2024-2025 Val Gardena(ITA)ヴァルガルディナ 12/20 結果
アルペンスキーワールドカップ、2024-2025シーズンのスピード系種目は、Beaver Creek(USA)ビーバークリークでの開催に続いて2戦目がVal Gardena(ITA)ヴァルガルディナで開催されました!
12/20は、スーパー大回転(スーパーG・SG)が開催されました!残念ながら、日本では放送がありませんでしたがどんなレースだったか見ていきましょう!
Val Gardena(ITA)ヴァルガルディナのコースはこちらで紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね!
欠場選手
残念ながら欠場の選手がいましたので、ご紹介!昨シーズンに続いて2024-2025シーズン始まったばかりですが怪我が多いです・・・。おばさんの推しも怪我でレース出場できず、残念でなりません!!
Aleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデ
昨シーズン、Wengen(SUI)ウェンゲンでのレース中にクラッシュして大怪我をしてしまったアレキサンダー。
複数回に及ぶ手術をしていました。オフシーズンになってからも自身のInstagramで経過を報告してくれていましたが、感染症になって再びの手術となってしまったり、思うようにリハビリが進まない状況が続いていました。
雪上トレーニングにもなかなか戻れない、辛い時間が続いていてシーズン開幕前に2024-2025シーズンはお休みすることを発表しました。
自身のInstagramで報告してくれていました。でも、「I'll be back」と力強いコメントも!焦らずリハビリしてほしい!強いアレキサンダーが戻って来てくれることを祈っています!
Niels Hintermann(SUI)ニールズ・ヒンツェルマン
スイスのスピード系種目、主力の選手であるニールズですが、こちらは怪我ではなくなんと病気とのこと・・・。おばさん、びっくりしました・・・。
swissskiteam公式Instagramで投稿がありましたが、リンパ節癌の診断だったようです。29歳とまだ若いニールズですが、首の左側と鎖骨の下のそのすぐ横に腫瘍があることがわかったそうです。この種の癌は非常に治りやすいものとのことなので、1日も早く雪上に復帰できることを祈っています!
自身のInstagramでは、ファンや関係者からの温かいコメントに感謝を伝える動画を投稿してくれていました。本当によくなってほしい!祈ります!
Guglielmo Bosca(ITA)グリエルモ・ボスカ
Beaver Creek(USA)ビーバークリークでのトレーニングランの際、クラッシュしてしまったグリエルモ。
大きなクラッシュの後、起き上がって自力で降りたようですがゴール地点でスキーを脱いでから歩けないことに気づいたそうです。
検査の結果、腓骨の上の骨折とのこと。自身のInstagramでもクラッシュ時の動画と長文で状況を説明してくれていました。
靭帯損傷のようなシーズンアウトになる重症ではなかったものの、しばらくレースには出場できないようです。昨シーズン好調だっただけに、早く治して帰って来てほしい!
Arnaud Boisset(SUI)アルノー・ボワセット
こちらもBeaver Creek(USA)ビーバークリークでレース中にクラッシュしてしまったアルノー。
ゴール直前のジャンプ後の着地中にクラッシュしてしまい、重度の脳震盪と顔と肩を負傷。自身のInstagramでも血だらけの痛々しい写真を投稿してくれていました。
現時点で復帰の時期は未定のようですが、2024-2025シーズンは世界選手権もありますし、早く復帰してくれることを祈っています!
Arnaud Boisset(SUI)アルノー・ボワセットの昨シーズンの活躍はこちらの記事で紹介しているので、ぜひチェックしてね!
Raphael Haaser(AUT)ラファエル・ハッサー
Val d'Isere(FRA)ヴァルディゼールの大回転(ジャイアントスラローム・GS)のレース中にバランスを崩しコースアウトしてしまったラファエル。
skiweltcup.tv公式サイトで報道がありましたが、どうやらその時に十字靭帯を損傷してしまったようです。
半月板と軟骨は無傷だったようですが、約6週間は復帰までにかかる見込みのようです。
そのため、世界選手権も出場を見送ることになりそうです(涙)おばさんの推しがーーー!!悲しい・・・。2023-2024シーズンはスーパー大回転(スーパーG・SG)で年間3位に入って好調だっただけに、悔しいです!早く復帰してくれることを祈ります!
