私の秘かなる楽しみ
昔読んだ文章に、宝くじほど当たらない賭け事はないというものを見たことがある。競馬とかパチンコとかよりも当たる率が低いのが宝くじだと。
もう忘れてしまったけど、その内容が数字でも表されていて、具体的な数字は忘れてしまったけど、なんだそうだったのか、じゃあそんな無駄なことはやめよう、と当時の私は思い、宝くじを買うことをやめた。
もともとそんなに宝くじを買うほうではなかったし、たまに年末ジャンボを買って当たったら嬉しいなぁと思う程度でもあったが、それでもその出来事を境にぱったりと購入することを辞めていた。
時は過ぎ、結婚した配偶者は時折宝くじを買う人だった。そのへんの人によくあるように、当たったら仕事をやめたいとか言っていたので、色々な意味で愚かものめ…とは思いつつ、個人的なレジャーという意味でいえば、そうねぇ当たったら何を買おうどこに行こうなどと話題にして楽しんでいた。彼が買うのはだいたいロト6だった。子どもが産まれる前は、出かけた先で宝くじ売り場があれば、二人でふらっと寄っては、数字を考えて買うのが楽しかった。
そして出産後は忙しく、年末ジャンボだの、ロト6だの、そんなことを考える間もなく日々が過ぎていった。そして時代は変わり、インターネットでさまざまなことができるようになり、私は気づく。
ATMやインターネットでロト6が買える
ということに。目にしたときは、単に、おっ と思っただけだった。買った宝くじが当たると、そのまま口座に入れてくれるのである。えっ、何それ何それ、それってつまり自分の口座で買えば、
旦那に知られることがない
ってことじゃない??????ほほほほ~う???!
当たるか当たらないかや、夫婦共通の財産だとかそんなことは別として、宝くじを買って、ある日口座残高を見たら、見たことのない桁数の数字が並んでいるかもってこと??????テンションあがる~~~!!
と、そこまで考えたら、当たってもない、なんなら買ってもないのに胸がどきどきした。
これまた昔見た記事で、宝くじが高額当選した場合、男性の8割だか9割は奥さんに言ってしまい、女性の8割だか9割は旦那さんに言わないと言うというのを見たことがある。そこにある男女差の闇はともかくとして、できれば配偶者には秘密にしておきたいと思うのは私だけだろうか。
夫婦とはまぁ千差万別、いろいろあるもので年月が過ぎれば夫婦という形ではでいるものの、愛情もなくなりはしなくても変化もするし、内心いろいろ思うところはあるのである(個人の感想です)。ふふふ。
というわけで、私はたまーに端数が出たらATMやインターネットでロト6を買うようにしている。それもキャリーオーバーが出ている時限定と決めている。狙うなら高額当選だ(せこい)。
これが私の秘かな楽しみとなっている。
※追記 ちなみうちの旦那さんは競馬もたまにする。高額な金額を賭けることはないが、競馬~!?なんて、競馬を知らない私は眉をひそめていたが、彼および競馬をする人に言わせると、競馬とは血統がすべてでどの馬がどのように走る姿がイメージできる特殊な賭け事なのだと・・・。そういうものなのでしょうか。未だに理解ができませんが、賭け事は楽しくほどほどに(個人の感想です)。