わる切り口でとても良い。紙選びも素直でとても良い。 六月二十四日(月) 仕事場の中庭には妙な枝ぶりの背の高い樹が生えている。5月頃だったか、薄紫の花をつけたところで桐の樹なのだと気がついた。今は花が

          東京日記#2遠い背中