Raphael Haaser(AUT)ラファエル・ハッサーは、こちらの記事でも紹介しているのでぜひチェックしてね!
スタートリスト
滑降(ダウンヒル・DH)とスーパー大回転(スーパーG・SG)は、スタートランキングトップ10の第1シードは、スタート順6~15の間で前日のビブドローイベントでくじ引きで決まります。
トップ11~20はスタート順1~5と16~20の間でくじ引きで決まるというルールになっています。
12月20日(木)スーパー大回転(スーパーG・SG)はのスタートリストはこちらです!
6.Cyprien Sarrazin(FRA)シュプリアン・サラジン
7.Stefan Rogentin(SUI)ステファン・ロジェンティン
8.Nils Allegre(FRA)ニルス・アレグレ
9.Alexis Pinturault(FRA)アレクシー・パントゥロー
10.Mattia Casse(ITA)マティア・カッセ
11.Jeffrey Read(CNA)ジェフリー・リード
12.Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット
13.James Crawford(CAN)ジェームス・クロフォード
14.Dominik Paris(ITA)ドミニク・パリス
15.Vincent Kriechmayr(AUT)ヴィンセント・クリッヒマイヤー
昨シーズン、Wengen(SUI)ウェンゲンのスーパー大回転(スーパーG・SG)でクラッシュして大怪我をしてしまったAlexis Pinturault(FRA)アレクシー・パントゥローが復帰して来てくれましたー!楽しみですね!
出場選手は全部で65人!歴史あるコースで誰が勝つのでしょうか!?
レース結果
Val Gardena(ITA)ヴァルガルディナは降雪があって、コース整備がとても大変だったようです。FIS Alpine公式Instagramでコース整備の様子が投稿されていました。コースコンディションはどうなのでしょうか・・・?
まずいい滑りを見せたのが、4番スタートのカナダのCameron Alexander(CAN)キャメロン・アレキサンダー!ラインが落とされてしまうシーンもありながらもジャンプはうまくこなしていきます。中盤でラップタイムを叩き出し、最後のセクションもタイムを伸ばしゴールして-0.81差と暫定トップに立ちます!
自身のInstagramでは、ここVal Gardena(ITA)ヴァルガルディナでのキャリアベストの滑りだったことを投稿してくれています!ナイスランでした!
続く7番スタート、第1シードのStefan Rogentin(SUI)ステファン・ロジェンティンが登場!序盤からラップタイムで通過し、中盤はラインが落とされるターンもあり遅れます。しかし終盤でトップスピードを叩き出しタイムを縮め、ゴールしてキャメロンと同タイム!!トップに立ちます。
100分の1秒を争うアルペンスキーのレースですが、同タイムとは意外とあるんですねー!驚きです!
自身のInstagramでは、この滑りを動画で投稿してくれていますよ!日本では放送がありませんでしたので、ぜひチェックしてください!
8番スタートで登場したのが、フランスのNils Allegre(FRA)ニルス・アレグレ!昨シーズンはここVal Gardena(ITA)ヴァルガルディナで初表彰台も経験しイメージがいいコース!
序盤はわずかな遅れで通過しますが、中盤でキレのあるターンでラップタイムを叩き出します!しかしゴール前はわずかに遅れ、ゴールして+0.06差!暫定2位(3位)です!
9番スタートは、怪我から復帰したAlexis Pinturault(FRA)アレクシー・パントゥローが登場!Beaver Creek(USA)ビーバークリークから復帰していますが、いきなりスーパー大回転(スーパーG・SG)で10位に入り好調の様子!
