2023-2024 Val Gardena(ITA)ヴァルガルディナ 12/14 結果
アルペンスキーワールドカップ、2023-2024シーズンのスピード系種目は、Zermatt Cervinia(SUI)ツェルマット チェルヴィニア、Beaver Creek(USA)ビーバークリークがいづれもすべての日程で中止になってしまいました。
実質のスピード系種目の開幕戦となる、Val Gardena(ITA)ヴァルガルディナ!やっと、やっと開幕です!待ってた!
12月14日(木)は元々予定されていなかったのですが、中止になったZermatt Cervinia(SUI)ツェルマット チェルヴィニアの代替レースとして開催されることになりました。
残念ながら、日本では放送がありませんでしたがどんなレースだったか見ていきましょう!
Val Gardena(ITA)ヴァルガルディナのコースはこちらで紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね!
トレーニングラン
滑降(ダウンヒル・DH)は、事前に行われるトレーニングランでコースを滑らないとレースに出場出来ないルールになっています。
今回は、12/12(火)13(水)に予定されていましたが、12/13(水)は悪天候のため中止となりました。
トレーニングランの結果はこちらです。
Jared Goldberg(USA)ジャレッド・ゴールドバーグ
Aleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデ
Stefan Rogentin(SUI)ステファン・ロジェンティン
Simon Jocher(GER)シモン・ジョチャー
Daniel Hemetsberger(AUT)ダニエル・ヒメッツバーガー
Romed Baumann(GER)ロメド・バウマン
Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット
昨シーズンの種目別タイトルを獲得した、Aleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデが調子がよさそうですね!
Over all 年間総合タイトルを獲得したMarco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマットもいいところにつけていますね。
昨シーズンのタイトルは、こちらの記事にまとめていますのでぜひ読んでみてください!
欠場選手
12月13日(水)のトレーニングランがキャンセルされたことをうけて、Alexis Pinturault(FRA)アレクシー・パントゥローが自身のInstagramにこんな投稿を。
自身にとって初めてのコース、一度しかトレーニングランが出来なかったので、滑降(ダウンヒル・DH)のレースは欠場して、スーパー大回転(スーパーG・SG)にフォーカスするとのことでした。
それだけ、滑降(ダウンヒル・DH)種目とヴァルガルディナのコースは難しいということでしょうか!?
残念ですが、スーパー大回転(スーパーG・SG)のレースに期待しましょう!
スタートリスト
滑降(ダウンヒル・DH)とスーパー大回転(スーパーG・SG)は、スタートランキングトップ10の第1シードは、スタート順6~15の間で前日のビブドローイベントでくじ引きで決まります。
トップ11~20はスタート順1~5と16~20の間でくじ引きで決まるというルールになっています。
12月14日(木)滑降(ダウンヒル・DH)のスタートリストはこちらです!
6.Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット
7.Florian Schieder(ITA)フロリアン・シーダー
8.Niels Hintermann(SUI)ニールズ・ヒンツェルマン
9.Daniel Hemetsberger(AUT)ダニエル・ヒメッツバーガー
10.Aleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデ
11.Mattia Casse(ITA)マティア・カッセ
12.Romed Baumann(GER)ロメド・バウマン
13.Dominik Paris(ITA)ドミニク・パリス
14.James Crawford(CAN)ジェームス・クロフォード
15.Vincent Kriechmayr(AUT)ヴィンセント・クリッヒマイヤー
出場選手は全部で64人!歴史あるコースで誰が勝つのでしょうか!?
FIS Alpine公式Instagramに注目選手と過去の優勝者を紹介する投稿がありました!
レース結果
1番スタートのCameron Alexander(CAN)キャメロン・アレキサンダーがいい滑りをして、トップに立ちました!後続の選手たちは、僅差まで迫るもなかなか上回ることが出来ません。
6番スタート、第1シードトップスタートのMarco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット が三つのこぶが続く難しいウェーブ、キャメルジャンプを上手く処理したこともあり、トップに立ちます。
そして、昨年の滑降(ダウンヒル・DH)の種目別年間タイトルを獲得した、Aleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデがレッドビブをつけて登場!
難しいキャメルジャンプを含む、コースのウェーブを上手くこなし、-0.02の僅差でトップに立ちました!
