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2023-2024 Val Gardena(ITA)ヴァルガルディナ 12/15 結果

アルペンスキーワールドカップ、開幕戦の予定だったBeaver Creek(USA)ビーバークリークが悪天候で中止になってしまったので、2023-2024シーズンのスーパー大回転(スーパーG・SG)の開幕戦、Val Gardena(ITA)ヴァルガルディナ!

残念ながら、日本では放送がありませんでしたがどんなレースだったか見ていきましょう!

Val Gardena(ITA)ヴァルガルディナのコースはこちらで紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね!


昨シーズン、Over all 年間総合タイトルとスーパー大回転(スーパーG・SG)の種目別タイトルを獲得したMarco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマットも登場します!

昨シーズンのタイトルは、こちらの記事にまとめていますのでぜひ読んでみてください!

スタートリスト

スーパー大回転(スーパーG・SG)は、スタートランキングトップ10の第1シードは、スタート順6~15の間で前日のビブドローイベントでくじ引きで決まります。トップ11~20はスタート順1~5と16~20の間でくじ引きで決まるというルール。

12月15日(金)スーパー大回転(スーパーG・SG)のスタートリストはこちらです!

6.Daniel Hemetsberger(AUT)ダニエル・ヒメッツバーガー
7.Marco Schwarz(AUT)マルコ・シュワルツ
8.Raphael Haaser(AUT)ラファエル・ハッサー
9.Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット(レッドビブ)
10.Aleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデ
11.Stefan Babinsky(AUT)ステファン・バビンスキー
12.Andreas Sander(GER)アンドレアス・サンダー
13.James Crawford(CAN)ジェームス・クロフォード
14.Vincent Kriechmayr(AUT)ヴィンセント・クリッヒマイヤー
15.Alexis Pinturault(FRA)アレクシー・パントゥロー

ランキングトップの選手だけがつけられる、レッドビブは昨シーズン種目別タイトルを獲得したMarco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマットです!

FIS Alpine公式Instagramに注目選手と過去の優勝者を紹介する投稿がありました!

出場選手は全部で65人!歴史あるコースで誰が勝つのでしょうか!?注目です!

レース開始

第1シードトップの6番スタートDaniel Hemetsberger(AUT)ダニエル・ヒメッツバーガーが、いい滑りをして前に滑った選手たちに約-0.50と大きなタイム差をつけてトップに!

7番スタートのMarco Schwarz(AUT)マルコ・シュワルツがいい滑りをして、トップに迫る+0.13僅差につけ2位に入ってきました!2023-2024シーズン調子がいいマルコ。前日の滑降(ダウンヒル・DH)は、ポイント獲得できるトップ30に入れなかったのでうまく修正してきました!

そして、スーパー大回転(スーパーG・SG)の種目別年間タイトルを獲得した、Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット がレッドビブをつけて登場!

さすがのターン技術でチェックポイントをトップを上回るタイムで通過します。三つのこぶが続く難しいウェーブ、キャメルジャンプを上手く処理したこともあり、トップを上回るかと思われましたがゴール前でタイムが伸びず惜しくも+0.01と僅差で2位に!これぞアルペンスキー!100分の1の差!

7番スタート、前日の滑降(ダウンヒル・DH)で表彰台に乗って今日も期待がかかるAleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデの登場!

しかし、序盤からリズムに乗れずキャメルジャンプ付近でも理想のライン(コースどり)から大きく外れてしまい、減速する場面もあって+1.07と大きく遅れてしまいました。最終順位も30位にも入れないという残念な結果となってしまいました。

そして急成長中のカナダの26歳、James Crawford(CAN)ジェームス・クロフォードもいい滑りをみせ、この時点でトップから+0.13といい位置につけました!いい滑りが出来てゴール地点で大きなガッツポーズ!!

14番スタートは、前日の滑降(ダウンヒル・DH)含め、トレーニングランでもなかなかいいタイムが出ず心配していた、ベテランのVincent Kriechmayr(AUT)ヴィンセント・クリッヒマイヤーが登場!

序盤からトップに迫るタイムでチェックポイントを通過し、キャメルジャンプ付近はさすがベテランの技!中盤から終盤にかけてどんどんスピードをあげ、最後のジャンプも完璧!-0.02の僅差でトップに立ちました!

さすがの実力!レースにちゃんと合わせて来ますねー!

この時点でトップ3は、以下の通り!

  1. Vincent Kriechmayr(AUT)ヴィンセント・クリッヒマイヤー

  2. Daniel Hemetsberger(AUT)ダニエル・ヒメッツバーガー

  3. Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット

レースの中断

昨シーズンワールドカップデビューした、26歳のAndreas Ploier(AUT)アンドレアス・プロイエが、26番でスタート。

今日でワールドカップのレースは10レース目の若手です。2つ目のチェックポイントをトップと僅差で通過したところで、大クラッシュ!