序盤はジャンプで伸び上がるシーンもありわずかな遅れで通過!中盤でラインが落とされタイム差が広がります。ゴールして+1.88差の暫定8位!ラップタイムとはいきませんでしたが、スロープにアレクシーが帰って来てくれただけでおばさんは感激です!これから調子を上げていってほしい!!
続いて10番スタートは地元イタリアのMattia Casse(ITA)マティア・カッセが登場!会場が沸きます!
ジャンプで飛びすぎてしまうシーンがありながら、序盤はわずかな遅れで通過!中盤はキレのあるターンでラップタイムを叩き出し、リードをどんどん広げていきます!ゴールして-0.57差とこの僅差のレース展開で大きなリードでトップに立ちました!地元ファンも大歓声で迎えます!
11番スタートの2世スキーヤー、Jeffrey Read(CNA)ジェフリー・リードは残念ながらコースアウト!Jeffrey Read(CNA)ジェフリー・リードはこちらの記事で紹介しているのでぜひチェックしてね!
そして昨シーズン年間タイトルを獲得した大本命、Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマットがレッドビブで登場です!Beaver Creek(USA)ビーバークリークのスーパー大回転(スーパーG・SG)では優勝しています!
序盤からラップタイムで通過しますが、姿勢が高くなってしまうシーンもあり中盤はわずかに遅れます!最後も遅れを取り戻せず、ゴールして+0.43差で暫定2位!優勝を逃しました!
続く第1シードの選手たちは、James Crawford(CAN)ジェームス・クロフォード、Dominik Paris(ITA)ドミニク・パリス、Vincent Kriechmayr(AUT)ヴィンセント・クリッヒマイヤーと続きますが、いづれも中盤から終盤で遅れてしまい、タイムは伸びませんでした。
第2シードに入り、16番スタートはおばさんの推しLukas Feurstein(AUT)ルーカス・フォルスタインが登場!Beaver Creek(USA)ビーバークリークでは、自身初の表彰台!調子がいいだけに期待しちゃいます!
序盤は僅かな遅れで通過しますが、中盤に浮いてしまうターンもありタイムをロス!遅れが広がります。終盤もタイムを取り戻せずゴールして+1.72差の暫定11位と今日は不発に終わりました。次のレース、がんばってほしい!!
Lukas Feurstein(AUT)ルーカス・フォルスタインは、こちらの記事でも紹介しているのでぜひチェックしてね!
レース中断
18番スタートのDaniel Danklmaier(AUT)ダニエル・ダンクルマイヤーが序盤はいい滑りを見せていたものの、中盤にバランスを崩しクラッシュ!
大きなクラッシュでしばらくコースの映像が映りませんでした。これはもしかすると深刻な状況かも・・・心配です。レースはしばらく中断となりました。
しばらくしたあとにダニエルの状況が映りました。立ち上がってスキーを履いてコース外へ出る様子。でもどこかぎこちない感じで、怪我が心配です。
skiweltcup.tvによると足を捻って靭帯や関節に影響がありそうとのこと。ひどい怪我でないことを祈って、続報を待ちたいと思います。
レース再開
テストレーサーが滑りコースの安全を確認したのち、レースが再開されました。
先ほどより雪が降って視界がやや悪くなったコンディションで、おばさんの推しレッドブルアスリートとなったFranjo von Allmen(SUI)フランヨ・フォン・オールメンが19番スタートで登場!長く待たされましたが、集中力は切れなかったでしょうか?!
最初のセクションはラップタイムで通過しますが、中盤の緩斜面は降雪の影響か遅れます。その後もラインが落とされるターンがあり遅れが広がりゴールして+1.43差の暫定12位!トップ10に入ることはできませんでした。残念!
続く同じくスイスのGino Caviezel(SUI)ジーノ・カヴィーツェルが20番スタートで登場!しかしやはりコンディションの影響なのか?!滑りも精彩を欠く展開でゴールして+2.89差の暫定17位と思うような結果とはなりませんでした。
Gino Caviezel(SUI)ジーノ・カヴィーツェルはこちらの記事でも紹介しているのでぜひチェックしてね!