第1シードの選手たちは、Dominik Paris(ITA)ドミニク・パリス、Vincent Kriechmayr(AUT)ヴィンセント・クリッヒマイヤーと続きますが、いづれもコース序盤はタイムを稼ぐもキャメルジャンプ付近でウェーブの処理が上手くいかず、タイムは伸びませんでした。
Ski worldcup Val Gardena公式Instagramにコース紹介がありますが、この写真の真ん中くらいのカーブしているあたりにキャメルジャンプがあります!
14番スタートのJames Crawford(CAN)ジェームス・クロフォードがいい滑りをみせ、+0.29の好タイムで3位に入ります!
この時点でトップ3は、以下の通り!
Aleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデ
Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット
James Crawford(CAN)ジェームス・クロフォード
これでトップ3は決まりかな?というタイミングの第2シードが滑り終わったあと、25番スタートのNils Allegre(FRA)ニルス・アレグレが会心の滑りで3位に入ってきました!
29歳のNils Allegre(FRA)ニルス・アレグレのこれまで滑降(ダウンヒル・DH)のキャリアベストは、昨シーズンのVal Gardena(ITA)ヴァルガルディナでの8位!表彰台経験がない選手です!
相性がいいコースで初表彰台か!?リーダーシートでは、これで表彰台が決まったような雰囲気で、3人並んでガッツポーズで記念撮影!
あとは、残りの選手たちが滑り終わるのを待つばかりというところでした。34番スタート、31歳ベテランのBryce Bennett(USA)ブライス・ベネットがスタート!
序盤から好タイム!とはいえ、他の選手たちもキャメルジャンプ付近で大きくタイムを落としていましたので、上手く処理できるか!?注目が集まりました。
表彰台ほぼ確定でインタビューを受けていたMarco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマットもインタビューそっちのけです!その様子が、FIS Alpine公式Instagramに!
そんな中、中盤から終盤にかけてうまくスピードをつなげ、ゴール前のジャンプも完璧!-0.03の僅差でAleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデを上回りトップに立ちました!!!
レースのハイライト動画が、FIS Alpine公式YouTubeにアップされています!
中盤にある3つのごぶ、キャメルジャンプをうまくこなして最後のジャンプも完璧でしたね!Bryce Bennett(USA)ブライス・ベネットは、201㎝とすごく身長が高い選手ですが、クラウチング ※ が ものすごく上手い選手!
※手を前にしてしゃがみ込むような姿勢のことで、これによって空気抵抗を減らしてスピードを上げます。
終盤にかけて得意のクラウチング姿勢で、どんどんスピードをあげてタイムを縮めました!
表彰台に乗っている写真が、FIS Alpine公式Instagramに投稿されていますが、Bryce Bennett(USA)ブライス・ベネットの身長が高いのがよくわかりますね!201㎝ですから頭一つ分違います!
Bryce Bennett(USA)ブライス・ベネットは、2021年もVal Gardena(ITA)ヴァルガルディナで優勝していて、これでワールドカップ2勝目!相性がいいコースなんですね!
FIS Alpine公式Instagramにも同じ場所での2勝目!と投稿がありましたよ!
前回の優勝時にリーダーシートに座りながら奥さんに電話をかけていたブライス。そのときは、奥さん寝ていて電話に出なかったみたいw 今回は奥さんが起きていたのか世界中から注目されてましたw
FIS Alpine公式Instagramにもこんな投稿が!w 時差がありますからねー。
最終リザルトは、こちらです!
Bryce Bennett(USA)ブライス・ベネット
Aleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデ
Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット
Nils Allegre(FRA)ニルス・アレグレ
James Crawford(CAN)ジェームス・クロフォード
Stefan Babinsky(AUT)ステファン・バビンスキー
Matthieu Bailet(FRA)マチュー・バイエット
Marco Kohler(SUI)マルコ・コーラー
Romed Baumann(GER)ロメド・バウマン
Cameron Alexander(CAN)キャメロン・アレキサンダー
今回のレースは、トップからのタイム差が +0.03、+0.05、+0.13とほんとうに僅差のレースでした!
12/15(金)は、スーパー大回転(スーパーG・SG)、12/16(土)は再び滑降(ダウンヒル・DH)が開催予定です。こちらも誰が勝つのか注目ですね!
この他にもアルペンスキーワールドカップについての記事を投稿しています!マガジンにまとめているので、こちらもぜひ読んでみてね。