映像はドローンで後方から映していたのですが、クラッシュの瞬間は少し見切れてしまってどんなクラッシュだったのかよく見えなかったのですが、嫌な転び方と痛そうな大きな叫び声がしたので、これはやばそう・・・

クラッシュの瞬間とクラッシュ現場の映像をわざと映さなかったので、事態が深刻なのが伺えました。中断も長くなりました。その後、速報でヘリで搬送されたとありました。心配です。

こちらの現地のメディア情報によると、右膝に骨挫傷で4週間は離脱になるとのことでした。この記事に掲載されている写真、スキー板がバキバキに折れてすごい衝撃だったのがよくわかります。

スピード系種目は、スーパー大回転(スーパーG・SG)でも時速100km以上ありますから、そのスピードでクラッシュしたときの衝撃は車の事故と変わらないと思います。

最近は20代の若手がスピード系種目に増えていて、ワールドカップを沸かせてくれています。アンドレアスもまだ若いですから、早い回復を祈ります!

レース再開

長い中断のあとレース再開され、再開後最初のスタートは、Cyprien Sarrazin(FRA)シュプリアン・サラジンが登場!

昨シーズンから、スピード系種目に挑戦していきなり滑降(ダウンヒル・DH)6位に入るなどセンスをみせているシュプリアン!今日も序盤からいいタイムでチェックポイントを通過!

中断もなんのその!集中力を切らすことなく攻めの滑りで、+0.12と僅差で4位に飛び込んできました!

その後、後ろのスタート順の選手たちがいい滑りを魅せます!
30番スタートのGuglielmo Bosca(ITA)グリエルモ・ボスカ
44番スタートのFranjo Von Allmen(SUI)フランヨ・フォン・オールメン
46番スタートのJared Goldberg(USA)ジャレッド・ゴールドバーグ
がいづれも会心の滑りでトップ10に入ってきました!

グリエルモはイタリアのイケメン30歳!昨シーズン後半から調子を上げてポイント獲得しています!

フランヨは、ワールドカップデビューが昨シーズンで、まだ3レース目という若手!22歳!ワールドカップ初ポイントの獲得!すごい快挙です!ゴールしてガッツポーズ!

自身のInstagramにも嬉しそうな写真をアップしてくれてました!これから楽しみですねーーー!若手が飛び込んでくるの大好きです!

ジャレッドは、滑降(ダウンヒル・DH)のトレーニングランでもトップタイムをたたき出していましたから、コースとの相性もよく、調子がいいんですね!

スーパー大回転(スーパーG・SG)での10位は、キャリアベスト!自身のInstagramにも楽しいと投稿してくれていましたよ!

さらにすごかったのが、出場選手65人中の後半も後半、60番台のこの二人!
62番スタートのBryce Bennett(USA)ブライス・ベネット
63番スタートのCameron Alexander(CAN)キャメロン・アレキサンダー

前日の滑降(ダウンヒル・DH)で優勝していいイメージのまま、得意のグラウチング姿勢でスピードを繋げたブライス。

14位に飛び込んできました!2年ぶりのトップ15です!調子のよさが伺えます!今日は奥さんは起きて観戦してたのでしょうか?w

キャメロンは、滑降(ダウンヒル・DH)のほうが得意としていて、スーパー大回転(スーパーG・SG)では、まだ1回しかポイント獲得出来ていませんでした。

ワールドカップデビューは、2019年という26歳!カナダ期待の若手は、キャリアベストとなる7位に飛び込んでできました!

キャリアベスト連発のどんでん返しが多くあったレース!最後の最後まで目が離せないレース展開でした。

さすが伝統のVal Gardena(ITA)ヴァルガルディナ。最後までコースの状態もよくフェアなレースが出来ましたね!

最終結果

最終的には、トップ3は変わらずレース終了!FIS Alpine公式Instagramに表彰台メンバーが投稿されていました!

レースのハイライト動画も、FIS Alpine公式YouTubeにアップされています!

最終リザルトは、こちらです!

1.Vincent Kriechmayr(AUT)ヴィンセント・クリッヒマイヤー
2.Daniel Hemetsberger(AUT)ダニエル・ヒメッツバーガー
3.Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット

4.Cyprien Sarrazin(FRA)シュプリアン・サラジン
5.Marco Schwarz(AUT)マルコ・シュワルツ
6.James Crawford(CAN)ジェームス・クロフォード
7.Cameron Alexander(CAN)キャメロン・アレキサンダー
8.Mattia Casse(ITA)マティア・カッセ
9.Franjo Von Allmen(SUI)フランヨ・フォン・オールメン
10.Jared Goldberg(USA)ジャレッド・ゴールドバーグ
10.Guglielmo Bosca(ITA)グリエルモ・ボスカ
10.Jeffrey Read(CAN)ジェフリー・リード

なんと、100分の1秒を争うレースで同タイムが3人も!

今回のレースは、トップからのタイム差が +0.02、+0.03、+0.12と滑降(ダウンヒル・DH)のレースと同様にほんとうに僅差のレースでした!

12/16(土)は、再び滑降(ダウンヒル・DH)が開催予定です。こちらも誰が勝つのか注目ですね!


この他にもアルペンスキーワールドカップについての記事を投稿しています!マガジンにまとめているので、こちらもぜひ読んでみてね。


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