この時点でトップ3は、以下の通り!
1.Mattia Casse(ITA)マティア・カッセ
2.Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット
3.Cameron Alexander(CAN)キャメロン・アレキサンダー
3.Stefan Rogentin(SUI)ステファン・ロジェンティン
第2シードが滑り終わり、これで表彰台は確定かと思われたところで23番スタートのFredrik Moeller(NOR)フレドリック・モーラーが登場!ノルウェーはエースのAleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデが不在なだけにチームを盛り上げたいはず!
降雪と風が強くなって来ましたが、ジャンプも大きなミスなくこなしていきます。中盤もいいラインどりで攻めます。序盤のわずかな遅れをキープしながら中盤もスピードを繋げます!終盤でタイムを縮めゴールして+0.54差で暫定3位に飛び込んで来ました!やりましたーーー!24歳の若手のナイスラン!会場も盛り上がります!
続いて26番で登場したのが一発がある選手、アメリカのJared Goldberg(USA)ジャレット・ゴールドバーグ!
スタート直後から低いクラウチング※姿勢をキープして、いいラインどりで攻めます。序盤のセクションはなんとラップタイム!中盤わずかに遅れますが、ゴール前でスピードを繋げタイムを伸ばします!これはトップに立てるか?!ゴールして+0.01差ーーー!!惜しいーーー!これぞアルペンスキー!雪が降るコンディションでとんでもないタイムを叩き出し、暫定2位につけます!すごい!!
※手を前にしてしゃがみ込むような姿勢のことで、これによって空気抵抗を減らしてスピードを上げます。
後続の選手たちも攻めますが、上位を脅かすことはできずすべての選手たちが滑り終わり、表彰台は確定!
Mattia Casse(ITA)マティア・カッセが、伝統のここVal Gardena(ITA)ヴァルガルディナで初優勝です!
FIS Alpine公式YouTubeでは、Mattia Casse(ITA)マティア・カッセのウィニングランの投稿がありましたよ!
最終結果
Val Gardena(ITA)ヴァルガルディナのスーパー大回転(スーパーG・SG)の最終リザルトはこちらです!
1.Mattia Casse(ITA)マティア・カッセ
2.Jared Goldberg(USA)ジャレット・ゴールドバーグ +0.01
3.Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット +0.43
4.Fredrik Moeller(NOR)フレドリック・モーラー +0.54
5.Cameron Alexander(CAN)キャメロン・アレキサンダー +0.57
5.Stefan Rogentin(SUI)ステファン・ロジェンティン +0.57
7.Nils Allegre(FRA)ニルス・アレグレ +0.63
8.Lars Roesti(SUI)ラース・ロースティ +0.68
9.Blaise Giezendanner(FRA)ブレーズ・ギーゼンダンナー +0.73
10.Dominik Paris(ITA)ドミニク・パリス +0.77
今回のレースは、トップと2位のタイム差が +0.01!なんという僅差のレースでしょうか?!
Mattia Casse(ITA)マティア・カッセが初優勝!Jared Goldberg(USA)ジャレット・ゴールドバーグも初表彰台ですよー!なんて面白いレース!この後のレースも楽しみですね!
FIS Alpine公式Instagramで表彰台メンバーを紹介してくれていますよ!いつもと違う顔ぶれ!エキサイティングなレース展開でしたねー!
FIS Alpine公式YouTubeでは、Val Gardena(ITA)ヴァルガルディナでのレースのハイライト動画が公開されていますよ!日本では放送がありませんでしたので、ぜひチェックしてくださいね!
12/21(金)は、滑降(ダウンヒル・DH)が開催予定です。こちらも誰が勝つのか注目ですね!
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この他にもアルペンスキーワールドカップについての記事を投稿しています!マガジンにまとめているので、こちらもぜひ読んでみてね。